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「は?ここは……どこ……だ……?」
瑞樹が倉庫から出ようと倉庫の扉を開けたらそこは森の中だった。
「え、え、いつも通り倉庫で作業をしていたよな?」
ちょっと後ろを振り返ってみるといつもより大分古紙が散乱しているがいつもの倉庫の中だ。
「やっぱりいつもの倉庫だ。そうだよな。えーと何があったっけ?」
そう思って瑞樹は今日一日の出来事を思い出してみた。
えーと確か今日は平日だからリサイクル工場で普通に働いていたよな。
それで今は3月で忙しい時期だからあとどれくらい倉庫に入るか在庫を確認作業をしている途中で……
あ!そっか地震だ。そうだ地震があったんだ。
それで倉庫で保管している古紙が崩れてきてそれが俺の頭に当たってそうだ気絶していたんだ。
そう思って床を見てみると大量の古紙が散乱している。不幸中の幸いというか瑞樹が当たった古紙の山は少し崩れただけで瑞樹もたいした怪我をしていない。強いていえば少し頭が痛いだけだ。
すぐ横の古紙の山は全部崩れていたので運が良かったのか悪かったのかなんて言うか悪運が強いのかな?
それで気付いたら森の中?森の中といっても今、瑞樹がいる倉庫は倉庫を中心に半径50メートルぐらい何もない森の中にある空間だ。その空間を囲むように大木が沢山あってどれも樹齢数百年から千年ぐらいの大木だ。
で、どうして俺はここにいるんだ?地震と何か関係があったのか?
それとも……そうか夢かまだ夢を見ているんだな。そうだこんなの現実には有り得ないそうに決まっている。そうと分かればまた寝て起きたらいつもの風景に戻っているそうに決まっている。
瑞樹は現実放棄をする事を決め、寝ることを選択した。
次に起きても現実は変わらないのに……本宮瑞樹18歳
時空の狭間に巻き込まれ下位世界に転移したことをまだ知らない……
リサイクル工場で働いたことがないので3月が忙しいかは分かりませんが3月は引っ越しシーズンだから何となく忙しいかなと書きました。