一日目 ―fragment―
人類はゆるやかに滅亡へと向かっている。
地球温暖化は進み、ついにとある小さな島国は海の中に沈んでしまった。多くの命が失われてしまった。毎年のように奇怪な伝染病が流行り、発展途上国では何万、何十万という尊い命が救いを得られずに消えていく。
それなのに、彼らを救うべき豊かな国は自らが肥え太ることで頭が一杯だ。形ばかりの援助を送り、その見返りとして、若い男女を兵士として取り立てる。彼らが帰ってくることなど、まずない。
科学技術は進み、一部の人間の暮らしは便利になった。指先一つで情報を得られる時代。指先一つで家から出ずとも物が買える時代。
指先一つで、人が殺せる時代。
ここ数十年でいくつもの国が戦争で消えた。そして戦争でいくつもの国が生まれて、反吐が出るような政治の在り方が生まれた。数年前には核兵器が戦争で用いられ、誰も入れぬ不毛地帯が生まれた。
人々の心は荒んでいる。放っておけば、いずれ人類は滅びてしまうだろう。ではなぜ、このようなことが起きているのか。
――それは我ら人類が古来より【罪】を重ねてきたからに他ならない。アダムとイブの過ちに始まり、人は人を殺し、あまつさえ神の子を殺めた。
人間という種はあまりに罪深い。数多の罪に神は怒り、嘆き、故に人類は滅びへと走っているのだ。
ならば、人類が滅びぬためにはどうすればよいか。そのために必要なのは贖罪だ。
我らは、罪を償わねばならぬ。
ルール
・カナンの地には七人のプレイヤーがいる。
・プレイヤーは人間より、罪深きものを選定している。
・プレイヤーはそれぞれに罪を内包し、故にプレイヤーとは罪そのものである。
・プレイヤーは互いに殺し合うことで、罪を償わなければならない。
・罪を償った時、カナンの地は消失する。
・最後に残るプレイヤーは決まっている。
・プレイヤーの辿る運命はすでに決まっている。




