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ぼくの詩集

作者: 桜井あんじ

手をにぎっていてほしいのです

手をつないでいてほしいのです

あなたの手じゃないと だめなのです


たくさんは 望みません

ただあなたのあったかい手を すこしの間だけ 貸していてほしいのです


強くあることに ちょっと つかれたのです

べつに すべてが嫌になったとか そういうわけでは ありません

ただぼくは ぼく自身の重たさに ときどき つかれてしまうのです

だから ちょっときゅうけいの間だけ あなたのやさしい手が ほしいのです


あなたが ぼくの手を にぎるとき

太陽が 雨上がりに輝くように ぼくのこころも きらきら ひかります

月が 月齢満つるよう ぼくのこころも きれいに まあるく なってゆきます

雷が 大地を打つように まるであなたの指先からほとばしるあなたの血液が

ぼくの心臓に 流れこむようです 

木が育ち その枝をのばしてゆくように 

あなたの想いが ぼくのこころに 広がります


ぼくの心を その手で そっと 包んでいてください ちょっとの間

ぼくはまだ 世界を すきでいたいのです

よいことも たくさんあると 信じたいのです

希望を もちたいのです

てくてくと 歩きたいのです

祈りたいのです

必要であれば 何度でも

何度も 何度も


ぼくの準備ができるまで もうちょっとだけで よいですから

どうか ぼくのそばに いてください

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