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第九話 『異変』

ダメだって・・・こんな所で・・・まだ・・早い・・・・・。


「ダメだぁぁっぁぁ!!!!!」


刹那、俺の顔面に激痛が走った。おそらくまた金属バットだな・・・木製が良かった・・・おっ?


「みちるちゃん、また変な夢見てたの?まさか・・私とえっ・・」

「そんなことは深夜枠で我慢してくれないか?それにそんな夢は見ていな・・いと言ったら嘘になる」


たしかにそうだった・・・妃菜ではない女の子が・・俺を・・・・おっと、俺も深夜枠で我慢しないとな・・・・・。


「私今日、部活があるから留守番頼むね?」

「ああ、まかせろ・・世界で三本の指に入るほど暇人だしな」


うん、そうだ・・・暇人だったな・・「だった」な・・前までは・・・。


「でも俺は今日行くところがあるんだ、鍵は閉めておくよ」

「わかったよ~お願いね!」


行くところか・・一つしかない・・・秩序のかみの会だ・・・イヤだなぁ・・・昨日はなんかかのみさんが・・「明日はぁ~いいお知らせがあるのぉ!きてねぇ~」なんてこと言ってたような・・言ってないような・・・・・。


「じゃあ・・・俺もそろそろ出ようかな・・」



やっぱりなぁ・・・ここまで開くのに緊張する扉があるだろうか?全身から変な汗が出そうだな・・。


「お邪魔・・・しまぁ~す・・」


ん?部屋には誰もいない・・・でも電気は点いている・・・・・つまり!この事件の鍵を握っているのは隠れ場所だ!みちるシンキングタイム!


「かのみさんは・・・驚かすのが好き・・・ということはなるべく気づかれないところに隠れるだろうな・・・っていうことは!!!!!」


俺は、テーブルクロスを全力でめくった。大正解だ・・・さすが名探偵みちる!!


「ああぁ~また見つかっちゃったぁ~みちるん凄いねぇ~監視とかしちゃってる?」

「かのみさんは俺をどれだけ変態視してるんですか?」

「もういいよぉ~みーちゃん~」


いつもの部屋からミオが現れた・・・ヤベェな・・ミオの寝起きの悪さを知った日からまともに話してないな・・・・・・。っていうか、俺の言葉は無視かよ!!!


「変態みちる・・・・」

「・・・・いや!あれは誤解で・・かのみさんが・・・」

「言い残すことはそれだけ?・・・みちるは・・私を私を・・・」


なぜか顔を赤らめるミオ・・・なんでだ?風邪でもひいてるのか・・・。


「大丈夫か?ミオ・・・あの戦いからまともに寝てないんじゃ・・・」

「さ・・さ・・触るなぁぁぁ!!!」


俺の顎に右アッパーが炸裂した・・・良い・・ボクサーになれよ・・・・。


「ああ・・大丈夫?みちる・・・・・」

「大丈夫だよ・・・こんなの、慣れっこだしな・・・」


痛みは極力抑えながら笑顔を見せた・・・・・。いい人過ぎるな・・たまにはバシッと言ってもいいのにな・・・・。


「そんな、ラブコメチックなことは置いといてぇ~今日はぁ~新入会員が来まぁす!」

「「えっ?新入会員?」」


突然の報告に驚く俺とミオ・・・こんな所に新会員?どんな人だろう・・・・。


「そろそろ来るときかなぁ~」


とその時、突然俺の目の前に少女が現れた・・・こいつ・・・見覚えありありだな・・・・。


「みちるぅぅ!!会いたかったよ!会えたよ!今!」

「って、まさか新会員てお前か!!」

「そうだよ?みちるが入ってるって聞いて・・・・」


こいつは、甘夏姫香・・・俺が戦った『狂乱線バグ・ライン』の使い手で、俺と同じ、神が作ったという『神の堕落ディプラビティ』だ・・・・。


「新会員というのはわかった・・・だから俺に抱きつくのはやめてくれ、ミオがとても恐い」

「えっ?なんで?みちるは私の将来の夫だよ?」

「みちる・・・夫って何?どういうことか説明してくれる?」

「わかったわかった!言うから!魔法銃はしまってくれ!」


渋々魔法銃をしまうミオ、それと同時に姫香も俺から離れる。


「姫香は、お前もいただろ?あれ以上のなんでもない!夫なんかじゃない!」

「ひどいよ!みちる!あんなことや・・・こんなこともしてくれたのに・・・・・」

「何をしたのみちる!正直に言わないと撃つよ!?」


な、なんなんだ・・・!俺の身に死が迫ってることはわかる・・・ってまさか!今朝見たあの夢・・まさか姫香か!!??


「まさか、姫香・・今朝俺の夢を狂わせたな?」

「夢の中でも・・一緒だもん!」

「それは勝手に姫香がやったこと・・・・ッッ!!」


俺の右頬を銃の弾がかすった・・・・撃ったのかよ!ミオ!


「くっ・・・惜しかった・・・」

「惜しかったじゃねーよ!死が近かったよ?非常に接近したよ?」


かすったところから血が流れる・・・あいつ・・本気で狙ったな・・・・・。


「二人ともずるいよぉ~私だって混ざりたかったよぉ~で、その子はどういう子なのぉ?」

「ああ、かのみさんは知らないのですね?この子は甘夏姫香、俺と同じ漆黒の輪ダーク・プレシャスの持ち主で、狂乱線バグ・ラインの使い手です」

「そなのぉ~?どこで知り合ったの?みちるんのナンパとかぁ?」


今度こそは俺が無視してやる!でも・・普通に言ってもいいのだろうか・・・戦った相手と一緒にいるなんて・・・・。


「え~っと・・・た、戦ったんです・・・・」

「ええぇぇ!みちるん戦ったのぉ?凄いねぇ~おめでと!」


なんだよその反応!心配して損したわ!


「で、姫香は・・俺と同じで覚醒したんですよ・・・男の声になって・・・それでその男が言ってたんです・・・神が作った能力神の堕落ディプラビティの力だって・・・」

「私もわからないんですよ~」

「・・・・・・・・・・。」

「かのみ・・・さん?」


かのみさんはずっと黙って下を向いていた・・・・・・。このときはまだ気づかなかった・・・我が主である心斬かのみの「異変」に・・・・・。


次の日から、心斬かのみは秩序のかみの会に姿を現さなくなった・・・・・・。



どうでした?「異変」


これからが楽しみです!新展開ですよ!

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