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ある事故
暑い・・・
その日も蒸すような暑さだった。
真夏の昼下がり、男は信号が青になったと同時に歩き出す。
男が交差点の真ん中に差し掛かったところ、車が1台近づいてきた。
車は減速せず、かなりのスピードで走っていた。
男は気づいた時には、もう逃げることができなかった。
あっという間だった。
鈍い音共に、道路に鮮血や肉片が飛び散った。
車はそのまま走り去った。
近くにいた人間からは悲鳴が飛び交い、しばらくして救急車のサイレンが鳴り始めた。
ピーポー、ピーポー、ピーポー、ピーポー
ピーポー、ピーポー、ピーポー、ピーポー
そこではっと目が覚めた。
またあの夢だ。