約束するお話し
「ー、ここにいたのか」
「またすぐ見つかっちゃった!
ーくんは見つけるのも隠れるのも上手だね!」
「上手なのか?」
「うん!きっと賢いんだよ!」
夕暮れ時、2人はかくれんぼをして遊んでいた
そして家に帰りながら2人は話す
「ねぇ、ーくん」
「どうしたの?」
「これからも、何年経っても私と一緒にいてくれる?」
「もちろん、ずっと一緒に居るよ」
彼女は少し恥ずかしかったのか、顔を俯かせる
「じゃあ、約束!
2人がどれだけ大人になっても!ずっと一緒!」
「約束するよ」
「指切りげんまんだね!」
そう約束したところでリクトは目を覚ました
「そんなこともあった...のか?」
あまり深く考えずに準備をし、学校へと向かった
.
.
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昼休み
みんなそれぞれに集まり昼ごはんを食べる
「今年もリクトとクラス一緒でよかったなぁ〜
昼休みに移動する手間が省けるからねぇ〜」
「そうだな、今年もというか毎年こうだけどな」
そんな話をしていた途中
「いましたぁ〜!
リクト先輩!リオン先輩!」
「やぁメイカちゃん
君も一緒に食べるかい?」
「そのために来ました!」
「だよねぇ〜じゃあ食べようか〜」
「おい」
「どうしましたか?」「どうしたの?」
「なんでここに来た、他学年のクラスに入室するのは...」
「細かいことはどうでもいいでしょ?」
「そうですよ!早く食べましょう!」
この2人、息が合いすぎじゃないか?
「あと、教室のドア、窓の前にいるあの男子共は何をしている」
「メイカちゃんが来た時からそうだったから追っかけだろうねぇ〜」
「ふぇぇぇ、いつの間にそんなものが...」
「じゃあ今日からリクトがメイカちゃんのお守り隊、よろしくねぇ〜」
「は?なんで俺がこいつを...」
「先輩が守ってくれるんですか!?
嬉しい...よろしくお願いします!」
そんなキラキラした目で見られたら断れないだろ...
「わかった。」
この瞬間から俺はヒメギのお守りをすることとなった