表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘レ名草  作者: shinshin
1/4

プロローグ

 僕こと結城暁人ゆうきあきとが、神崎小夜かんざきさや先輩と初めて出会ったのは、去年の冬だった。


 文化祭で何気なく訪れた教室に、彼女はいた。


 たった一人で運営している、新聞部の、一年生にして部長を努める少女。

 艶のある長い黒髪、切れ長の瞳、整った顔立ちに、落ち着いた物腰。

 彼女は、せっかくの文化祭を楽しまずに新聞部の部室で独り作業をしていた。


 僕たちが通っている県立舘木たてぎ高校の文化祭は、天皇誕生日、クリスマス・イブ、そしてクリスマスの三日間に分けて開催される。

 その三日間で、先輩は様々な謎を、まるで通いなれた通学路を歩くかのように解き明かした。



 とあるクラスの備品が、一斉に盗まれた話。

 お化け屋敷で恐怖体験をした後、幽霊に憑りつかれたかのように体調を崩した少女の話。

 文化祭を引っ張る肝心の生徒会長が、どこかにいなくなってしまった話。



 僕は高校生になって、彼女と再会して――そして、僕たちの物語は始まる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ