神聖グラティン帝國戦争3 ジャック対ギール(後編
可笑しな点が幾つかあります?
一部、英語以外の翻訳の点があります。
翻訳はアプリで行っているため、間違っている可能性が高いです。
また、聞き取りミスというのがあります(90%以上)
後、短いです。
ベルゼブブは漆黒の羽を羽ばたかせながら俺に向かって紫色の液体を吐いてきた。
「盛り上がれ土よ、神盾」
白い盾がジャックの目の前に現れ、紫色の液体を防いだ。
紫色の液体は地面に吸い込まれ、
近くにあった植物が徐々に枯れて行く。
「流石、散々計画を邪魔してきただけはあるね」
「今思ったんだけど、どうして毒液しか吐けない蝿にしたんだ?
サタンの方がいいと思うが?」
「ベルゼブブが好きなんだ!!」
変わり者だなぁ。さっきから見ていて隙だらけだけど、わざとか?
俺は不思議な生き物を見たような目で観察し、口を開く。
「そうか。お前は召喚したみたいだし俺も召喚するか」
俺は氷竜を召喚し、早々ブレスを吐かせた。だが、命中はせず、後ろにあった村や木々が氷漬けにされた。
「氷竜とはこれは……ピンチっていうのかな」
「随分余裕そうで良く言うな。どうせ余裕なんだろ?集え焔よ、舞い踊る炎」
俺の手から出現した炎は氷漬けされた木々は勿論、周りにあるものすらも燃やしてゆく。
「毒よ、ここに具現しかのものを殺せ、毒霧」
「風よ動かせ、突風」
霧は晴れ、ギースの姿が見えるようになった。
「ああ、もう鬱陶しい!!一気に決めるぞ!!破滅の願い(デストロイ)!!」
「そっちがその気なら俺だって……!!
捻じ曲がれ空間よ、消滅する星!!」
空から隕石が見え、俺を襲う。外れた隕石は次々とクレーターを作り、地面を破壊して行く。
そんな中、巨大隕石が雲の間から姿を見せた。
だが、巨大隕石の周りの空間が歪み始め、何もない虚無の空間が広がっていき、隕石そのものと力を発動した衝動で動けないベルゼブブを吸い込んで行った。
「【暴食】!?」
「空間よ、捻じ曲がった空間の歪みを飲み込みしもので修正せよ、創造を司りし神!!」
空間の歪みは消え去り、歪みが消えたと同時に歪みのあった場所にキラキラと光り輝く石が浮かんでいる。
その石は徐々に膨張し、氷を溶かして行き、その石による熱で水は蒸発し、木々には炎が上がった。
「……」
「90分間という短い間だったが十分楽しめたぜ。じゃあな」
俺はギースに背を向け、この場から離れた。
ギースは追いかけようとするが、魔力の大量消費により、思うように動けない。その時、ギースはある異変に気付いた。
「収縮してる?」
石は瞬く間に収縮し、小規模ではあるが、帝都を吹き飛ばせるほどの爆発が起きた。
ギースは爆発によって発生した熱がにより、体の全てが蒸発し、消滅する。
爆発は爆心地から30キロほど離れたところの山々をあっという間に消し炭へと変わり、エネルギーが完全に抜け終わった時、静かに冷えて固まり、ただの石へと変化した。
「完了っと。被害は爆心地100km圏内で済んだかな?」
俺は結界を解除し、氷竜と共に姿を消した。
次に俺達が姿を現した場所は神聖グラティン帝国帝都だ。
ここは集合場所となっていて、すでに雷斗や魔裟斗、フランにティア、魔王にその他諸々がいた。
「ジャックも終わったんだな」
「ああ。親玉を殺してきたよ。それで、この国は降伏したのか?」
「降伏して、神聖グラティン帝国から5つの国が独立してそれぞれ、ミレウス共和国、レゲル首長国連邦、アイガ王国、グレム諸島国、レガテリィ国が生まれたよ。それと、神聖グラティン帝国の残りの領地の半分は魔王軍の基地と飛び地として貰う」
この後、俺達は転移で急いで学園に帰還した。
『神聖グラティン帝国 戦争編 完』
次編『邂逅』




