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【シリーズ】 13代目の破壊神

老人よ。恐れるな

作者: 千路文也

 精神力の有無が勝敗を分けると気が付いてから半世紀が過ぎようとしていた。若い頃の自分は体力も有り余って活動的だったが、今では見るも無残な状態だ。世界が混沌とした中でも生き抜いていられたのはやはり精神力のおかげだ。肉体を保とうとしても老いには勝てないが、精神力を若き日々と同じようにキープするのは簡単である……と、過去の自分が想像したのと同じ現実が待っていた。頭の中で想像していた出来事が現実となって目の前に現れるのは凄まじく心地が良いと思っている。昔の未熟な自分では達成出来なかったことを、成長した大人の自分が見事に成し得るのは何とも言えない快感だ。



 無論、これまでに払った時間の犠牲は膨大な数にまで増幅している。



 だからこそ、戦いに勝つためには理想の自分を追い求めないといけない。世間では数々の栄光を成し遂げてきた無敵超人と呼ばれる私もまた、生涯を賭けた夢追い人である。どんなに年齢を重ねてしわくちゃの老人になろうとも、夢と希望に溢れる毎日を過ごせば活気に満ち溢れる。



 努力という名の時間の投資が、私という人間の基盤を支えているのは間違いない。



 そうだ……我々は恐れてはいけない。加齢による体力の減少と治癒能力の低下など論ずるに値しない杞憂なのだ。精神を気高く保ち、人生の道を強く歩み続ける。それだけでいいのだ。それだけで。



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