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「……え?」


やっぱり瑞樹が手にしているのは出来たてのメロンパンだ。瑞樹は恐る恐るメロンパンを口にした。

一口食べた後無我夢中でメロンパンを食べ進めた。

途中で喉に詰まりそうになったため残っていたお茶をすべて飲んだ。


「ふぅ~美味しかった……やっぱりメロンパンだった……どうしてメロンパンが突然出てきたのだろう?えーと雑誌の上に手をかざしただけだよな。」

そう思ってその横のカレーパンの写真の上に手をかざしたけど何も出て来なかった。


「やっぱり出てくるわけがないよな……まぁお腹がいっぱいになったから寝るか」

そうして瑞樹はまた眠りに入った。




「よく寝たーでもやっぱり布団が無いから痛いな。喉が渇いたけどもうお茶はもう無いし……」

一応ペットボトルをもう一度見たがやっぱり残っていなかった。


さっき手をかざしてみても何も出て来なかったけどもう一度だけ試してみようと思いチラシに載っている1ℓの水のペットボトルに手をかざしてみたらメロンパンの時と同じく水の写真が消え瑞樹の手に確かな水の重さが加わった。


「え?今度は出てきた……え?でもさっきカレーパンの時は出て来なかったよな?」

そう思い今度は水と同じチラシに載っているおにぎりでもう一度試してみるが出て来なかった。


「メロンパンと水の時とカレーパンとおにぎりの時、何が違う?」

メロンパンを出した後すぐ(・・)にカレーパンを出そうと思っても出なかった。

水を出した後すぐ(・・)におにぎりを出そうと思っても出なかった。


「……時間。そうか時間が関係あるのか!多分次の物を出すためにはある程度時間が必要なんだな。多分間違っていないと思う。そうと分かれば……」


ポケットに入っているスマホを取り出して時間を計ろうと考えた。


スマホの電源を入れてみると大きく357日18時間37分54秒……53秒……52秒とカウントダウンしている数字が表示されている。


「はぁ?なんだこれ?こんなアプリ入れた覚えないしそもそも何のカウントダウンだ?そういえば電話やメールは繋がるのかな?」

そう思いアドレス帳を開き電話を掛けようとしたがアドレス帳には「未登録」と文字しか登録されていなかった。メールはと調べようと思ったがメールの機能が無くなっていた。それどころかLINEやTwitter等のSNSのアプリ全部が無くなっている……


「まぁ考えても分かんないか。まずは時間を計るか」

そう思い時間を計っていく。まずあれから10分経っていると思い今度はラーメンで試してみるが出て来なかった。そこから10分刻みで20分……30分とやっているがまだ出て来ない。

さぁもう少しで40分とやろうと思ったがそういえばラーメンを出しても箸が無いから食べれないことに気付いて急いで箸が載っているチラシを探し、探し始めて5分くらいで”秋の運動会グッズ大特集”とか書いてあるチラシを探し出して割り箸1000本入り250円とか書いてあるチラシを見つけた。

もう40分過ぎていたので急いでやってみるが出て来なかった。

結局最初に出してから60分経って出てきた。


「つまり、60分に1個出すことが出来るのか。これで餓える心配が無くなった。……でもそうかここは地球では無いのか……」

瑞樹だってこんな不思議な事は日本はおろか地球では無理なことに気付いていたがこの摩訶不思議な現象で確信に至った。

ちなみにスマホは持っていないのでスマホの機能やアプリはよく知りません。

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