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短編#8
どんな世界観なのだろうか
「……勝ったよ。ルナリィ……」
男は態勢を崩し、膝立ちになる。
男の目の前には外道の権化と呼ばれた人間だったモノが転がっている。
ぱぁん
乾いた音、銃声が響いた。
直後男は額に穴が開き、地面に倒れ臥す。
きっと自分の死すら感じないであろうほどの即死であった。
そこに寄ってきたのは無表情の少女。
「ありがとう、エドガー。おかげで私は救われたわ。本当に感謝しているのよ?」
でも、もう用無しだから、さようなら、と言って、その場を立ち去った。