表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

002

 文明というものは、繁栄と衰退を繰り返している。

 それについては語るまでもないだろう。

 そして、その中で種族自体も移り代わる事もある。

 彼らはとても弱い種族だった。

 弱肉強食な世界の中で、彼らは力が強い訳でもなく、創造的な活動ができるような器用さも持ち合わせていない。

 そんな彼らが種族として繁栄し、国まで持つようになったのか。

 それは思考する力が強く、物事を理解する力も強かったからだった。

 短所長所を自身で理解した彼らは、生存圏にあった衰退した文明の遺物を確認。遺物の使い方を理解し活用する事で、種族としての生き残る方法を模索する事となった。

 その遺物とは多岐に渡るものだった。

 衣類や食器など生活用品。電気、水道、通信などの施設。果ては殺傷武器や法律が記述された書物など、自身の種族を守り繁栄するために使用できそうなものは何でも取り入れ、種族として繁栄していった。

 過去に繁栄していた文明に寄りかかっただけとという事は理解している。

 そのために現状に満足せず新しい過去の文明を探し、それを取り入れる作業を止める事なく行い続けている。

 それが、彼ら『文明調査員』の仕事だ。

 文明調査員は複数の部門に別れているが、大きく2種類の呼び方がある。

 新しく見つかった文明遺物の解析や、その遺物の活用方法を検討するような国内で行う調査員である『内部調査員』。

 国外にある新しい遺物を探し出すような活動する調査員である『外部調査員』。

 国を出ると環境の変化に耐える事ができないほど弱い種族である彼らは、遺物から見つけ出した自動衣類作成機で、内部の環境を一定に保ちつつ自身の体にあったサイズで作成した服に身を包んだ他、様々な文明遺物で身を守りながら日々危険な調査を行っていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ