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初めてです。よろしくお願いします

 

 とある王国の貴族たちの学園の卒業パーティーにて、一人の公爵令嬢が婚約破棄をされた。相手はこの国の王太子で、その隣には怯えた様子のかわいい少女がいたという。その少女を守るように3人の令息たちがいたそうだ。その公爵令嬢は少女へのいじめを理由に断罪され、国外追放になった。


ーーーーーーーーーーー


 ということがあったそうだ。正直、どうでもいい。これが自分の姉の話であっても。

 私、ルティアーナ・クラヴィスはそんな話を王国の端の方の山中にある、自分の小屋の中でこの話を聞いた。

 断罪された公爵令嬢である、ミゼリア・クラヴィスは一応私の血のつながりのある姉だ。

幼少期からミゼリアは父である、エイデン・クラヴィスに溺愛されて育った。

そのため、緑髪で深緑の瞳をもつ美女ではあるが、わがままであるというとても残念な公爵令嬢になってしまった。

一方、私は母の色である、濃い紫の髪と黒の瞳をもって生まれたため、政略結婚で母を愛していなかったエイデンは見向きもしなかった。

 私はそんな姉を見て育ったおかげか、エイデンに見向きもされなかったおかげか割とまともに育った。

無性の魔法好きであるというところ以外は・・・


 そんなこんなあり、今は実家のクラヴィス公爵家に呼び出され、転移魔法で久々の帰宅をした。


「おかえりなさいませ、ルナ様」

ルティアーナは長いので、親しいものにはルナと呼ばせている。

「ただいま、マリ。変わりはない?」

マリは私の専属侍女だ。

「変わりだらけですよ。あと公爵様より、今すぐ執務室にとのことです」

「わかったわ」

そう返事だけし、執務室に向かった。めんどうな予感しかない。



 執務室のドアをノックし、返事があったので中に入る。

そこには、恐ろしい顔をし、こちらを睨むエイデンがいた。エイデンはミゼリアと同じ緑髪で深緑の瞳をもつ美形で、年を重ねた今も婦人たちに人気があるほどだそうだ。マリ情報だが。

「なんのご用事でしょうか」

私が問いかけるもこちらを睨むばかりでなにも答えない。めんどくさい。こんな時間があれば、魔法の研究をしたい。

「なにもないのであれば、失礼いたします」

「まて。エミリアの話は聞いたな?エミリア、リアはもう隣国へ連れていかれてしまった。お前なら隣国でもリアの居場所を探れるだろう。今すぐにリアの居場所を探って欲しい」

「お断りいたします」

「なぜだ」

エミリアを溺愛するエイデンは殺気があふれるのオーラを身にまとって聞いてきた。なぜだ、そんなものはこちらが聞きたい。

「お姉さまの居場所を探ったところで、私に利益はないですから」

「お前は自分の姉を捨てるというのか」

どの口がそれを言うんだ。こみ上げてきた怒りを抑えながら、言い放った。

「先に捨てたのはあなた方でしょうに。今更家族ごっこですか?見苦しい。その程度の用事なら他をあたってくださいませ。それでは、失礼いたします」


私は背中にエイデンの怒鳴り声と罵声を聞きながら、執務室を後にした。


 なぜ私が責められないといけないのか。

自室に戻った私は、そんな怒りをマリにしゃべっていると、突然部屋のドアがノックされた。

「ルティアーナ様、国王様より手紙が届いております」

というので、やってきた侍女を中に入れ、王家の印と国王の名前の入った手紙を受け取った。

私しか開けられないようになっている仕組みの魔法封を開け、中身に目を通した。

そこには、明日の日付とともに王城に絶対に来るようにという内容があった。

明日なんて、こんなに急な命令は滅多にない。

どんなことを話すのか。それはひとつしかない。

そしてなぜ私が帰ったことを知っている・・・

行きたくはないが、国王直々の命令だ。立場上、背くわけにもいかない。

だが、これは面倒事の予感しかしない。この予感が的中しなければいいのだが。


明日、このときの予感は見事に的中することをルティアーナはまだ知らない・・・



こんな拙いものを読んでくださりありがとうございます

なるべく更新がんばります


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[一言] 次話も楽しみに待ってます 頑張ってください!
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