何でや…何でこんなことになるんや……。
やっと転生した…。
オッス!オラ明星!3才だ!
どうやら俺は無事転生したらしい、と言うのも、物心つく前は記憶が一切ないらしい、ので、俺の新しい人生は3才から始まる。
「ジオン、洗濯かご知らない?」
俺の新しい母、マーガレット、髪は綺麗な白、スタイルも良くモデルをやっていてもおかしくない、何でも魔法使いらしくその実力は一流なのだとか。
魔法を使っているのを見たことはないが。
「ん~見てないなぁ、井戸に忘れたんじゃないか?」
新しい父、ジオン、髪は茶髪で、眼鏡を掛けて、優しそうな顔だ、王宮で騎士をしていたが、いまは引退して若い騎士に武術を教えているらしい。
そして俺!名前はウィル、髪は白髪で、自分の事ながら、かなり可愛いほうだと思う、成長したらさぞやイケメンになるだろう、生前は、イケメンと言うわけでもなく、ブサメンと言うわけどもない、いわゆるフツメンと言うやつだった。
「あ~、う~?。」
そして今洗濯かごで遊んでいるのが俺の妹のローズ、髪は茶髪で、1才だ。
めちゃくちゃ可愛い、もう本当めちゃくちゃ可愛い、抱いている時に上目遣いでメッチャ見てくる、めちゃくちゃ可愛い、生前、兄弟の居なかった俺にとってこんな経験は初めてだ。
俺のセカンドネームはホワイティ・リオンだからフルネームはウィル・ホワイティ・リオンだ。
「母さん、外にいってくるよ。」
「はい、いってらっしゃい、暗くなる前には帰るのよ。」
今日は外へ行く、何故かと言うと、魔法の試し打ちだ、もう魔法が撃ちたくて撃ちたくて震える、昨日の内に良い場所を見つけておいたのだ。
「っと、着いた。」
此処は、岩が沢山転がっており、家からも遠いので、都合が良い。
『ステータスオープン』
と、心の中で念じる。
別に厨二病が発作した訳ではない、心の中でステータスオープンと念じれば、ステータスが見れるのだ。
厨二病が発作した訳ではない。断じて。
ステータス
名前:ウィル・ホワイティ・リオン 種族:人族
HP:2120/2120
ATK:1016
DFC:788
SP:866
MP:5200
以下略
よし、問題無い、さぁ~魔法撃つぞ~撃つぞ~。
「あれ?」
よく考えると魔法の撃ち方が解らない。
マジか、ヤバい。
取りあえず右手を前に出してみる。
「………。」
当然のように何も起こらない。
ダメだ!諦めるな!イメージしろ!こう言うのはイメージが大事なんだ!
右手をつき出した状態で、右手にエネルギーが集まっているイメージをする。
すると、徐々に、半透明の丸いものが掌から出た、恐らくこれが魔力だろう。
次はエネルギーが大きくなっていくイメージをしてみる。
「おぉ~。」
魔力が大きくなった、やったー!
次は、魔力が飛んでいくイメージをしてみる。
すると、なんと言うことでしょう!ずっと止まっていた魔力がフワフワと目の前の岩に向かっていったではありませんか!
そして、岩と魔力がぶつかった瞬間。
ボッゴーーーーーン!!!!!
文字にすると子供っぽいそれは岩が爆砕した音だった!
「は?」
岩の欠片が飛んで行く、良かった遠くて。
「マジかよ…。」
普通の魔力であれですか、ホワイジャパニーズピーポー?ナンナノアレ、イワフキトンダヨ!
「じゃあ…。」
もう一回撃とう、面白い。
「今度は…もっと速く。」
魔力の速度が出るように、今度は魔力を弾丸の形にしてみる。
「よし。」
そして打ち出す時に回転を駆けるように。
「…。」
危なそうだからもうちょっと離れよう。
よし、あの岩にむかって。
「ファイヤー!!!」
発射!
さぁ弾はどうなるのか、おっと、速い速い!これは凄いことになりそうです!おぉっとこれは岩に当たったが……壊れない!岩に穴が開きました!これは凄い!おぉっと弾はそのまま直進、奥のほうにぶつかった~~!!!!奥の岩が弾け飛んだ~~~!!
この間2秒!ヤベェ、普通の魔力でこれですか。
「これは…属性付けたら凄いことになりそうだな。」
そこで、さっきの弾丸を作り出し、それが凍って行くようにイメージした。
念願の氷魔法だ。
すると、ピキ…ピキピキと、魔力が凍っていった。
「いいぞ…このまま!」
俺は岩にむかって撃った、撃ったとほぼ同時に吹き飛ばされた。
「いってー。」
落ちた所が木の上で良かった。
「くそ…怪我してる……。」
怪我をしてしまった、結構痛い。
「ちょっと治療魔法で治してみよう。」
怪我した所に手をおき、魔力注いで怪我が治っていくイメージをしてみた。
すると、怪我が嘘のように消えた、痛みも無い。
「スゲェな、これ。」
ふと、おれた木を見て、木に手をおき、さっきと同じイメージをしてみた。
「ま、マジですか…。」
なんと、木が治っているではないか。
「植物にも使えるのか…。」
スゲェスゲェと思ってずっとやっていると、木が爆発した!
「ファッ!?」
また飛ばされた、何故か回復させ続けると爆発するようだ。
「またかよ…。」
取りあえず治療魔法で怪我を治して、氷魔法を使った所に戻ってみる。
「何でや、何でこんなことになるんや…。」
そこは、一面氷の世界だった!
もうビックリだ、つい疑似関西弁を喋ってしまうほどだ。
「何てこった…。」
氷の地面の上で呟く。
「どうすんだよ、これ。」
どうにも出来ない、諦めて帰るか?等と思っていた時。
「もしかして…。」
良い案が浮かんだ。
氷の大地に手をおき、さっきとは逆に、氷が溶けて、魔力になり無くなる、そうイメージする。
氷が溶けてきた。
「やっぱりそうか!」
自分で出した魔法は自分で消すことが出来る、よし、また一つ学んだ。
そのあと俺は違う属性の魔法を撃とうとしたが、ダメだった。
「何故だ…。」
そう言えば、天使が練習が必要と言っていたな、練習してないからか。
「じゃあなぜ氷魔法と治療魔法はできたんだ…?」
考えたが解らない、諦めるか、と思った所で、もう日が沈みかけている事に気付き、マイホームに慌て帰った。
名前:ウィル・ホワイティ・リオン 種族:人族 年齢 3才LV3
HP:2125/2125
ATK:1054
DFC:800
SP:882
MP:5507
発動可能魔法:氷の弾丸LV3 治療魔法LV1
スキル:体術LV52 気功術LV30 防御LV38 受け身LV41 集中力LV93 ゲームLV77 全魔法適正 必要経験値半減 取得経験値倍加 氷魔法倍加 治療魔法倍加 呪い無効 ゴースト特攻 魔法発動必要MP半減 全ステータス倍加
加護:無し