武器争奪戦場
存在を消されてPODを通しておかしな世界MVSへやってきた僕らにまた新たな試練がやってくる。
鏡の洞窟でこの世界ではじめて手に入れた武器。互いがよりいい物を手に入れるためならと力ある大人は子供たちを脅し最初で最後になるのではと思われる特別な武器は次々とかっされて行く。
『どうせお前らごときにこの代物が扱える訳ねぇからな!』
勝手すぎる発言と最後にこの場にやってきた時の有り様を見て『子供だから』『力がないから』と大人達に勝手に決められる事が何よりも腹たった。
子供だからと『なめるなよ!』って言ってやりたかった……。
だけど……幾ら僕が特別な武器を貰ったとしても大人と子供では余りにも差がありすぎてかないっこなかった。
『ガキめ……散々喚き散らしてこの有様か。ガキはガキだな。』
襟を掴まれて軽々と持ち上がられる。『うぅぅぅ……』と苦し藻掻くが馬鹿(友達)も武器は何とか守り抜いてる様だが
既に赤旗をあげてギブアップしており、誰も頼れる者も何も居なかった。
『おィおィおィ……お前らが今回の初心者さんたちか?』
『なんだ?』『誰だ?あのオッサン』と周囲に言葉が飛び交った。いかにも酒臭そうでモジャっとした髪をしたおじさんは馬の形が彫られている銀色のバッチをつけ頭をポリポリとかいて僕達がいるこちらを凝視した。
『この世界は男女年齢なんて関係ない世界だ。武器は命だ。この世界で生きたければ強くなる他ねぇんだ。わかったらさっさと手を止めろ。今からお前らの所属させる部署を決める!』
これはまた何かが起きそうなそんな予感がした。