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ハート眼鏡

その日ぼくは奇妙な物を見た

それは姉妹であろう二人の女性

それもとしはまだ中学か

それとも片方は高校であり

またもう片方は

それよりいくらか年下に見える

しかしながら

ぼくはそれを

車の中から見ていたので

あまり長いこと見ることはなかったのであるが

二人はそろいもそろって

実に仲むつまじく

星形の眼鏡をしていたのであった

それがもしパーティー会場や

あのぼうゆう園地ならまだしも

そこは地方都市であり

派手な服装は

容易に目立つような場所である

さらに

その場所はその少しにぎやかな場所さえも遠く

田圃がすぐ行けばありそうな

そんな場所で

二人の女性が

実に仲むつまじく

楽しそうにあるいていた

ぼくはそれを

一瞬

痛いなと思ったが

正直な話

無難な格好よりかは

好感度が持てる

しかし言うなれば

ぼくはそんな勇者ではない

どちらかと言えば

地味こそがファッションとは言わないが

そちらの方が居心地のいい人間ではある

しかしながらぼくは彼女たちのファッションに少なからず

衝撃を受けたのはまごう無き事実であった

しかしながら

それだけなら驚いただけという話で終わる

終わるのであるが

しかし

問題はそこで終わらなかったから

問題なのであるが

その日ぼくは家族で

長野に来ていた

それは長野の中心地と言うべきであろう

長野市であり

長野オブザ長野

なんていったらいささか隅の市の反感を買いそうであるが

しかしながらぼくにそのような発言力も発言権もここでしかない

そんなぼくは弟が青村の靴を父親をかいに行くというので

その時間

ぼくは仕方なく

渡されていた鍵を手に

暑苦しくなってきた

五月のはじめの車内から抜け出して

外に出たわけであるが

しかしながら

車内から出て車内以外

すなわち外以外に出ることがあるかぼくは少し聞きたいが

しかしながら

そんな考えも

反対側の

実に車線が一本多い道路のむこう側の

車のショーウィンドーの中に飾られている車を見て

ああ、とおもうのであるが

しかしながら

なぜ僕がそんなことを思いながら

外に出て車線の一本地元より多い

道路などを見ていたかと言えば

それは暑苦しい車内からでるのも目的の重要な一つであるが

しかしながら

本来の目的は

カメラ屋に冷やかしに行くと言うもので

本来高いカメラ屋でレンズなどと言う物は買わないが

しかしながら

どう言うものであろうとも

こういう物は

人と人とのふれあいが起きたときにこそ

本来の学びという物は現実となり本やパソコンはそう言う意味で

無意味という人がいるが

なればなぜこれだけ世の中日本というものが出しゃばっているのだろう

そう言うこれを思っている妄想も

文にしてしまえば

小説というなの本になる

そう言う意味で本とは

実にいい加減な物なのはよくわかると

誰かに実におしかりを受けそうな言葉であるが

これは心の中なのでが勘弁いただきたい

しかしながら僕は

スタバなる

しゃれ込みたい奴がしゃれ込むために

ぎゅうぎゅうにおしゃれしながら窮屈そうにしている店内を横目に

その更に十件先に見える

緑色のカメラのキタムラであろう

そんな看板を見ながら先に進もうと思うが

そんなとき僕は地面に何かを見つけた

それはいわゆる眼鏡という奴で

それも単なる眼鏡ではなく

色が入った

強いて言えば

サングラスのような

かければ目が見えないような

そんないろの濃いものであるが

正直そんなことはこのさいどうでもいい

問題点はそのかたちにあった

それはハートの形だった

「心臓」

どこの世界に心臓がハートなどと思う人間がいるか知りたいがしかし

世とはうまい物を言うものがいたもので

「人が死ぬのは誰かに忘れられた時だ」と

馴鹿の飼い主が言っていたような気がする

すなわちは

形に意味はなく

そう言う心に意味があるという

実に意味難解な

執着という言葉のごまかしなのである

とかなんとか

ようは

先ほどそんな眼鏡を見たなとそのとき思ったのであるが

僕はその日五月病ならず

車の中でのぼせたための

熱中症だったのか

それとも元々頭に某ゲームのような

寄生虫でも沸いていて

その寄生虫が

たまたま五月病ならず

先ほどの車の暑さに馬鹿になったのか

僕はその片方の耳にかける

棒がなくなったそれを

ふときがつくと

ポッケットにいれて

そのままきた道を引き返そうとしていた

していたというのも説明すれば

帰る道に

ヤマダ電機ので階は小型の店を見つけ

入ろうかどうしようか

そんなことを考えていたわけであるが

更に言うなれば

それならやっぱりカメラのキタムラに行き

ペンタックスの

Kマウントのカタログでももらってこようか

そんなことを考えていたわけであるが

あまりこのあとの出来事とは関係はない

僕はその日無事にポッケットに

ハート眼鏡を入れている時点でなんとまあ

無事とは言い難い可能性が少なからずあるが

しかしながら

無事に来るまでそのあと

弟の靴選びも終了を迎え

家に帰宅したわけであるが

しかしながら先程も述べたように

僕のポケットには

先ほどの眼鏡があり

今更ながらに

その始末をどうするか悩んでいた

それは男性陣なら一度はあるであろう

夜本のたぐいに等しく

それは拾うときは和気藹々としながらも

いざ我に返り

それを持っていることに

罪悪感が芽生える

果たしてこの気性の激しい心情は

野生の時代から

脈々と受け継がれる本能のたぐいなのか

それとも個人のそれこそ性癖のたぐいか

どちらにしても

僕はハート眼鏡を

所有していることについて

どうも罪悪感にもにた

感情を所有していた

しかしながら

なれば僕はどうしてこれを拾ったと考えたとき

それもまた不可思議な一点で

果たしてこれの利用価値がてんで見あたらない

それこそ唯一わずかに思うことが出来たとすれば

あの長野に行くとき

道を和気藹々と並んであるく

脳天気というよりかは

勇者に近い二人の姉妹

それがうらやましかったかと言われれば

それは必然的の首を横に振ると思われた

されど

これをこのまま持っていることは

どうしようもなく

僕としては不用意な時間に思い

されど

このまま捨てるというのも

僕はしばらく庭で一人物思いに耽るが

しばらくたって自室に戻り

それを装着した

そう、

今考えれば

その瞬間

悪質なホームページを開くかの如し

僕は悪の手の内に

いや

最悪な世界に踏み入れたのかもしれないが

いやそうなれば

あの姉妹に出会ったこと自体・・・


まあどちらにしても

その日の僕はどうも夢見が悪かった

あの眼鏡をかけた瞬間

僕の脳裏に

全く持って記憶にない

そんな死体の光景が

フラッシュバックしたのであるが

この場合

バックはしていない

なぜなら記憶にないのだから

しかしながら

どちらにしても夢見が悪かったのは

あながちそれだけではないことが

そのあとしばらくたった

草木も眠りについた丑三つ時

午前一時頃

僕の部屋の窓がなにやら音を立てた

果たして風もないのに

そんなことを考えながら

僕はそのときいつもの癖で

窓を開けっ放しにしているのを

布団の中で気がつくも

時すでに遅く

その風だと半ばいやな心の妄想が作り出した

泥棒という

そう言う不審者のたぐいの可能性が

現実となろうとしているように思われた

そしてそれは現れた

夜の月光

しかも部屋の中でそれは

逆行となり

いわゆる黒

すなわちシルエットとでも言うような

そんな黒い陰が紛いなく僕の部屋にはいってきていた

僕は汗をびっしりとかくのを感じるが

その反動なのか

体はぴくりをも動かず

それこそ私はここにいません

僕は物です

動く事なき家具の一種です

と言う感じであるが

しかしながらそれは現に僕の部屋の中にいて

僕の目の前にたっている

そしてなお僕の方へその陰でわからないが

その顔を向けているからにして

それはもう気がついているというのは当たり前であろうと思われた

そしてその反面

僕のその人物が

性別上

女ではないかと

そのときおかっぱ頭

いやショートヘアーを見て思う

しかしながら影でいくぶん女のような体つきにして

顔立ちの男かもしれないと言うのも拭いきれない

だいたい、だからといって何がどうなるというわけでもないが

僕はただじわりじわりと汗をかくしかない

「・・・」

それはしゃべらない

しかしゆっくりと僕に近づいていることから

それが僕のことを気がついていることは確かだと思う

なれば僕はどうすればいいか

逃げるしかないだろう

彼女が泥棒であれ殺人鬼であれ

少なくとも夜這いなんて事はないだろう

少なくとも僕に限ってそれはない

どちらにしてもろくでもない自体の中

僕は逃げるという

僕をもっとも体現しているような言葉を行動に移そうとしていた

しかしながら世の中はうまく行かないものである

あれだけ必要もないのに

いつも逃げることを妄想しているにも関わらず

僕は普段通り

そう心に言い聞かせて

奴が入ってきた窓辺に走ろうとした

いやはしった

それこそ奇襲のように

人という物は

突然という物に弱い

ルール外

僕はそれこそ何が何でも走った

いや

それはジャンプだといっても良い

その狭い部屋で走るという物は

言葉が違う気がした

とにかく僕は走る

そして窓に手をかけて

そのまま外へ

そんなことを考えたにも関わらず

それを実行に移すことは不可能であった

と言うのも

僕の手を何者かが掴んでいたのだ

その腕にからみついた手は

氷のように冷たかったが

しかしながら

冷たいと感じたのは

それこそ捕まれたときがついた

少し後で

更に言うのであれば

その冷たい手を

一瞬

酷く熱い何か鉄のように感じたが

しかし振り返れば

それは細身のシルエットに

黒が基調とした服

さらには月光にわずかに照らされた

白い肌に黒目がちの目

果たしてなんなのだろう

僕はそのまま力任せに腕をふりほどこうとするも

その力を受け流すように

同じ方向に彼女も周り

そのまま勢いを付け

僕を彼女を軸にして

そのまま近くの壁に激突させられた

そこで僕はようやく言葉を発しようとするも

すぐ近くに彼女の顔があり

そう気がついたとき

僕の鳩尾に

酷くいたい感じがせり上がってくるのを感じた

「っう」

僕は一瞬うめくも

すぐに床に倒れてしまった

これが世に言う

気絶だと気がついたのは

幸い目がその後覚めたときであった


僕の目の前にいたのは

黒だった

それはあの夜の影ではなく

僕が目にした物は

あの影のシルエットであり

そしてその人物の服装が

黒一色にまとめられていた事による

しかし問題はそこではなく

なぜ僕のそばにその人物がいて

何よりいつの間にか

僕は白一色の

そんな場所にたのである

それは少なくとも

どこかのマッドサイエンティストが

内蔵などを

いじくり回しているような

タイル張りの

どこもかしこもしろ一色などと言う感じの物ではなく

少なくとも善良な方の物であり

どちらにしても

病院のようなイメージがあるが

どうなのだろうか

どちらにしても僕は、一人しかいない病室にいて

さらには

目の前には

彼女がいた

シルエットで

あのときは分からなかったが

やはりかくしんてきにそれは美人の分類である

いや美人だ

少なくとも

一メートルの範囲内で見つけた日には

もうめも当てられないほどまいあがる

それが美人であるが

どちらにしても僕は今自分がなぜここにいるのか分からずにいたが

すぐに僕という人間が

今目の前にいる女性に

鳩尾を蹴り上げられたのを思い出し

果たして僕はどういう対応をすればいいのか

そんなことを考えることになるが

すぐさま彼女の方が

僕の考えをうやむやにして

しゃべり出す

「こんにちは、私は黒と言います・・・・・パートナーとなります」

・・・・

僕が日常的に

相手の反応に

クエスチョンマークを日常的に使い

それをすり減らすように

僕はそれに適応してきたつもりであるが

しかし

今目の前にいる人間の言葉は

僕のその言語の中で

実に実に実に

非現実的なことであり

僕はその言葉を

逆に理解しそうになる自分を賢明に堪えた

(ちょっと待て)

少なくとも世の中という物は

良くできているもので

良い物があるという事は

それだけその人間は

悪いことをしようとしているくらいのことは起きる

すなわち

いつもより

何か良いことをしてくれる日は

要注意的なことだ

それはそのプラス以上の

何かを要求されているに違いない

僕は彼女をみた

そこには女性がいた

・・・

変わらず彼女がそこにいるのである

当たり前である

しかし彼女は非常識なことを言ったように思える

「今日からあなたのパートナーになります」

そんなことを言ったような気がする

しかし

しかし

しかし

少なくとも

僕に許嫁も

それに類する物はいないはず

と言うことは

これは結婚詐欺の分類か

はたまた

いわゆる

痛い勘違いという奴か

僕はやはり彼女をみたが

そこには妄想ではなく

そこに現実として

彼女がいる

さわっていないので本当かどうかは分からないが

さわるわけには行かない

そうなろうと

現実なのではと思う以外

これは妄想になってしまうわけである

そうこう考えていたが

考えているだけで人生は送れない

と言うか

勝手に世の中は

回り出す

だから僕はこうきりだした

それも立ち上がって

それこそこの病室から出ていこうとするかのじょに

「どう言うことですか」

それは至極もっともであり

この世でもっとも詰まらない言葉であろう

何も考えない

個性がない

だからなんだと言いたいが

まあいいだろう

何が良いかは知らないが

まあいいだろう

僕は彼女にそれだけは言った

まるで授業中に飛ばす紙飛行機のように

それをいたずらにとばしたのだ

後はそれをスルーしようが

何しようが

相手の勝手なのである

しかしながら

相手はそれにありがたいことに

無視を決め込むことなく

反応をしてくれた

してくれたが

実に残念なことは

それは実に理不尽な事実であったことであった


「あなた・・あなたがハート眼鏡拾ったんですよね」

彼女は言う

真顔で言う

まるで政治家の演説くらい

どこまでも嘘をしんけんに言うように

いや

どちらかと言えば

憲法をすらすらと言われているような感じか

どちらにしても僕はそれを聞き入るしかない

果たして何が飛び出すのか

どちらにしても

あの眼鏡返して

そんなことを言いに

長野からきたのでなければいいが

そんなことが頭に浮かぶ

「あの眼鏡をあなたが拾ったから、あなたは、私のパートナーです」

彼女はそう言うと

胸元のポケットから

銀色の鎖がついた

まるでジュエリーか

真鍮時計時計のようにそのちゃっちいと言うか

ちゃらいというか

あまりにも不格好なくらい

似合わないそれを取り出すと

僕にそれを見せる

僕はそれをどうしようかと考えているも

ただ彼女は見せることが目的だったようで

それ以上なにも言わず

それをしまうと

「あなたは今から、私のパートナーです

ですから一蓮托生

うり二つ

・・・いや違いますね

あなたは少なからず

私のパートナーであり

あなたは私のパートナーであり

出来る限り生きたいのであれば

出来る限り協力すべき仲間と言うべきか」

「・・・・どういうことですか」

僕は待たしても芸が無く

そんなことを言うが

どちらにしてもどう言うことか分かっていない

「・・・・その眼鏡をかけると」

彼女はそう言うと

胸元のポケットから

先ほどの眼鏡を出して

自分の顔にかける

それは全く何の

それこそ

関係性は今現在この時点で

あまり関係ないと言うべきだろうが

そのどういうか

僕がまだ眼鏡をかけていない時代・・・

そのとき僕は眼鏡に何かシンパシーを感じていた

あの眼鏡をかけている人間達は

まるでかけている同士で

何か共通意識のような物があるのではないか

今それが関係あるかは知れないが

しかしながら

彼女がそうしているその姿を見て

僕はそれとは別ルートで

何かすごく面白い物を見せられている気がした

それはいわゆる俗な考えとは無縁であり

それは純粋な熱量と言うべきか

どちらにしても

僕はそれをただ時間が過ぎるに任せて

見ていた

ただ彼女が

ハート眼鏡をかける姿を


しばらくして僕は目を覚ました

と言っても

それは実に自然なことであり

いきなり書き始めたせいで

なにやらよからぬ事がその間に起こったとおうたがいの方が居るかも知れないが

しかしながら

要はその日、彼女はそのあとめがねをまた戻して

そのまま帰って行ったのだが

そのあとかのじょが出て行ってすぐに

自分の両親がここに来たことを考えれば

自分は隔離されたようなところにいたわけではなく

安全圏内の中で

おうやけにここにいるわけでが

しかしながら

そうだとしたら

なぜ僕はここにいるのだろうか

そして

彼女が眼鏡をかけたとき

僕は少なからず違和感を感じた

それはもう一つの意識というか

目線

いや景色と言うべきか

僕自身とは別に

違う意識が感じる景色を見たような

僕はそのことがまるでふうしたように

頭の中に残っていたが

怒濤のように

現れた両親が

怒濤のように

帰ることを説明して

怒濤のように

帰ったわけであるが

結局

僕はあの後詳しく聞くところによると

何でも公園で腹を殴られてたおれていたとか

なんとか

僕はどちらにしても

帰る病院のすがたを

おぼろげに目に届けていたが

どちらにしても

それは僕の良く知るが

中は

あまりはいったことのない

外見だけの関係の病院であり

それは健康体に

感謝すべきであるが

心は別問題であるからにして

あまりにも離れているとは思えない

どちらにしても

またしても僕の引きこもり生活が

スタートし始めようとしていることだけは

確かに感じた現実である

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