鏡の洞窟
僕たち(ファイター)に争奪戦を課せられて5年ほどの月日が経った。
この世界では争奪戦に参加する有望なファイターたちは勇者と呼ばれて鏡の洞窟とよばれる
その名の通り洞窟の中が鏡だらけの試練に歳なんて関係なく行かされた。
防具も攻撃武器も何も持たず無防備すぎる勇者様たちは恐れを成して小さな子供を見てはだいの大人たちは『坊や危ないからおじさん達と行こう?』と誘い『前が良く見えるよ?』と騙して先に何があるかを確認するための純粋な子供たちは次々と騙され、
鏡の洞窟の力の『幻術』と『幽閉』が子供たちに炸裂し続けた。
『早く来いよ○○~!』と僕をゲームに誘った張本人の友達は僕を呼ぶが幼いガキの癖に疑い深い僕は『先に行ってて』と軽くあしらい自分のペースでゆっくりと前へ前へと進んだ。
鏡の洞窟の案内人は僕たちが前に見た金バッチ軍服の人とは違い銅色の剣がふたつ重なり合った絵が丸いバッチの中に描かれたものをつけていた。
恐らくこの前の王冠バッチの人とは違い位の低い人と誰もが予想した。
頭の良くないお馬鹿な人以外は。
『ねぇ……あのバッチさ……』
『あのバッチ金色だったらかっこいいよな~』
早々居ないだろう、この馬鹿(友達)みたいな奴は。
案内人は次々と鏡の洞窟の力によって減っていく勇者様たちを置いてとても浅い泉の真ん中にある溜まり水が入ったおお穴について話した。
『ひとりつづこの溜まり水に片手をつけてください。』
溜まり水には不思議な力があって勇者様たちそれぞれにあった武器の形をくれると言う。しかし、例えば剣のようなものがプヨっと出てくるわけでなくアクセサリーの様に軽く簡単なものに変身してそれは現れるという。
どんな武器なのかは鏡の洞窟を出てからでないと分からないとのことだった。
『○○〜後でなー』
先に武器となるものを貰い馬鹿(友達)外に出された。
最後には福があると言うがそういうわけでなくゆっくりとしていたら我先と順番を抜かされて最後になった僕は溜まり水に片手をつけた。
すると妙な光と体に伝わる熱い気を感じてそれを掴んだ。
『何これ……バグ?』
最後の僕が掴んだものは妙な読めない字と言葉が綴られたダイヤ型の形をしたイヤリングとネックレスだった。
『なんでふたつあるんですか?』
近くにいた案内人に聞くと案内人はニコッと微笑んだ。
そして『おめでとうございます』と言って早く早くと急かすように僕を鏡の洞窟から出した。
鏡の洞窟を出るとそこはある意味戦場だった。
アクセサリーから武器という形となったものを振り回して幼い子供たちの武器をかっさらう恥ずかしい大人たちがわんさかといたのだ。
『武器はぜんぶ俺たちのもんだ〜!』
キャラ紹介は後に。