表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

第一話 『攻撃的空間創作』

いつも通りの生活を送っていた・・・。

俺の親は、幼いころ亡くなってしまったから、今は妃菜の家・・・つまり袴黄泉家に住まわせてもらってるわけだ。まぁ、妃菜の親たちは俺の事を信頼してるのやら・・・そんな勇気がないと思ってるのか・・・妃菜と俺についてはあまり触れてこないけどな・・・。


「よし、妃菜行くぞ・・・・あぁ・・・眠い・・・」

「眠いの?じゃあその眠気を私が・・・・・」

「断る!!!!」


家が同じだから、いつも一緒に学校に通ってる。こんな美少女と歩いてたらカップルに見られたこともあったけどな・・・・


「な~にニヤニヤしてんの~?まさか私のことでも考えてたの?そうでしょ?そうなの?」


なんでこいつ俺の心が読めるんだ?「まさか超能力者か?SFファンタジーかこのやろう!!」なんて一人でいつもツッコミをかましてるんだが・・・・・。

いつも通りの他愛もない会話を済ませ、駅に着いた。


「妃菜、俺ちょっとトイレ行って来るわ」

「うん。逃げないでね?」


全く・・・逃げたい気持ちは山々だが、後で命に関わるしな・・・。

トイレを済ませたみちるは外に出た。だが、みちるが今までいた「世界」とは違う「世界」が広がっていた・・・まるで地獄のような、薄暗い無の世界・・・・・。


「あれ?おかしいな・・・ちょっと疲れてるのかな・・・今日は学校は休んでゆっくりするか・・・」


そんな風に思いたかった・・・だって、この「世界」はありえないからだ・・・。

刹那、みちるの右肩に激痛が走った・・・血が溢れ出る・・・・・。


「ッッッ!!!」


痛みで閉じた瞼を強引にこじ開けた。そこには女の子が一人、立っていた。


「なんだ・・・この子は・・・・」


その子はおかしかった・・・『目に生が感じられない・・・』

女の子はつぶやいた・・・・・。


「・・・攻撃的空間創作アタックフィールド・クリエイト・・・」

「えっ・・・・・・・?」


瞬間、周りを刃物が囲っていた・・・。こんなんに刺さったらきっと死ぬだろうな・・・ってなに考えてんだよ!!

俺はこの能力を知っている・・・『空間変化フィールドチェンジ』この能力を俺が忘れるわけがないだろう。

だって、この能力は俺が昔殺したやつの能力・・・殺したはずの・・・。


「なんで・・・どうして・・ってことはまさか・・・まだあいつは生きて・・・」


俺の左足が深く切り裂かれた・・・ヤバい・・・このままじゃ・・・仕方ないか・・・またあれをするのか・・・・・。


「・・・二つの未来を切り裂け、闇は右へ、光は左へ、自らが思うままに・・・」


右手に黒き闇をまとった刀と、左手に輝く光をまとう刀が現れる・・・・・。

これが俺の生まれつきの力、『生死双刃(デッドオアアライブ)

右手を一振りで周りの刃物が固まり、そして左手を振るとそれらが消え去った。


「あとはお前だけだ・・・」


俺が女の子に向かおうとする。だが女の子は一瞬にして消えていった・・・・・。


「なんだよ!せっかくの戦闘シーンなのに!!」


双剣を戻すとさっきまでの世界に戻った。さっきのもあの能力の世界か・・・・・。


「みちるちゃん遅いよ~やっぱり逃げようとしてたでしょ?」

「してねぇよ、普通にトイレをしてただけさ」

「へぇ~な~んか怪しいなぁ~みちるちゃん私になにか隠し事してない?私はね・・・わかるんだよ・・・みちるちゃんが隠し事するときのクセ・・・」


こいつはいつもこんなことを言うんだ。まぁ、その割には結構当たるんだだがな・・・・。


「そんなことしたら、お前に殺されてしまうからな」

「そだね♪わかってるぅ~」


みちるは笑いながらも、この先起こることを感じ取っていた・・・・・。

俺がやらないといけない・・・また同じ過ちを犯してはならないんだ・・・・・。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ