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虹色の世界  作者: よりしろ!
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間幕のお話

報告書


被験者...リクト


ヒメギ メイカと会って数日しか経って以内にも関わらず、体を張って守るその姿を見るからに更生は順調のよう。

今後に期待したい。

.

.

.

「えらく調子がいいな」

「そんなことないですよ〜

今日とかビクビクでしたからね〜」

「人とはいえ魂が誘拐されるとはな...

魂は人に対して良い印象を残さないはずだが...?」

「それが『彼女』じゃないですかぁ〜?」

「潜在的な物か...魂は『彼女』だからな。

元から持っていた特殊技能なのだろうか。」

「『彼女』だけに限らずリクトもですよ〜」

「被験者にも能力か...」

「今日も発動していましたよ〜

かっこよかったなぁ〜」

「被験者の力も特殊だな。

では、そろそろ私は帰る、引き続き更生の手伝いを怠るなよ」

「はいはい、重々、承知しておりますよ...」


と記録表を取り出し、付け加える


だが、いまだ更生の決定打はない...

.

.

.

次の日

部活動活動時、リクト、リオン、メイカの3人が話し合っていた。


「明日、課外研究なんてどうかな〜」

「課外研究!!やってみたいです!」

「どうせゲーセンにしか行かないだろ?

おれはパ...」

「メイカちゃんが行きたいなら明日課外研究決行だねぇ〜」

「やったぁ〜!楽しみです!」


...最近振り回されてるような気がする。

まぁ、いいかと心の中で思いつつ会話を続ける。

ありきたりで、何気ない日常を、リクトは楽しんでいた。

.

.

.

リクトはいつも通り、ヒメギを途中まで送った。


「今日もありがとうございます!」

「あぁ、じゃあな」

「あ、あの!先輩!」

「ん?なんだ?」


ヒメギは何故か顔を赤くし、もじもじしていた。


「私のこと...メイカって呼んでくださいっ!」

「言わない。言う必要が無い」

「そんなぁ〜、1度だけでいいですからぁ〜」


ヒメギは目に涙を浮かべながら訴えた。

流石にそこまできたら言うしか無かった。


「分かった。泣くな、メイカ」


メイカはそれだけで笑顔になった。

気がつくと自分も何故か笑っていた。

どこか、懐かしさを感じながら。


「やったぁ!リクト先輩!」

「いつもは言わないからな。」

「そんなに照れなくてもぉ〜

いつでも呼んでくれていいんですよ!」


じゃれ合う二人。

絵に書いた様な夕暮れ。

その空には、綺麗な虹がかかっていた。


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