代償のチカラ
ジャーネットから三大欲求の「睡眠欲」を渡し、僕はその代わりにジャーネットから力を貰った。
それも今までとは比にならない程の大きな力を。
「リング」の持ち主だからと言っても、それぞれ力は全く異なる為にジャーネットからの力の能力のことについて説明をされた。
ジャーネットは何故か、ゴスロリチックな服から一転して赤メガネをかけ、スーツを来て女教師の様な服に変わっていた。
ご丁寧に何処から現れたのかは不明だが、ホワイトボードと学校机まで置いてあった。
ジャーネット『では一からご説明しましょう♪ズバリ貴方の力は「想像」からなる能力です。最強と言っても過言ではないので~す♪』
それは武器もシールドも何もかもが想像する事で現れる摩訶不思議な力だった。
例えばただの何も変哲もない剣を「炎で極熱効果の付着」と想像したとすれば相手を切りつける度に相手は火傷を負い1戦に支障が出る可能性があると言う何ともジャーネットが言った通りの最強と言っても過言ではない能力だった。
更にジャーネットに「睡眠欲」を取られたからと言って、それは悪い事だけではなくメリットもある。デメリットは眠る事が許されないという事だが、逆にその眠りを許されないカラダを逆に利用するという手をあるというわけだ。
人は欲が満たされないとどうなるか。
それはその欲を満たされないとこで本来の力を発揮するどころか限界を超える力を発揮するのだ。
僕が望めば相手を沈める事も可能だということ。
この力があれば「王様」も楽勝にやっつけることが出来るのでは?と考えたが、王様は倒せても、まだ敵は居るという事で厄介なものもつくということだ。
1番上が王様だと思っていたが、それは間違いで1番上のトップに君臨する者は光の王、Aの「アレキウス」、闇の王「ムー」。
ふたりは対立をしており、二人のどちらかでも敵に回すと厄介な事になるというめんどくさい事だらけ。
ジャーネット『まぁ、どちらかと言えば「ムー」につくのが妥当だと思う♪「アレキウス」はめっちゃ頭硬くて頑固すぎる秩序を守るぞーっ的な奴だからさ~。それに比べて「ムー」はフワフワしていて天然と言うか……でも戦闘となると一変してチームを率いて仲間思いの優しい奴だからね~♪』
それを聞いて僕もジャーネットの言った通り「ムー」という人についた方がいいと思った。しかし、「ムー」さんに会うのは中々、難しいかもしれないと言うことがわかった。
それはチームの仲間たちに守られており、それを通らなければ会えることはないと言うことだった。
ジャーネット『まっ先にCECILの自由を取り戻すために王様を倒すのがいい。どっちみち倒せば必ず彼らの耳に届くはずだからね♪』
そういうわけで僕はジャーネットの言う通り、
気を失っていた体をムクっと起こして早速、王様狩りに出た。
「さて王様狩りと行きますか♪」
余り気づいてはいなかったが、ジャーネットは意外と戦闘狂でジャーネットと共鳴し力を発揮している僕はジャーネットの感情が移っているのか、戦隊を今までに無いほどに楽しんでいた。
王様を守っていた騎士をもいとも簡単にザクザクと切り倒して。
その血しぶきの舞ってる中でその音に快感を覚えていた。
兵士「王様達に伝えろ!最後の試験の途中であるディオラが反逆しそちらに向かっていると……っ……ぐはっ!」
「何よそ見してんの?早くそこどいてくれない?死にたいの?」
兵士「……応答を……っ……」
???「…………」