すぐ隣に……。
「コラ、ダメだって」
でもその一言と共に回した腕も
外されてしまった。
「もう少し待てない?
生徒じゃなくなったら毎日でも
お前を抱きたいくらいには好きなんだよ、
俺はな」
「だったら」
監督のだって……俺に当たってる。
「……だからだよ。
積極的なのは嬉しいが今は
これ以上、煽ってくれるな、
こんな形でお前とヤリたくないんだ」
普段大人なんだか子供なんだか
分からないくせに
都合が良い時ばかり大人になる。
「イヤだ、待てない」
好きなんだ、
自分でもおかしいと思うくらい。
折角こんなに傍にいるのに
離れたくない。
ギュウゥゥと力任せに監督を
抱きしめた。
「ヤレヤレしょうがないな。
じゃお前だけ抜いてやる」
「や……ちがいま」
「違わないって、したいんだろ?俺と」
「…………う」
どんな言い訳したところで
ぶっちゃけそこに行き着くわけだけど。
耳元でそんな声で“したいんだろ?”って
言うとか卑怯じゃないですか。
「既に反応してるみたいだけど、
どうして欲しい?」
この声、言い方、絶対ワザとだ。
こっちの経験が無いのを踏まえた上で、
ニヤニヤ顔で煽ってくるのが
メッチャ腹立たしい。
「色々して構いませんよ。
曲りなりとも大人なんだし
俺をま、満足させ下さいよ」
自分で何言ってんだ?と
ツッコミは入れたけど、後には引けなかった。
だって、これくらい強気で
グイグイいっとかないと監督のことだ、
じゃ部屋に戻れって言われそうで怖いんだ。
「へぇ~言うねぇ。
こういう時、そういう感じになるんだ?
良いね~覚えとこ」
監督の体が徐々に下の方へを
移動してその場所へ。
下着を一気にずらされた時に
開放感と期待感でイッてしまった。
「少年、早い早い」
「だって……だって」
手で必死に口を押さえていても
段々酸欠になってしまって指から
漏れる声を抑えきれなくなった。
「…………ぁっ、、やっっ!」
「声、漏れてる」
「だ、って……むり」
「抑えて、長嶺先生起きちゃうよ?
他の奴にお前のイイ声聞かせたくないし」
そう言いながらも手や舌の動きは止めてくれなくて、
自分の声がどれくらいのものなのかとか
考える隙を与えて貰えない。
「それとも何?俺達がこんな事してるの
そんなに見てもらいたい?」
俺はその言葉にビクッとなった。
そうだ、すぐ隣には長嶺先生がいる。
いつ起きるか分からない。
部屋の電気は消えているといえ、もすぐ傍の
サイドランプがぼんやり灯っている状況下、
やっと相手の表情が読み取れる程度。
シーツを頭から被って他の人が寝ている真横で
こんなイヤラシイ行為を……そう考えると
改めてヤバイって分かるのに。
いや、もしかしたら本当は既に起きていて
俺達のこと気が付いているとか
……まさか、ないよ、ね?
“他人に見られているかもしれない”
それは恐怖とそれ以上の何とも言い知れぬ
淫靡な気持ちになってしまうのは
どうしてだろう。
「隣が気になる?」
「それ…………は……ぁぁっ」
監督が喋るくぐもった一言で
一気に達してしまった。
その後も体勢を入れ替えては何度も
監督の手や口でイカされた。
「どう?満足した?」
顔や口周りを手で拭う監督を見て
慌てて俺は謝った。
「ス、スミマセン!!!」
静かに、と小声で注意を受けて、
もう一度スミマセンと謝る。
「だからダメだって言った意味分かったろ?
で、気持ちよかった?」
「……は、ハイ、凄く。
でも監督……顔ベタベタ」
「お前のがかかったんだよ」
「あ、すみません」
上擦った声が自分の声とは思えないほど
甘くて恥ずかしい。
「最後までしたら明日以降の修学旅行は
一緒にまわれなくなる。
続きはまた今度、いいな?」
「…………はい」
不本意だけど、フェラだけで
腰砕けになってしまっている自分が
これ以上なんて言い返せる?
監督はヨシヨシと俺の頭を
撫でながら後三十分したら
見回りに出るからその時までと
制限付きの恋人タイムを与えてくれた。
「先生、のは?」
「お前が帰ったあと一人で抜くからいい」
「俺が……」
「ダ~メ」
するのにという言葉を止められた。
「それよりお前の舐めまくった後だけど
キスしても良い?」
「ん……」
俺は先生の首に手を回して
自ら舌を差し入れた。
※濃厚版を用意しています。
自サイト【裏】にて後日公開予定。




