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単純な答えと名目

「奈良さん、朝の巡回です。」



「体の調子はどうですか?」




目覚めが良かった、それに


ふと思ったことがある。




そう、とても体軽いと。

入院を始めた頃に比べ、

体の痛みが徐々に取れている。



「僕はまたしたのか。」





そう、昨日あの仙里と。





結を強くした。





彼女はこう言った。




「私と体を交えろ。少年さすれば傷も癒えるのが早まる」




そう、何の前触れもなくこう言った。



「分かってるのか・・・お前……。」



「分かってるに決ってるだろ・・・少年、

お主は私を何歳だと思っておるのだ。」




そりゃあ、知ってるよ。



そんなの、お前は仙里何百年も

孤独で生きた、命の持ち主だ。




僕はそっと彼女に抱き抱えられた。




「それとも何だ、あの女子に悪いとでも思っておるのか。」




「安心しろ、私はあの女子には絶対に言わない。それを約束しよう」




いや、ちょっと待て待て・・・。



言うとか言わないの話じゃないんだよな。


コレ。




「分かった、もう好きにしてくれ。」




そうすると、

彼女は優しい眼差しに変わった。




僕とこの仙里に結んだ契約



それは夢の中での出来事だった。






「少年よ、まだ若くして私を庇って何がしたい。お主はうつけものか?」



「動物が轢かれそうになってるんだ。助けちゃダメな理由があるか?」




時間が止まった空間に僕と仙里が居る。



2人きりで。



初めから、こんなことを望んだつもりも。

叶えるつもりもなかった。

目の前にいた命が尽きてしまいそう。



それが嫌で助けた。



「お人好しめ。分かったその理由に免じてお主を許してやろう。だが、契約・・・契を結んでもらう。」




契、契約とはいわば約束事。





悪魔と契約するそんな話を聞いたことはあるだろうか。




何でも願いを叶えるでも、叶えた後は。

必ず命を奪う。

理不尽な約束。




「分かったよ、好きにしろ。」



僕は答えを出してしまった、そう安易に。

そして、契約が成立した誓いにキスをした




「お主の側で命を守ろう。だが、お主は好きにして良い。」



随分と気前の良い話だ。

甘すぎる、利用されているのではないか。

こう、頭で考えていた。



「お主は、まだ単純なんだよ。生きる事に何の楽しみを感じているのだ?」




「だから私が付いて、教えてやろう。」




そう、この言葉が後に

面倒なことを引き起こすんだ。





そうして、僕が高校に入った時。



担任になった人は。




そう、





「仙里だった。」






今日はこのぐらい。



これからリハビリだ。







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