プロローグ
いやだ・・・まだやり残したことがある・・・・やめろ!!!
もう・・・いやなんだ・・・やめてくれ・・・
☆★☆★
俺は、ごく普通の高校生だ。
成績平凡、目立たない、運動神経だって平凡だ。
まぁ、この生活に満足していないと言ったら、嘘になるんだがな。
「あれぇ?また考え事?それなら、皆にあの本の隠し場所教えちゃお♪」
こいつは、俺の幼なじみの袴黄泉妃菜、顔はいいんだが・・・いろいろ問題が・・・
「やめろ・・・俺は今世界最強の睡魔と戦ってるんだ・・・」
まっ、こんなこと日常茶飯事なのだが・・・
「みちるちゃん、弱っちぃんだから、妃菜が手伝ったげる!」
刹那、俺の顔面に金属バットのようなものが炸裂した・・・っというか、まぁ金属バットなんだけどね?
ッ!!!!意識が全部なくなった気がした・・・あっ・・・思えば楽しい人生だったなぁ・・・そういえば、小学校のとき、妃菜が俺の顔をこんな感じで殴ったことあったっけなぁ・・・懐かしいなぁ・・・
「みちるちゃん!?死ぬの!?死んじゃいやぁぁぁ!!!」
またも、顔面が野球ボールになってしまった・・・そのおかげで空を待っていた、俺の記憶が「おかえりーーー」とか言いながら戻ってきた、いい子達だなぁ・・・・
「ハァ・・死ぬかと思ったよ、さすがに金属はダメだよ」
「木製が良かったの?ドMじゃん!みちるちゃん!」
爆笑する妃菜、あっ今思えばこいつ普通に可愛いな・・・
「?みちるちゃん、まさか、私のこと好きになっちゃった?しかたない・・・でも・・・優しくしてね・・・?」
ハァ・・・・まためんどくさいことになりそうだ・・・