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話すと長くなるけど僕は語る。  作者: 青山優作
第一章 八乙女かおり
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第一章1 「八乙女かおりは語りだす」

プロローグを先に見ていただけると幸いです。

 僕は忘れ物をしてししまったが為に八乙女の話すと長いという話を聞く羽目になった。

 人と殺し合いをしてほしいという無茶ぶりの真相をその「話すと長い話」から知る必要があるのだ。からかい目的だったらキレて帰りたいところだが・・・。

 

「司馬くん。あなたは宇宙人とか心霊現象、超能力。そういう類の話を信じる?」


 なんだ?急に突拍子のない話だな・・・。


「信じるか信じないかで言うとあまり信じていないな。」


「そうなのね。」


「今の質問がこれから話す話と関係があるのか?」


「あるわ。これから私が話す内容はとても信じられないことかもだけど・・・。」


「けど?」


「いいわ。話すわ。時は今年の四月に遡る。信じられない話かもだけれど聞いてくれると嬉しいわ。」


「暇つぶし程度に聞くよ。」


「それじゃあだめよ。」


「なんでだよ。」


「今から話す話を疑いを失くして信じてほしいの。」


「分かった。信じるよ。まあ流石に信じられない話は信じないぜ?」


 八乙女かおりは僕の返しを無視して語り始めた。




 今年の四月二十一日のこと。私、八乙女かおりが高校二年生になって少々時間が経ったときのことだった。

 私が通っている・・・。正確には司馬君も通っている版宮高校の校門で私を待っている人がいた。名を

 

 四十海舟 (しじゅう かいしゅう)

  

 彼、厳密に言えば司馬くんに決闘をしてほしい男が私を待っていた。四十は身長は高く体型はやや痩せており現代で言う細マッチョがとても当てはまり暗い格好をしていた。暗いという表現以外あまり思いつかないが派手では無かった。年齢は三十代。いや、二十代後半に見えた。


「君が八乙女かおりだな。俺は四十海舟だ。四に十。そして海の舟と書く。」


 私は当然のように


「いいえ、人違いだと思います。」


 と、言い放って早く帰ろうとした。だって普通知らない人から声をかけられたらスルーするでしょ?四十はこう言ってきた。そもそも四十と会話を長引かせること自体が間違っていたのよ。こんなことにはならなかった。


「いいや、君は八乙女かおりだ。君のオーラがそう言っている。」


「オーラ?何を言っているのか分かりません。帰ります。では。」


 帰ろうとする私を前から遮りこう言ってきた。


「人とは信じるのが怖い人間だ。弱く脆い。しかし君はオーラの意味がわかれば君にとっての真実に変わる。違うか?」


「知りません。」


 私はこの時聞く耳を持とうだなんてことはしなかった。

 今でも思う私は四十と話をしすぎた。

 


「まあ時期にわかる。運命というものは何かのアクション、出会い、思想までもが呼応し一つの終着点へと加速するものだ。それが結婚であったり、死であったり。そう今俺とお前が出会いお前の中の運命も違う方向へと走り始める。」


「そうですか。」


「ああ。困ったことがあればいつでも呼べ。お前が本当に俺の助けを求める時お前の前に現れる。」


 無視して通り過ぎ振り返ったときには四十はいなかった。私はこの時気にしていなかった。いや、確かに私は四十との出会いについては気にしていたが四十の言葉を気にしていなかった。

 正直四十のことを気持ち悪いと思っていた。もう関わらないと思っていた。



 次の日の四月二十二日


 私の体は傷をつけてもつけても回復する。


 不死身の体になっていた。


 それに気付いたのは体育の授業でコケて膝を擦りむいたときのことだった。

 一瞬で回復した膝を見て私は、本当に興味本位で教室に戻りペンケースからカッターを出し。自分の右手の人差し指に傷をつけると同時に手は血を出すことなく何事もないように元通りになった。


 

 私は不死身とか不老不死とか言う類いになっていたのだ。

 

 あとから気付いたが、その日の夜私の影が無くなっていたることに気付いた。


 厳密に言うと四十に影を奪われたのだった。

話が全然進まないですが・・・。

更新を早くできるようにがんばります。

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