私は立派な女神ですからね!エッヘン!
短ぇ…。
よし、魔法の説明も終わった所で異世界へ出発だ!
とはならなかった。
「早く異世界へ行きたいんだが。」
「まだスキルの説明がまだですよ。」
スキルか…どんなのがあるんだろう?
不老不死とかあるのかな?
「スキルに不老不死はあるのか?」
「不老不死なんて都合のいい物はありません。」
「クッ…。」
俺は不老不死だぁ!!とかやりたかったのに。
「いいですか?スキルには、頑張れば習得出来る物から、生まれつきでしか習得出来ない物もあります。」
「成る程、生まれつきのほうは何をどう頑張っても、習得出来ないんだな?」「はい、そうです、ですが今回貴方はそのスキルを選ぶことが出来ます。
この中からどうぞ。」
そう言って天使は、青いパネルを渡した、この中から選べ、と言うことだろう。
だが、一つ気になった事がある。
「なぁ。」
「はい?」
「何で俺は選べるんだ?ほかの人は選べないんだろう?」
「私は知りません、全て上が決める事ですから。」
「上か。」
「上です。」
「さ、そんな事は置いといて、スキルもちゃっちゃっと決めちゃって下さい。」
「解った。」
パネルには、いろんなスキルが書いてあった。
「ちなみに、スキルは10個まで選んでいいそうです。」
マジか、意外に多いな。
「いいのか?そんなに貰っても。」
「上が決めた事ですから。」
なら仕方ない。
それにしても、いろんなスキルがあるなぁ。
「天候操作、念動力、料理…。」
大きな物から小さなものまでなんでもあるなぁ。
取りあえずパッとみていりそうなのを習得しとくか。
「じゃあ、習得経験値倍加と、必要経験値半減と、魔法威力倍加を頼む。」
この3つは外せない。
「はい、経験値についての説明は…まぁ、いらないですよね。」
「あぁ、いらない。」
あと7つは何にしようか。
う~ん。う~ん。う~ん。
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーー
数十時間後。
「よし、決めたぞ。」
「………あぁ、やっっとですか。」
「あぁ、氷魔法倍加、治療魔法倍加、魔法攻撃力倍加、呪い無効、ゴースト特効、必要MP半減、全ステータス倍加を頼む。」
「…貴方は魔法使いを目指してるんですか?」
「どうせなら魔法を使おうと思ってな。」「そうですか。」
よし、スキルは決まった。
あとは何があったっけ。
「スキルも決まった所で、次は加護の説明ですが…。」
「どうした?」
「本当に特別な力を持つ物だけが、加護を与えられるのですが、その力を持つ物は、異世界では100人もいません。」
マジか、確率少すぎだろ。
「成る程。」
「解りましたか?それでは、ステータスの確認はこれで終わりますが…。」
「何だ?」
「ここからは、異世界の常識や認識を、教えたいと思います。」
「そこまで教えてくれるのか?」
「はい、私は立派な女神ですからね!エッヘン!」
「そうか。」
こいつの事はあえて天使と呼ぼう。
「では始めに、異世界の生き物についてです。」
「モンスターか?」
「いえ、違いますが、異世界では魔物と呼ばれています。」
「違うのか。」
「はい、異世界では魔物のほかに、長耳族、闇長耳族、ドワーフ、獣人族、魔族、そして人族がいます。」
「ほう。」
「そして、それぞれの種族ごとに特徴があります。」
「例えば?」
「そうですね、エルフは耳が長く、淡い緑色の髪で肌が白く、MPが多いです。
ダークエルフも耳が長く、黒か茶色の髪で肌が褐色、MPが桁違いに多い代わりに、他のステータスは少ないです。」
「まぁ大体解るな。」
「そうですか、なら今度は異世界の歴史についてです。」
「歴史か。」
「はい、先ずは…
結構長いので要約すると、
異世界はもともと神の住みかでそれなりに平和に暮らしていた。
所がある日、神どうしが喧嘩をした、些細な理由だったそうだ。
それが激化し、火種は他の神にも降り注ぎ異世界は荒れ地になった。
その時異世界を仕切っていた、全知全能の神ゼウスは、怒り、一度全ての神を異世界から追放し、新しい世界を作った。
それが異世界である。
そして異世界に命が生まれる、ゼウスはもうあんな事が起きないように、新しく生まれた命7人に力を与え、王にした、その命は7王、7王はその絶対的な力で見事世界を統括した。
だが、7王は全員姿を消したまにフラッと現れる程度だと言う。
「7王は今もいるのか?」
「はい、います、ちなみに、7王は数少ない加護を与えられる人物たちですが、異世界でもし合ったら、すぐ逃げて下さい。」「何でだ?」
「7王は異世界で最も強い人物たちだからです、怒らせたら何をするか解らない、危険な人物なんです、鍛えられた一流の戦士が1000人が束になっても、掠り傷ひとつ負わせれません。」
「成る程、なら、名前を教えてくれ、そうしたほうが逃げやすい。」
「そうですね、名前は、
闘王 アルス・アルフス
破壊王 リヴィルク・エール
死王 ギルティ・ジャッチメント
堕落王 ジル・ゲルゴ
絶望王 ブラッド・ブルー
希望王 ホープ・ソード
氷王 ミセリア・クアトロ
獣王 ブラスト・ファングスティンガー
です。」
おぉ、なんか物凄く厨二っぽい。
「成る程、じゃあ特に気を付けるたほうがいいやつは?」「全員そうなんですが…そうですね、
破壊王リヴィルク・エール、死王ギルティ・ジャッジメント、絶望王ブラッド・ブルーの3名が気を付けたほうがいいでしょう、特に、絶望王ブラッド・ブルーは危険です、絶対必ず近付かないでください。」
「ブラット・ブルーて、何だその厨二病みたいな名前は。」
「そうですね。」
「取りあえず7王はわかった、他は何か無いか?」
「え?あ、はい、転生する状況ですが、貴方は赤ちゃんの状態で転生します。」
「え?」
「元の肉体は捨てて、魂だけ別の赤ちゃんの肉体に入ります。」
「お、おぉ。」「ですがどんな親の元に生まれるか解りません、そこは運しだいです。」
「あれ?じゃあステータスはどうなるんだ?流石に赤ちゃんの時にあのステータスだとヤバイだろ?」
「生まれた時からあのステータスではありません、物心付いた時にあのステータスになります。」
「成る程。」
「はい、これですべての説明が終りました、何か質問無いですか?」
「いや、特に無い、早く異世界に行きたい。」
「そうですか、それでは、さようなら~。」
天使の声を聞きながら俺は眠りに付いた。
名前:春風 明星 種族:人族 年齢:17
HP:2120
ATK:1016
DFC:788
SP:866
MP:5200
発動可能魔法:氷魔法 治療魔法 技術魔法
スキル:体術LV52 気功術LV30 防御LV37 受け身LV40 集中力LV92 ゲームLV77 全魔法適性 必要経験値半減 獲得経験値倍加 魔法威力倍加 氷魔法倍加 治療魔法倍加 呪い無効 ゴースト特効 必要MP半減 全ステータス倍加
加護:無し