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Crackers:How to go  作者: 吉田一味
7話「The End of the World」
72/73

The End of the World 10/10

「……イツキは、どうやってここまで来たんですか?」


「……話すよ。全部話すから、聞いてくれ」


「もちろん。聞きたいです」


「そうだな───まず謝らなきゃなんだけど、実は俺、皆入樹は本名じゃないんだ」


「そうだったんですか」


「ああ。俺は───」




 きっとこれから数多くの苦難が待ち受けている。


 奥入瀬牧の過去は変わらない。そのうちのいくつかを取り戻せたからといって、万事解決めでたしめでたしとは収まらない。彼女の罪はあがなわれてはいない。いずれ裁かれ、相応しい罰を受けなければならない日はやってくる。


 イツキの罪、新世界の破壊はこの世界で裁けるものではないが、手を染めた事実は彼の心に残り続ける。彼の罪悪感が、彼を許すまい。


 けれどどれも、彼と彼女が在るからこその苦しみ。


 耐えられるかどうかは分からない。それでも、耐えて生きていきたいと思える原動力は。




「牧。君のことが好きだ」


「私も───貴方を愛しています。イツキ」

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