奴隷乙炎上
なんてしないよ。
だって、そんな影響力ないから(笑)
さて、炎上研究の第一人者である国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授の研究結果についての記事が半月以上ほど前にネットにありまして、アンケートを用いて、それに基づいた統計データによる検証で「ネット炎上を起こしているのは誰なのか」「ネット炎上とは何なのか」を探った結果が記事に書かれていました。
以下は記事の引用です。
~どれくらいの人が炎上に参加しているのか――。この問いに答えるべく、山口氏は、’14年に約2万人、’16年に約4万人、総勢約6万人にアンケート調査を実施した。その結果、衝撃的な事実が明らかになった。
「過去全期間を通して一度でも書き込んだことのある人はネットユーザーの1.1%にとどまり、これをさらに過去1年間、つまり『現役の炎上参加者』に絞ると、その割合はわずか0.5%でした」(山口氏・以下同)~
~年間に11件以上の炎上に書き込みをしている人は炎上参加者の10%。0.5%のうちの10%なので、全体の0.05%だ。一方、炎上1件あたりに書き込んだ回数は、51回以上の人が3%。全体の0.015%である。~
~炎上に参加していない人は「主任・係長クラス以上」の人はわずか18%しかいない。一方、炎上に参加している人のなかでは、なんと31%が「主任・係長クラス以上」となっている。~
引用した記事の内容からわかるのは、炎上はネットユーザー全体のごく一部が執拗に書き込んでいることと、炎上参加者が比較的、世代的には中年層より上で、かつ社会的なキャリアを有している人物であること、引用していないが、記事の中では「高収入な人」ほど、炎上に参加する傾向にあるとなっていました。
参加理由の多くが「許せなかった」「失望した」などの正義感から来るもので、便乗や愉快犯的なものが少数派であったことも書かれてもいました。
アンケートの実施方法などの疑問もあるものの、概ねにして、「まあ、そうだろうな」という感想を抱きましたね。
その上で記事では炎上参加者について下記に引用しますが、こう締めていました。
~「こういった属性の人は、政治やジェンダーなどさまざまな問題に対し、ある程度知識が豊富で、確固たる信念を持っている場合が多い。そして、情報への感度も高い。そういう人が、自分と考え方の違う人に対し批判を浴びせる。それが、炎上の『正体』と言えます」~
統計データに関しては、先に書いた通りに、まあそうだろうなって感じなんですが、上の分析は違うんじゃないって思いましたね。
いや、確かにそうかもって思う部分もあるんですよ。前半部分とか、特にね。
ただ、情報への感度が高いという点は反対だと思うんですね。
統計データが正確なものであろうという前提ですが、このデータから推測される人物像を考えますと。
1 中間管理職以上の30代後半以上の男女
2 社会的なステータスを自分自身の価値にそのまま直結させているタイプ
3 考え方が直情的で柔軟性が無いタイプ
4 自己の正当性に微塵の疑いも無いタイプ
5 ネットを利用しているがネットリテラシーに乏しい
こうした人物像が見えると思うんですよ。
これね、好きな言葉では無いんですが、所謂「老害」って奴にまんま当て嵌まるタイプですよね。
どう考えても「情報への感度が高い」とは言えなく無いですか。
なんというか、上の人物像で思い浮かぶのは「ヤフコメ民」とかですよね。
ソース元ひとつで、それも記事をよく読まずに思い込みで書き込む人が目に浮かぶ。
炎上の正体をこのデータと推測される人物像から考察するなら、私の場合は下の通りかなと。
ネット環境の拡大に伴ってネットを頻繁に利用するようにはなったけれど、ネットリテラシーの低い中年層のうち、社会的なキャリアがある割には高圧的で攻撃性が高く、自身を過大評価している人物が、溜め込んだフラストレーションの発散に「正義面」して「的外れ」なことを書き込んでる。
ソース元の確認や多元的な見方を出来ない「情報の感度の低い」人物が更に「思い込み」や「押し付け」で拡散させている。
と言うことなんじゃ無いかなーと。
ネット黎明期にはね。匿名だからいけない、とか。ネットばかりやってるオタクがいけない、なんて良く言われてたんですが、だけれど、そういう「匿名叩き」や「オタク叩き」してたのって、外野な訳ですよ。
んで、今やSNSの普及で、ある程度は個人が特定できるような状態の人でも炎上に参加してたりするでしょう。
むしろ、ネットリテラシーが高いオタクの方が「身バレ」に気をつけていて、情報感度も高い気がするんですよね。
統計データも「典型的なおたく」が炎上の主犯という世間的な認識と異なると記事では「衝撃的」なんて言ってますからね。でも、衝撃でも何でもなくて、そりゃそうだって感じですよ。だってね、ずっと使っていて副次ソースの確認を息するようにやってる連中が「故意」ならともかく、偶発的な炎上に参加なんてしませんよ。面倒だし、リスクがあるとわかりますからね。
この研究結果がもたらすのは、今までだって、ごくごく一部のノイジーマイノリティが執拗に騒いでいるだけで、大多数には無関係だと思われていた炎上という現象を。実際に数値化したデータとして証明して見せたことで、マーケティング戦略などで、炎上は無視しても構わないことを示したことだと思います。
悪質なクレーマーのデマを真に受ける必要は無いと周知する根拠になり得るかも知れない。
勿論、本当に正当な批判もあるとは思いますが、それも程度問題ですからね。
ほんの数%の人とは言え、ひとつの事柄に集中すれば、結果としては膨大な数字に見えると思うんですよ。
一万人が視聴して、そのうちの1%が批判的な書き込みをすれば、コメント数は100な訳で、その中で更に数%の人が複数のコメントを繰り返せばコメント数が200~300と増えていき、便乗する人も出てくるかも知れません。
こうなれば視聴数に対して炎上していると言えるかと思いますが。実態を考えて見れば、大多数は無関心な訳です。
とは言え、批判される謂れがあったとしても「リンチ」のように集団を形成して凹る必要は無いんじゃ無いかなーと。
故意に炎上させようとするのも問題ですが、その上でそれをコントロールしてる人もいますから、炎上的なことをする人もされる人も、なんが何でもいけない、とは言い切れないとは思います。
ただ、何かを発信する時の配慮をすること、何かに書き込みをする時に、同様のコメントが既に書かれていないかを、他のコメントを見て、同じく配慮することが大切なんじゃないかなー、なんて思いましたね。
はい、と言うことで、FRIDAY Digitalの記事を載せて、それっぽいこと言っただけのエッセイでした。
良くあるネット記事の手法の真似て、大部分が引用で、執筆者のコメントが僅かに添えられているだけの手抜きで、敢えて炎上を狙うブーメランをやろうかと思いましたが、普通に規約に引っ掛かりそうなのと、流石に恥知らず過ぎるなと辞めました(笑)
まあ、冒頭に書いた通り、炎上するほど影響力もありませんしね(笑)
感想お待ちしてますm(_ _)m