簡素系七色関係対人現象
世界中の言葉が
僕等の世界とは違う世界に
たくさん置いてある
四次元と三次元の隙間なのか
二次元と三次元の隙間なのか
僕にはわからない
わからないけれど
その世界も
また
僕等の世界と同じ様に
ゴミゴミしている現実に
ただの鏡を見ている様で
気が滅入るのです
どんなに取り繕っても
善悪は無くならない
どんなに待ったとしても
時間は戻らない
世界は多分変わらない
右左と上下が決まっている
それが絶対的な世界では
一つの人生を使った所で
一人の満足すら
得られないかもしれない
ねぇ 「それでも」って思えたかい?
ねぇ 「これからも」って思えたかい?
ねぇ 「大丈夫」って思えたかい?
ねぇ 「真剣に」って思えたかい?
ポンプ音の響き渡る世界で
水風船としての人一人
海に浮かべて同化していく
嬉し涙も冷たい涙も
足し算しては罪重なり
苛立ちの太陽系
田舎道の真ん中に
ひっそりと咲く蒲公英
踏み潰したビルの様な
一歩には
寂しい声と蝉の声
握りこぶしの硬さの消費期限
魂が抜けるまでか
命が潰えるまでか
何れにせよ
昨日の為に生きてる人が
居るのは確かだ
他人の遺跡の中に
方程式が埋まっていて
百人分集めれば
その解が解けるほど
僕等の人生が簡単なら
そんな人生に夢を見るほど
優しい人間なんて
居ないと思えた
実定法で作り上げた善悪が
絶対だと言ったのは裁判官で
それを一定値
許す事で
自分も許されたい
もしくは
その行動をしてしまった時
許されたいと願う
狡い生き物
それが人なんだと
誰かが言っていた
星の光の時間軸みたいに
僕等の感情は後から来るからか
リニアモーターカー
ずっと浮いて滑って行く
ねぇ 「それでも」って思えたかい?
ねぇ 「これからも」って思えたかい?
ねぇ 「大丈夫」って思えたかい?
ねぇ 「真剣に」って思えたかい?
煙草の煙の先に重りが乗るなら
僕の煙の先には
月が乗るかもしれない
月見用のお団子とお茶
傍らにススキがあるなら
僕はそれに満足するだろうか?
懐中電灯の電池が
液漏れしている
そんな心の一部分が
今だに
ペットボトルの底の汚れみたいに
取れないのに
二度と取れない事を見越してか
冬のパジャマを着ている
真っ白なパジャマを着ている
「おやすみなさい」が
念仏の様に
耳に張り付いている
シンと静まり返った
午前三時に
悪戯な歌を歌う
哀しく響く
自分の存在の様に
皆の何かを逆さまにした世界
世界と世界の衝突は
事故現場より悲惨かもしれない
しれない
知らない
わかってない
何が 何がと
探している
人の一部を紙屑にして
人の一部を称賛して
わからないフリか
わかったつもりか
確定させないって事も
確定させてしまった事になる
難問に挑戦しているのか
ただのナゾナゾなのか
悪戯な歌と猫の鳴き声
寝覚めの悪さに
寝つきの悪さ
合体したら悪魔の囁き
封印したなら
いや
あるんだけど
した事にしてみてから
人の時間
履歴書の証明写真
指からの血液
鏡に映る自分
運転免許証の番号
意思さえあれば
示せる証明
世界対自分じゃない
世界と自分である事
君と僕である事
忘れても構わないから
思い出せる様にしておいて
世界は意外と自由で
鎖は自分で付けてるんだって事を
三振するまで
行動しても構わないって事を
人間性のデッサンは
時間軸とは関係ないって事を
一本煙草を吸う
大分軽くなったと思う
個人的な事は個人的な事だけど
君が楽しいなら
僕は楽しい
そんなプレゼントを持って
ドアをノックする
簡素系七色関係対人現象で良いのだ