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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

過去を忘れることが出来ないものは未来を創ることが出来ない

作者: 和 遊

詩や戯曲のイメージがあるように見えればいいのです。

「ネア、安久荷(アグニってどこにあるの?」

「クランフ、きいてないの?」

「大ざっぱにしかきいてないのよ、海に囲まれているとしか」

「何で、ちゃんときいていないの?」

「同盟国に隠れてたすけてもらっているのに」

「聞ける時間はないわね私達はつかまったらおわりだもの」

「まあ、なんとかなるでしょう」

「この国の人達っ阿呆よね」

「何で」

「科学者を敵国に送っているのよ」

「同盟国に送ったら殺されることが分かっているから、敵国に送るんでしょう」

「でも、自分の国が不利になるって事が分からないのかしら」

「私たちは匿われている身、この国の人達の事をどうこう言う身では無いわ。この国の人達に助けてもらっているのだから」

「そうね。でも、この国は闘いに負けるわよ」

「私達は今を生きるだけよ」

「そうね。ねえ、この国が負けたらこんな事したら、あなた、どう思う?」

「数年から数十年経ってから、暴力を受けて略奪されたと言って、お金を貰うのってどういい、考えでしょう?」

「あなたね、何を考えているの?それ、人として最低な行為だし、卑怯よ。それ。人の心を持っているならそんな事、絶対しないわよ」

「人の心を持っていなければ?」

「するでしょう。何百年と」

「そんなの人じゃなくて、悪魔でしょう」

「何だ、解っているじゃない。それに勝負付いたら終りだしね。」

「そうよね。終っているのに延々と続けるのも卑怯って事?」

「そうよ。証言を自白と言う言葉に変えて見なさい、いい、証言と自白は同じなのよ。自白だと無理やり言わされたってあるでしょう。だから証言だって、疑うべきなのよ。証拠が無ければ、嘘の証言は幾らでもできる。時が経つほど、偽の証拠も作れるからね」

「メディアにスパイがいれば嘘を付きやすいからね」

「幾らでも嘘を広めて真実にしようとするからね」

「嘘を見付ける方法ってあるのかな」

「そうね。嘘を記憶する道具があればできると思うわ」

「どうやって」

「始めに完全な嘘を付いてくださいと言って、その嘘をその道具に記憶させるのよ、次に本当のことを喋って下さいって言ってそれも道具に記憶させるのよ」

「カメラ?」

「カメラだと止まっているのしか写せないのだから、見分けられないわよ。動きを記憶出来るのがあればいいのよ。」

「どうして」

「嘘の動きと比べればいいのよ。それと同じ動きをすれば嘘を付いているって事でしょう」

「でも、後ろで手を組んで喋ったら見破れないとおもうけど」

「必ず眼さえあけさせてしゃべらせば良いのよ」

「目は口ほどにものをいう?」

「そうよ」

「お腹、すいた、何か食べる物、持っていない?」

「あるけど、一つしかないわよ」

「えー、どうするの」

「じゃんけんして勝ったほうが食べるというのはどう?」

「いいわよ」

 じゃんけんをする。後出ししたほうが勝つ

「あっ、狡い、卑怯よ。公正じゃないし、公平じゃないわよ」

「あら、勝ったのは私よ。狡いことかしら、後からだすのは?」

「狡いし、卑怯よ。正々堂々としていないわよ」

「どうして?」

「こういう事が出来るじゃない。仮に、A国とI国が闘ってI国が負けたとするでしょう。その後、A国で内戦が起きて、勝った方が、内戦を止めるために、自国民を何十万人と殺したのを、負けたI国の人が殺した事に出来るじゃない」

「そんな事して国が成り立っているのは、いつか滅びるわよ、される方も迷惑だろうけど」

「そうよね」

「偽の記事を作るは簡単なの?」

「簡単よ。カメラがあれば白黒ならいつの時代かわからない、都合の良い書き方をできる」

「どういう事?」

「今撮ったのを過去にあった事と捏造出来るのよ」

「でも、建物などでばれない?」

「昔から変わらない風景の場所を選べば良いだけよ」

「それでも、ばれるとおもうけど」

「そう、思うわよね、でも、お金を与えて嘘の証言と資料を創ればいいのよ」

「あれ、それって神に背く行為でしょう」

「信じる神を尊敬して、畏怖していれば嘘をつかない、嘘を付いた時点でその神を汚すことになるから、その神を信じているなら嘘はつけない」

「でも、神様は眼にえないわよね」

「そうね、だから神様を信じているなら、あなたの横に居て、あなたの行いを見てると考えるはずなのよ、だけど、視ているとはおもっていない」

「どこの国の人も、宗教は信じていなくて、誰も信仰心は持っていないって事?」

「大げさにいえばね」

「ねえ、死者は死んだ場所で魂となり不滅になり、その場でとどまり、野晒しにすると、呪いが掛かると考えている宗教があったら、それも神様を信じている事になるの?」

「さあ、どうなのかしら、でも、そんな宗教有ったら怖いわ」

「何で?」

「見た死体を野晒しに出来ないじゃない、有りえないでしょう、そんな宗教」

「でも、昔はあったのよ」

「どういう事?」

「野晒しになっていた私達の死体を桜の花びらと一緒に埋めてくれたのよ」

「えっ、私達は死体だったの?」

「そうよ、気付いてなかったの?」

「うん、でも、それだと、私達動けないよね」

「だって、魂が動くを信じているから」

「ああ、それなら、あのさ、最初、私達に名前が付いてたわよね」

「作者が、印付けるの忘れたからどっちがどっちだか分からなくなったのでしょう」

「喋るの一人で良いって事?」

「まあ、そういう事になっちゃうわね。喋るのどっちでもいいなら」

「喋り方も同じだし、どっちかわからないわよね」

「このまま、名前言わないで、続けるつもりかしら?」

「付けているのに?」

「だって、作者がどっちか分からなくなったら呼びようないでしょう」

「ねえ、ここって作者に文句をいう所?」

「忘れるなと言うとこでしょうね」

「名前を付けた意味が無いわよ」

「そうよね」

「どうするの、このまま、ギャグとしてスルーして、展開変えるの?」

「ねえ、前にもこういう展開なかったけ?」

「ワン‥‥」

「犬?」

「分かっているんでしょう。つまらないギャグはいいから、ワンパターンって事でしょう。言っとくけど、犬の鳴き声を真似てパタンと倒れたりしないようにね」

「‥‥」

「まさか、するつもりだったの?」

「‥‥」

「いつまで、無言で返すつもり?」

「‥‥」

「名前忘れているのだから、しゃべってね」

「うん」

「喋りの返しになったわね」

「そう、よかったわね」

「何、他人事みたいに言っているの、私がしゃべっているのはあなたでしょう」

「私達ってゾンビなの?」

「えっ、どうして?」

「死体とかいってなかった私達の事?」

「ああ、それね。ゾンビじゃなくて幽霊よ。ゾンビだと私の綺麗な顔が台無しでしょう」

「古いわね、どこがあなた綺麗なの言い過ぎでしょう。鏡見ようね」

「何かひどい」

「桜とか言ってなかった?」

「何か言っていたわね」

「ねえ、場面転換、どうするのかしら、続くとするにしても書けないわよね」

「雷鳴らして、私達に落とせばいいのよ」


学校、桜の木の上の、上空には虹がかかっている、その下には、少女が二人いる


1「雨、やんだね」

2「雷おさまったみたいよ」

1「桜の木の下にいて、よく雷おちてこなかったわね」

2「運よ、きっと」

1「続きの設定なのに繋がっていないわよね」

2「雷でごまかしているでしょう」

1「雷でごまかすって?」

2「強引な場面転換よ」

1「何で、桜の木があるの?」

2「決まっているでしょう、学校なんだから」

1「そうなの?」

2「そう、学校には桜と決まっているの、ありふれたことでしょう」

1「ワンパターンなのね」

2「そう、学校と言えば」

1「恋の告白、入学式」

2「一つ、抜けているわよ」

1「何?」

2「本当に分からないの」

1「うん」

2「死体よ」

1「えっ、えー、えっ、えっ、えー(おおげさに)」

2「なんで、そんなに驚いているの。恋の告白、入学式、死体と七十年以上前からきまっていることなのよ」

1「そうなの?」

2「そうよ。知らなかった?」

1「知らなかった。ねえ私たちって、名前無いの」

2「付けるの忘れたのよ多分」

1「名前、自分でつけていいかな?」

2「いいんじゃない」

1「しおりでいいわね」

2「その名前は避けた方が良いわよ」

1「どうして」

2「桜、告白と付くと、イメージが出るから」

1「本に挟む栞から持ってきたのに」

2「そう、思わないのよ」

1「愛、告白なんて書いてあっても、恋愛要素なんかないのに。ただの記号よね」

2「私達も記号よ」

1「でも、記号でいいから名前を付けて欲しいわ」

2「なら、付いているじゃない、番号という記号が」

1「あれ?」

2「あれ、じゃないわよ記号でもいいから、固有名詞で名前を付けて欲しいでしょう」

1「あっ、そのようにいうのね」

2「それでも、何かおかしいみたいなのね」

1「何が?」

2「わからないから、何か、なのよ」

1「でも、これって続きなのよね」

2「そうよ。それがどうかしたの?」

1「続いているようにみえないのだけど」

2「場面や設定がちがう続きはよくある事なの」

1「そうなの、こういう設定もありなの」

2「どんな設定かいってないわよ」

1「最初、死体の設定で雷にあたって場面転換すると生体になっていて、年齢が不詳だったのが高校生位になっていたりする設定」

2「あってもいいでしょう」

1「どうやってなったのか、分からないのに?」

2「そんなの、生まれ変わった事にしとけばよいのよ」

1「だから、どうやって」

2「天と地、光と闇、鬼と仏」

1「余計、意味分からないわよ」

2「反対になっているのを通って来るって事よ」

1「光と闇、天と地はまだ反対だと分かるけど、鬼と仏は反対になるの?」

2「動と静……なんか違うわね……うーん、何かしらね」

1「私に聞かないで、 怒と優しい」

2「それも、ちがうわね」

1「あなた、しばり入れていない?」

2「あっ、漢字一文字で考えていたからよくないのね」

1「何かあるの?」

2「残酷と慈悲よ」

1「反対語だっけ?」

2「響かないかしら?」

1「まあ、うっすらと」

2「そんなもんよね」

1「なんとなく、こじつけの気もするわよ」

2「同じ意味にもなるけど趣が違ってくるけどね」

1「同じ意味になっては駄目では無いの?」

2「ニュアンスで分からない人はおいていくからいいの!」

1「あの、これ、文なんですが」

2「文でも、分かる人は分かるの!」



1「ふーん」

2「なんか投げやりに答えていない?」

1「あっ、分かるのね、これ、題とはなれていない?」

2「離れているようで微かにつながっているのよ」

1「そうなのね」

2「離れているというのはこういう事をいうのよ」

1「どういう事?」

2「残酷やエロいゲームなどを見て犯罪を起こすと、阿呆な大人達がそのせいにするけど、その物は関係ないわよ。むしろ、規制が強ければ、強いほど、より残虐になるのよ。だって第二次世界大戦をしている時には生まれていないもの、規制をしているところは今も戦争をしているのに、その物に責任転嫁をしているだけよ」

1「うわっ、まずくない?」

2「平気、平気、意外と読み過ごして行くから」

1「そうなの?」

2「そんなもんなのよ、理由なんて、恣意的につけられるのよ」

1「要は独裁者みたいなものよ」

2「独裁って本当に悪い事?」

1「うわっ、そっちの方がまずくない?」

2「だって、独裁者の理想通りに物事を動かすって事でしょう」

1「それ、頭にはてなマークいっぱい付くわよ」

2「お金持ちの人から沢山お金を取って貧乏な人に分け与えれば、お金持ちの人にとっては悪い独裁者、貧乏な人には善い独裁者にならないかしら」

1「大丈夫?差別語があるとかいわれるんじゃないの」

2「あのさ、反対になる言語を差別よなんて言ってたら言葉なんて成り立たないわよ、それに……」

1「だから、何?」

2「……、いや、人類、皆平等言っている人達の方が怖いし」

1「えっ、そうなの」

2「あなたのまわりに双子の人達いないの」

1「ああ、いるわね」

2「見てたら、解るでしょう、」

1「そう言えば、そうよね」

2「むしろ、差別を無くそうという考え方が間違いなのよ、有って当然なのが自然なの」

1「非難業々じゃないの」

2「ワードをチェンジしただけじゃない、それに現代の基準を昔に当てはめているだけでしょう」

1「でも、推測でしょう」

2「そう、推測よ、昔の事なんて誰も判らない、今の時代は、仮想日記が存在する世界なのよ、資料として役に立たなくなって来るのよ。書いた本人以外、嘘か真がわからなくなるのよ」

1「ねえ、本人も分からなくなったらどうなるの?」

2「騙し放題になるかしらね」

1「敵も味方も分からなくなる事?」

2「うーん、そんなもんかしらね」



 暗闇の中に光が

 くるくる廻り

 ぐるぐる回る

 光りの中に

溢れる

闇は還り

空を目指す

何処に在るのか

眠る場所を探し

上る路を

探し続ける

何処へ

何をしているのか

わからず

迷い続けて

周る周る

幾度も幾度も

さまよい続ける

下りも上りも

関係無く

見える路があれば

そこを目指して

昇って行く

何を観るのか

何が見えるのか

わからない

浮遊する

浮遊する

何かを追いかける

どこまでも

どこまでも

魂は

眠らず帰らず

彷徨い続ける

新たなる生命を

紡ぐために

探し続ける


ゆらゆらと

不安定なまま

突き進んで行く

何になりたいのか

何になるのか

判らぬまま

進んで行く

何処へ 何処へと

声が聞こえる方に

進んで行く

命を求めて

 

声は聴こえない

恨み言

そして

暗く

暗く

落ちる

繰り返し

繰り返し

橋を登る

橋を落ちる

怨み

妬みを

繰り返す

道を見付けよう

落ちる道

光りが見つかるまで

闇のなかにいる

寂しげなものみつけて

思案する

ゆったりと

急ぐ事はない

それは何なのか

むしろ、考えるな

忘れよう 忘れよう

足りない

何かの目印だとしても

私たちは此処にいる

私たちは個々にいる

目指すのは

ししゃなのか、せいしゃなのか

とらえ所の無き目的

永遠か永久か

遥かなる時が経たなければ誰も忘れない

忘れない 何て 不幸な

命のエネルギー

生命のエンジンを

亡骸にして過ごす

だから忘れよう

忘れない捕らわれた心は

(こころ)の死

産まれる時に洗い流して

無から初めたい命の絆 紡ぐ

トントン コン コン

道を目指して進む

結ぶ心と魂

生まれ変わる

転生を

派生する

生者の

者共よ

共通の魂と生命を

目覚めさせる

弱い心 強い魂

お菓子な心 天然の魂

結ぶ(こころ)

入れる器を探して

欠片が全て埋まるかな


街を探そう

記憶の栞を挟んで

ジリリリィ ジリリリィ

タイマーの鳴る音で

目覚める魂は

そこに存在しないように


揺らぐ 揺らぐ

蜃気楼のように

目指す路は逃げていく

儚い命の肉体(うつわ)

魂と生命(いのち)

平衡の取れた結びは

誰の命となるか

儚い命となるか

散っていく

散っていく

幻となる体

ただそこにある

トンネルを抜ける

何が聴こえますか

神はいるのかいないのか

揺らげ 揺らげ 魂よ

揺さぶれ 揺さぶれ 心を


平衡の取れなくなった

魂と心

それでも産まれる

どの様に生まれるかは

運しだい

不幸も幸運も

カンカン 外をめざして

コンコン 外をめざして

チャイムの音なるまで

揺さぶられた魂

揺さぶられた心

感覚を失い

平衡の取れなくなった

魂と心

それでも産まれる

どの様に生まれるかは

運しだい

不幸も幸運も

カンカン 外をめざして

コンコン 外をめざして

チャイムの音なるまで

揺さぶられた魂

揺さぶられた心

感覚を失い

鐘の音鳴るまで

何が聴こえるかな

耳を澄まして

魂と心の波動を

魂と心の共鳴を

待つ 音換わるまで


 キンコンカーンコンと鳴る音がする

雪「栞ちゃんおきなさい」

栞「あなたは誰」

雪「雪海よ。ああ、ひどい友の名、忘れるなんて」

栞「あなた、名前決めていたっけ」

雪「せめて、ゆきみと名にしたのと言ってくれないと」

栞「ゆきうみやせっかいじゃなくて?」

雪「名前ぽっく無いし、トイレの隠語に似ているじゃない」

栞「ゆがつく名前好きね、で、場面は桜の木の下?」

雪「そのはずだけど」

栞「私を殺すきなのかしら」

雪「桜の咲く頃なら死なないでしょう」

栞「暖かい時、限定でしょう」

雪「季節はきめていないから大丈夫よ。きっと」

栞「入学とかいってなかった?」

雪「まあ、そんな事言っていたわね」

栞「あと死体がどうとか言ってなかった?」

雪「死神が宿っているって事?」

栞「告白はどこにいったのかしら」

雪「でも、死が二番目にならない限り命は取らないみたいよ」

栞「死が二番目の死二神?」

雪「そうみたいよ。死が一番目で愛が二番目の時は願いを叶えていたらしいわよ」

栞「しにがみなのに」

雪「無神論みたいな感じよね」

栞「神なのに、無でいいの」

雪「無という神の存在を信じるという事ではないかしら」

栞「変な気がするのに、だって神を信じないから無神論なのでしょう」

雪「神は必ず見える形かしら?」

栞「見えるとは言えないわね。」

雪「見え無い神で存在している神、だから無神というかたちで成り立つともいえないかしら」

栞「すごいこじつけではないの?」

雪「どの様に捉えるかはあなたの心次第、信じるも信じないも」

栞「何か新手の宗教の勧誘みたいね」

雪「あら、心は大事よ」

栞「大事って?」

雪「仲間外れにされているとして自ら加わらないとおもうか、疎外されていると感じるかの違いよ」

栞「それって孤独に耐えられないと生きる事出来ないと思うけど」

雪「死ぬというのは孤独に耐える訓練をしていないからよ」

栞「時代錯誤と言われるわよ」

雪「そんなの大した事ではないわ」

栞「石頭?」

雪「古い考えに捕らわれて固まっているって事?」

栞「そうなるのかな?」

雪「どうせなら、 温故知新と言ってほしかった。べつにすべてが古いと言っているわけじゃないしね」

栞「そうなの?」

雪「そうよ。まあ、題と矛盾してきているのよね」

栞「矛盾?」

雪「忘れろといいながら過去覚えて使用しなさいていっているし」

栞「ああ、そういう事ね」

雪「それに今は、何故か孤独は罪悪と感じる雰囲気、創っているしね」

栞「孤独は罪ではないよね」

雪「小さい時に孤独に耐える事をしなくなったから、我慢が無理になった」

栞「児童虐待になっちゃうしね」

雪「体罰と暴力は違うもの、体罰は躾ではないが、だが、すでに罪を犯している体に罪を受けるのは、理不尽だというなら、何をしても良いという不条理が起きてくるのよ」


 この世は不平等と矛盾でなりたっているのです。平等も公平もありません。過去も未来もないのです。今が有るだけです。うまれた時から決められている運命変わらない時があるだけです。本当に変わらないのでしょうか。過去を忘れる事により変わるかもしれないよ。唯、今を生きるのです魂と心は。届かない想いは溶けてなくなるのです。僅かに残った想いは気付く魂がなければ消えてしまうのです。一瞬の陽炎のように。きみが残したかけらはどこにあるのでしょう。

生命の息吹きが嵌まるとき未来は変わると信じたいです。心の強さを持っていきましょう。翼ではなく。

過去は過去。現在(いま)現在(いま)。未来は未来。


 桜の樹の下

 JI・SA・TU・GOっKOをして遊んでいる

どこからかいじめといわれるよという声が聞こえてくる。

雪「あっ、死んでいる」

栞 ゆっくりと起き上がる

雪「「良かった、生きていたのね」

栞「本当に死んでいたようにいわないでくれるごっこ何だから、生きているわよ」

 と、笑いながらしゃべる

雪「あれ、私たちは死体じゃなかったの?」

栞「生きている死体なのかしら」

雪「最初は動く死体だったと思うけど」

栞「ゾンビか、私たちは」

雪「ゾンビだと、オドロ オドロシイ、雰囲気無いから言い過ぎ」

栞「もう、私たちは幽霊か」

雪「一応 生きている人間にしていなかった?」

栞「まあ、私たちは記号みたいな物よね」

雪「そうよね」

栞「でも、こんな遊びしていたら非難されない?」

雪「死は重いものと想っている人たちは非難するわよ」

栞「あの、本当に平気なの?」

雪「死は重いものじゃないのよ。いい、死は尊く軽やかものなのよ」

栞「死は軽いと言っているようにしか見えないわ」

雪「軽やかは通りすぎれば、生がみえてくるのよ。死んだら終わりなの」

栞「これ、前のところで終わりにしたほうがよかったんじゃないの?」

雪「ちまちま書く、終わりの無いものかもしれないわよ」

栞「何の本だっけ いつまでも一緒よねというのあったわよね」

雪「何とかの夜だったかしら」

栞「もしかして、私たちもずっと一緒とか?」

雪「さあ」

栞「何で否定しないの、怖いじゃない、終わりはどんな感じかな」


雪「そうね、まだ終わりじゃないけど、こんな感じじゃない」

栞、屋上に駆けていく、乳児をおんぶしている

栞「待って」

死に神、振り向くと

栞「えっ!、あなたは雪海ちゃん?」

死「ちがうわ、雪海なんて名じゃないわ」

栞「私の時は待ってくれたに、いや、止めてくれたのに、私は過去をわすれていないのに……」

死「死が二番目にならないようにしたから、でも、そろそろね」

栞 、首をかしげ、きょとんとしている、乳児が屋上の手すりをみてマーマ、マーマとしゃべる、乳児、泣き出す、いくらあやしても泣き止まない

 下をみる、間

顔を上下左右動かし、乳児を下におろそうとすると、泣き止む、仕方なく下ろす、乳児は菜海のいる所によちよちしながら歩いていく


栞「菜海、危ないわよ」

死「菜海というのね。栞ちゃんが育っていないのかとおもったわ、代償として」

栞「代償?」

死「幸福、幸運は長く続かないわ」


おろそうとすると、泣き止む、仕方なく下ろす、乳児は菜海のいる所によちよちしながら歩いていく


栞「菜海、危ないわよ」

死「菜海というのね。栞ちゃんが育っていないのかとおもったわ、代償として」

栞「代償?」

死「幸福、幸運は長く続かないわ」

菜「どうなるの」

死「あなた達の誰かが居なくなるわ」

栞「死ではなくて?」

死「もう、明確には分からないわ、死ぬのか居なくなるのか」


乳児、ゆっくりと菜海に近づいてくる。ママとおぼろげに駆けてくる、乳児、手すりを越え転落しそうになり、慌てて栞、菜海が乳児をつかみ、栞、片手で手すりをつかみ、片手で乳児をつかんでいる、菜海が追い付き、乳児を引き上げると、栞はそのまま下に落ちる。下には桜の樹がある


雪「こんな感じかな」

栞「私は死ぬ運命になっているじゃない、それで、あなたが元から死神という感じなのね」

雪「そうみたいね」

栞「なんか、他人事みたいにいってるね、あなたでしょう」

雪「あら、私じゃないわよ、正確には」

栞「まあ、いいんだけれど」

雪「あれ、スルーなの」

栞「そう」

雪「困るんじゃないの?」

栞「私たち、この場所からどうやって動くの?」

雪「さあ」

栞「私たちが動けないと進まないわよね、それに私が消えるにしてもあなたが何かしないと駄目でしょう」

雪「私が?」

栞「あなたしかいないでしょう」

雪「私だけなの?」

栞「あなたが何かしていたわよ」

雪「過去形で断定するのね」

栞「ああ、何か変だと思ったわ」


  雪海は何かしたかなと思いつつ、何故か頭の中に蝋燭と火があるのをイメージし、菜海、未在過 栞と書かれているの思い浮かべ思い浮かべ

 未在過の火は今にも消えそうである。菜海、栞にはしっかりと火がついている

 栞の火を、未在過に移し変えている。そして、栞の蝋燭には桜の花びらが付いている。


チャイムの音がなる。学校にいる方は学校外に出てくださいと放送が流れる

栞の頭に桜の花びらがおちてくる

雪「桜の妖精みたい」

栞「なったら雪でもふらしてね、またね」


数十年後、屋上には栞そっくりの菜海がいる。屋上の下には枯れた桜の樹がある

菜「あなたは?」

?「私が見えるのね。死神よ」

未在過をおんぶした栞が上ってくる


栞「まって」

  死に神、振り向くと

栞「えっ!、あなたは雪海ちゃん?」

死「ちがうわ、雪海なんて名じゃないわ」

栞「私の時は待ってくれたに、いや、止めてくれたのに、私は過去をわすれていないのに……」

死「死が二番目にならないようにしたから、でも、そろそろね」

  栞 、首をかしげ、きょとんとしている、未在過が屋上の手すりをの手すりをみてマーマ、マーマとしゃべる、未在過、泣き出す、いくらあやしても泣き止まない

 下をみる

顔を上下左右動かし、未在過を下におろそうとすると、泣き止む、仕方なく下ろす、未在過は菜海のいる所によちよちしながら歩いていく


栞「菜海、危ないわよ」

死「菜海というのね。栞ちゃんが育っていないのかとおもったわ、代償として」

栞「代償?」

死「幸福、幸運は長く続かないわ」

菜「どうなるの」

死「あなた達の誰かが居なくなるわ」

栞「死ではなくて?」

死「もう、明確には分からないわ、死ぬのか居なくなるのか」


 未在過、ゆっくりと菜海に近づいてくる。ママとおぼろげに駆けてくる、未在過、手すりを越え転落しそうになり、慌てて栞、菜海が未在過をつかみ、栞、片手で手すりをつかみ、片手で未在過をつかんでいる、菜海が追い付き、未在過を引き上げると、栞はそのまま下に落ちる。下には枯れた桜の樹がある

かれている筈の桜の花が咲き、栞の姿はどこにもない、そして雪が降ってくる

  数ヵ月後

菜海が未在過を連れて桜の樹の前に来ると

未在過「バーバ、バーバ」

菜「まさかね、ママは桜の妖精になるのよといってたけど、みさか、帰るわよ」

  桜の樹、手を振るように揺れる。未在過も手を振って、菜海のとこに行く

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