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チラ裏

校舎が見た景色

 体育館に合唱が響き渡る。

 ある者は涙で顔をくしゃくしゃにして、またある者は過ぎ去った日々を振り返りながら別れを歌う。そこにここで感じた感情、思い出全てを希望溢れる旅立ちの歌に乗せて。


 この日を最後に卒業生は校舎から旅立っていき、次の日からは彼らのいないままいつも通りの日常が始まる。いつもより静かで食堂も空いていて、なんだか違和感があるけれどそれは数日で当たり前となっていくのだ。


 一体この景色を何十年校舎は見てきただろう。同じ景色、けれども人は時の流れと共に移り変わる。そして校舎は何を思うのだろう。またここから人が旅立っていく寂しさか、流れる時の早さへの空しさか。


 きっと校舎は知っている。ここにいる雛達はいつか皆巣立っていくことを。そして自分は黙って成長し、去りゆく鳥達を見守ることしかできないことを。


 始まりがあれば必ず終わりもある。だから校舎は、自分の終わりがくるその日までその連鎖をずっとずっと見守っているのだ。

少し暗い感じになりましたが、卒業生の皆様。ご卒業おめでとうございます。

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