ミーアンとフランとティアとジャック そして、とある国への復讐?と証拠隠滅
俺は今、平和じゃない時を過ごしている。どうして平和じゃないかというと、俺がフラン、ティア、ミーアンに勝ったことにより1,2,3学年で知名度が凄く高くなった。そして、俺が使った魔法や体術に興味を持った奴らや先輩達がぞろぞろと1ーEの教室に入り込み休み時間の教室はもうパンパンで昼食どころじゃない状況だ。そうか、奴らの狙いはこれだったのか.......くそ、俺としたことが.......
ジャックが項垂れているとそこにシルヴェアがやってきた。
「なあ、いい加減あいつらを追い返してくれないか?もう迷惑で迷惑で仕方ないよ」
御免。だが、あれは止めることができない。足止めならできるけど。
「わかった。けど止めることはできない。(【我に従いしこの世の聖域を見守るものよ、この部屋の周りを聖域とし、関係者ではないものを近づけさせるな、聖域作成】)」
よし、これでokだ。
「何したんだ?」
「ちょっとした結界を作っただけだ」
俺はそういい、勉強に励んだ。そして、授業が終わるとまた野次馬?が来るがそいつらはこの教室の聖域に触れた途端、自分たちの教室に強制転送された。
「はあ、これで安心ってアレ?なんでお前らがここにいるんだよ」
お前らSクラスだろ?
「ちょっと頼みがあってな」
と、俺は言われたので話を聞いて見た。どんな話かというと、今度最近召喚された勇者御一行とこの国の首都イルピーの後ろ、方角で言うと北にイルミネ山脈というところがあり、そこでは最近魔獣(契約できない)が急増しており、退治しないとこの首都まで影響が及ぶということでSクラスは全員参加しないといけないそうだ。で、Sクラスの俺らに勝ったジャックも連れて行こうということになり、誘いに来たと言う。だが、俺はあくまで人のプライドを傷つけるのが好きなだけで、別に生き物を殺すことは好きではない。よし、断ろう。
「断る。SクラスのことはSクラスのクラスメートでやれ。確かに俺はギルドに登録している以上そう言うのは参加しないといけないけど、ここにはギルドが置かれていないらしく、必要ないみたいだから」
ギルドねー。SSSランクということ伏せといてよかった。一応これはギルド加盟国では機密ものだし。そうそう、ギルド加盟国でない国はこの大陸にはここ以外に後3国あるんだよねー。
「え?お前ってこの国出身じゃなかったのか。それよりもお願いだから参加してくれよ。このままじゃ俺達の立場が危ういからさ」
お前らの立場なんてどうでもいいよ。っていうか俺は南東の方にある大陸育ちですから。
「立場が危うい?一つ言うぞ。俺には関係ない。それだけだ。俺的には俺が得しない限りあまり行動はしたくないのでね」
働き損は嫌だ。タダ働きなんて絶対できない。そうだな、せめて白金貨3枚だすなら行ってもいい。それか、勇者と戦うことを許してくれたら。どうせ勇者ってアレだろ?女共引き連れて無駄にプライドが高く、正義感が強い奴。そんな奴の仲間になるくらいなら魔王と組んで殺した方がましだ。リア充野郎め。リア充は死ねばいいのさ。
「そんなこと言わないでさ、ちゃんと報酬は出るんだしさ」
「報酬だと?」
「ああ、参加したものにはもれなく勇者との対戦権と、白金貨5枚がついてくるんだよ」
両方だと?それは最高だ。よし、やろう。そして、勇者のプライドを破壊しよう。
「やる。そしてそれはいつだ?」
「1週間後」
「情報ありがとう。後お前らさっさと教室帰った方がいいぞ。ホームルーム始まるぞ」
フラン達はあっと声をあげ急いで自分達のクラスへ戻って行った。
◆ ◇ ◆
そして、今日の授業が終わり、みんなが寮に帰った頃、校庭に1人の少年、ジャックと謎の影が現れた。
「さっきからなんなんだ?俺の後をつけたり監視してきやがって。場合によっては殺すぞ?」
俺は後ろにいる人物にそう言い放った。すると、その人物は姿を見せ、俺にこういった。
「やはり気づいていたか。お前に命令だ。今すぐレトピアン王国の王城に行け。さもないとお前を此の場で殺す」
ほう。いい度胸だな。いいだろう相手してやるよ......あ、ちなみに行っておくがやらしいものじゃないぞ。それはわかってくれよ?
「確か、レトピアン王国ってこの大陸の西欧諸国とこの国と対立していた国だよな?その工作員がこの国にいるとわかったら滅ぶぞ?お前の国。っていうか、もう滅びかけだよな?国土の70%占領されてな。少しでかい都市だけの領土で偉そうにするな」
この機に滅ぼしてやる。この国は俺がギルドにいた頃も勧誘してきてうっとおしかった奴らの国だ。
「そうか。ならやることは簡単【我に従いし龍、水竜よ、我が敵のかの者をバラバラにし殺せ、螺旋海流】」
『【魔力吸収・水】【魔力変換・雷】』
ジャックは相手の攻撃を吸収し、それを魔力にしてから同じ威力の雷を水竜に命中させた。すると、水竜は咆哮した。
「噂通り、古代語を使うのね。これで少し情報を集めれた。残念だが、ここは逃げさせてもらおう。【転移】.......アレ?」
残念だがここでは転移できないなぜなら相手を気絶させるまで壊れない特殊の結界を作られたからだ。
「逃がすとでも思ったか?だいたいここでは転移ができない。何故なら少し外とは次元が違うく、いくら助けや転移をしようとしても逃げれない。そう、ここは亜空間なのさ。そして、俺は今から一生転生や蘇れないようにしてやる。後、お前は本体でなおかつ分身を用意してなかったみたいだしな。俺の正体を少し見せてやるよ。【我に従うこの世界の神よ、今すぐここに姿を現し、このものとこのものの民が集う地を破壊せよ、破滅の炎】」
久しぶりにこれを見せるな。でも、この後の処理が面倒だな。まあ、後は王女を殺すだけだが.......
そして、炎は謎の女の悲鳴をかき消し、なお、それを燃やし尽くし、この世から消滅させた。そして、その亜空間に一部何かを転送させて破壊した。これで何もなかったことになる。
「はあ、長年の復讐?を達成できたし帰るか」
ジャックはそういい、周りを元の状態に戻し、寮に帰って行った。
其の後ジャックは思った。
あの結界って確か時間とかも止めれたはず.......ならあんなかで殺しては蘇生、殺しては蘇生を繰り返して精神を弄るのもよかったかもしれない。と