吐息と風邪
病院での生活は慣れた。
心地よいものではないが、
生身の人間に触れ合う機会がかなり減った
窓の外から見える風景が。
すこし霞がかかったそんな世界に見える。
世界観が変わるって言うのは。
なんだか久しぶりで。
両親の離婚が、キッカケで幼い頃に
泣きじゃくっていた自分を思い出した。
そうして俯いて、彼女にこういった。
「僕は平気だから、学校に出てくれ。」
彼女は笑いながら、手を取って。
「じゃあ、待ってるね。」
そう言った。
本当は平気じゃない、手足が震えてた。
心配してくれてる、そうは分かってる。
ふとため息を吐いた。
「なんだ、他人に気を配ることすら
できんのに恋人なんか作るもんじゃないよ?少年」
枕元に座っていたのは、ネコだった。
そう、僕の出会いはある意味交通事故。
そこで助けた猫はただの猫
何かじゃなかった。
そう、猫又だった。
「ほら、少年・・・舌を絡めて・・・。」
日本では、猫又は。
妖怪というイメージが強く、
人を驚かしたりするという事が定着してる。
でも、この猫は違う。
仙里なのだ。
そう、妖怪に例えるのならサキュバス辺り
が妥当かも知れない。
夢に出てきたあの段階で、少しは察しが付いた。
「お前は何が目的だ?」
「お前さんに恩返しとやらがしたい。」
こうして、僕は彼女…一匹の猫を見守ることにした。
そうして、僕を見張れる立場の先生に化けた、本当の担任は何処にいるか・・・検討もつかない。
さて、今日はこんな感じにまとめ上げたから。
僕は床に伏せるよ。
ここは学校じゃない。
消灯・・・。




