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第八話 『甘夏姫香』

「うおぉぉぉ!!!」


俺とミオは最強だった・・・。というか・・まぁ、神の堕落ディプラビティにも、強さ弱さがあるようだ・・・・・俺は・・どっちだろう・・・・。


「みちる!次っ!」

「ああ!まかせろ!!!」


後ろと前で甘夏を挟んだ。俺は前から双剣を振り下ろした・・・・だが、その剣は甘夏の力の前では簡単に弾かれた・・・・。


「・・・・・残念!!ミオ!!」

「行くよ!」


次はミオが後ろから撃ち込む・・・2発・・3発・・4発・・と・・・弾はミオが創造さえすれば何発でも可能なようだ・・・・・。


「ぐわぁぁ!!」


甘夏は・・・普通の甘夏・・・甘夏姫香に戻った・・・・・。甘夏が膝から崩れ落ちた・・・。


「おい!甘夏!!!」

「わ、私・・・・何をして・・・・・」


頭を抱えて、うずくまる甘夏・・・。くそっ!普通の女の子じゃないか!さっきのが、この子の闇だと?ふざけてる!この世界・・ふざけてるよ!!!


「おい・・・甘夏・・・」


パァン!!俺は甘夏の頬を叩いた・・・・・。


「えっ!?みちる・・・何を・・・」

「黙っててくれるか?ミオ・・・ごめん・・・」


怒りも哀しみもせず、ただ泣きじゃくる甘夏・・・。あんなの・・・甘夏じゃない・・姫香じゃない!!


「甘夏姫香・・・お前は甘夏じゃない・・・姫香だ?」

「えっ・・・・・・・・?」

「さっきのは・・・甘夏の闇だ・・・きっと、今まで甘夏として生きてきたんだろう?だから俺に姫香と呼んで欲しかった・・・そうだろ?」

「はうっ・・で、でも・・私は・・甘夏・・姫香で・・」


俺は・・こいつの気持ちがわかる・・・親がいない俺を「綾乃」って呼ばれるのが悔しかった・・・いつだっていやだった・・・それでも、妃菜を始め・・友達・・ミオからかのみさん・・・皆が俺のことを「みちる」と呼んでくれた・・・とても嬉しかった・・・・。


「どうだ?俺やミオがいる所にこないか?かのみさんだってきっとお前に優しくしてくれる・・・?来るか来ないかはお前次第だ・・・甘な・・・いや、姫香!!」

「・・・ッ!姫香・・・やっぱりこっちのがいいやぁ・・私・・こっちの方が好き・・・」

「ああ、とってもいい名前だ」


姫香は泣きながら笑った・・・この笑顔が姫香の顔なんだろう・・・。


「ありがと・・・みちる・・・ホントに・・・・」

「どういたしまして?姫香」


姫香は笑顔のまま、風と共に消えていった・・・まぁ、来ないだろうな・・でもこれであいつが秩序を乱すことはなくなったな・・・。来て欲しかったなぁ・・・。


「みちる・・?あの子のことがきになるなの?」

「ああ、とってもなぁ・・・ってええ!!何を言って!」

「好きなんだね?あの子・・・・」


ミオが思いのほか悲しそうな顔をしたのは気のせいであろう。まぁ、きになるっちゃあきになるけど?やっぱ好きとか・・好きじゃないとか?か、関係ないでしょ?


「好きとか嫌いとかじゃないだろ?そう!関係ないよ!!」

「・・・じゃあみちるは私のことが好き?」

「えぇぇ!!どどど、どう答えれば・・え~っと、え~っと・・」

「嘘だよ・・バカだね?みちるって」


少し、嘘じゃない感じがしたがこれも気のせいだろう・・・全く・・愛の告白かと思ったぜ・・まぁ、嫌いじゃあないんですけど?でもたしかに、あんな美少女に告白されれば、言葉も詰まるわな。


「じゃあ、帰ろっか?」


俺とミオは暗い夜道を歩いて帰った・・。異世界にいても時間は経つんだ・・・。

途中で、俺とミオは道が別れるため、ミオは事務所のほうへ・・俺は袴黄泉家のほうへ・・・別々の道を歩んだ・・・・・。


「みちる・・・!明日も来てね?」

「ああ、学校休みだしな」


その後、家に帰った俺は妃菜からヘッドロックされ、拷問を受けながらどこに行ってたのか聞かれた・・・聞かれたというより吐かされた・・・。

まぁ、適当な嘘を作ってかわしたがな。例えば・・「お、おばぁちゃんが!川で洗濯してたら、落ちたんだよ!!それを助けてたんだって!」なんていう童話を聞かせてあげた。


        ☆★☆★☆★


次の日、俺は秩序のかみの会のほうへと向かった・・・。何度も言うが、この扉はどうしても開けたくない扉である・・・ホントにいやなんだ・・・。


「おはよう・・ございま~す・・・」

「あっ!みちるん!おはようぉ~」

「って!かのみさん!服着てくださいよ!!!」


この人は寝てると服を脱ぐ癖があるのか・・・それともこのまま寝てるのか・・・下着姿に一枚はおるだけという特殊なファッションをしている。


「だってぇ~ここは私の家だもん~それにぃ~みちるんこういうの好きでしょぉ?」

「えっ?ここって家なんですか?それに好きじゃないです」


後ろを向いて、極力見えないようにしながら聞いた・・・・・・。


「違うよぉ~まさかぁ・・私の家がきになるのぉ?」

「やっぱり違うんじゃないですか!!それにきになりませんよ!!!」


これ以上勘違いされては困るので、全力で反発し続けた・・・・・・。そんな口論の最中・・美しい清涼剤が奥の部屋から現れた・・・・・ミオって朝弱いんだなぁ・・今はもう9時半だぞ?


「おい・・聞いてくれよ・・ミオ?かのみさんが・・・・」

「んん・・・・ああ・・」


ミオが俺の胸に飛び込んできた・・・おい・・・嘘だろ!!!


「みーちゃんはねぇ~朝の寝ぼけが凄いのぉ~ではぁごゆっくりどうぞぉ~みちるん♪」

「って、かのみさん・・・かのみさぁん!!!!」


かのみさんはそのまま見向きもせず、奥の部屋へ戻った・・・・。


「みちる・・・・みちる・・・・」


はぁ・・・こんなことされながらも正気に戻ったら、ボコボコにされるんだろうなぁ・・・。

最悪な日だ・・・・朝早くこなければ良かった・・・・・。






時間がなかったんで・・・中途半端になりました・・・・・。


次話に続き書きます!見てくださいねぇ~評価もよろです!

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