第一章2 「カッターと影」
毎日あげれるといいな。がんばります。
「おい、八乙女。影は今も取られているのか?」
八乙女が話している最中に話を遮って本当に悪いなとは思ったが。
「ええ、司馬君。今も取られているわ。」
「はあ。・・・早くも嘘発見だ。影があるじゃないか。」
はあ。本当に無駄な時間を過ごしてしまった。第一影は彼女の下にちゃんとあるからだ。
「影がないのも本当よ。」
「からかうのは、やめてくれ。現に君の足の下に影があるし。不死身かどうかってことも怪s・・・。」
何を血迷ったかわからないが、八乙女はポケットからカッターを取り出し刃を長くし八乙女自身の首に思いっきり・・・・・
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カッターが突き刺さる。
どうして?
自殺?
虚言じゃないと証明するため?
司馬弾はパニックに陥ってしまった。
あなたなら耐えられるだろうか私は不死身だと言い、いきなりカッターで自分自身を刺す友達がいたら・・・。
八乙女は友達と呼べるのか分からないが。
「や、八乙女?だ、大丈夫か?」
カッターが首に突き刺さってるのに大丈夫なわけ無いだろう。そんなことは分かっている。
僕はいつも大丈夫なわけないのに「大丈夫?」とか言ってくるやつの頭は湧いてんじゃないかと思っていたが。
撤回する。
なぜわかりきっている言葉をかけるのか。
それ以外にかける言葉がないからだ。
今日までなぜこのことに気づかないのかそれはさっき言ったようにかける相手。
友達がいないからだ。
「司馬君?ほら傷が治ったでしょ?」
「・・・・・・・!!?」
確かにさっきまで深々と刺さっていたカッターの傷が消えている・・・!
は?は?分けわかんねー。
正直言うとさっきから真剣に話てくれていた内容のほとんどを信じていなかった。
こういうとき受け止め難い現実を知る時、人は・・・。
現実逃避をする。
多くの人が現実逃避を使っているんだ。僕にだってその権利がある!!!
というかあると信じたい。。。
「・・・八乙女。」
「これで分かってくれた?」
現実逃避はできるような状況では無いなこれは。いや、割とまじで。
パニックで語彙力が悪くなってるかもだが、こいつは本物だ。
本物の世間一般で言う不死身であり超能力者だ・・・・。
「・・・ああ、分かった。分かったよ。・・・・これは夢オチか。よかっt・・・」
ものすごい音と共に目に光が来て後頭部あたりになんとも言えない・・・。
例えがものすごい悪いが後頭部に空洞ができそこにクリームが詰まったようななんとも言えない衝撃を味わった。
そう。八乙女に思い切り拳のグーで殴られたのだ。
一言で言うが「痛い」
「八乙女っ。女子が出るようなパワーじゃねーぞ!」
そうそこが驚きなのだどちらかと言うと八乙女は細身で女の子という感じなのだ。
「今のショックで夢じゃないってわかったでしょ。」
「そんなんはじめから知ってるわ!」
「じゃあなんでこれが夢だなんて言ったの?」
「・・・・。確かに。」
返す言葉が見つからない。男子特有の悪ノリだと思ってくれて構わないが・・・。しかし、今の流れで「確かに。」って返せてると言うのは野暮だぜ。
「・・・・司馬君。私の影をよく見てほしいの。・・・。教室だと見にくいわね外に行きましょう。どこにいけばいいかしら。」
「いや、校庭でいいだろ。」
「それもそうね。」
「なあ八乙女。」
聞くべきなのか分からないが・・・。あとから話してくれるかもしれないし・・・。
「なに?司馬君。」
「何でもない。」
「・・・そう。」
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校庭の道路と呼ぶのか分からないがそこに僕達は来た。皆クラブに励んでいる。
影をよく見ると言われても・・・・・・。
あっ。。。。。。。。
言おうと思えば簡潔に言える。しかし上手く言おうとすると言葉が出ない。
上手く説明する必要は無いと思うので簡潔に述べさせていただく。
服の影はあるのだが、そこに八乙女かおりによって生まれる影は
無かった。
早く更新できるようにがんばります。