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7大龍の契約者  作者: シグマ
神聖グラティン帝国戦争編
39/42

神聖グラティン帝国戦争 1

「始まったか…」

ジャックは目下に広がる広大な神聖グラティン帝国領にいる帝国軍を見ながらそう言った。

昨年の神聖グラティン帝国は内戦でボロボロだったがもう復興しているみたいだ。

神聖グラティン帝国の兵力は

魔法使い 5万人

騎士 10万人

弓兵1 7万人

歩兵 8万人

である。

第一回遠征としてはちょうどいいかもしれない。

一方、ジャック達は

『鷹』の30人 『隼』ヴィールン、ヴァルマイン、ニャルラ


学園 ジャック、フラン、ティア、メサイア


クリュの計38名だ。神聖グラティン帝国はジャックたちに比べて大体10万倍の兵力も見ていいだろう。


戦況は神聖グラティン第一回遠征組みは魔族によりフルボッコ状態である。

だが、神聖グラティン帝国はイルピー国方面、アトランタ国方面、魔大陸方面へと軍を送っている。

こちらは優勢であってもアトランタ国では神聖グラティン帝国の方が優勢であってもおかしくない。

だいたい、7つの大罪の契約者がどこに出ているかが分からないので、どこでもどうとも言えない状況にある。


「ジャック、全然強くないな」


ジャックの横にいたティアがそう言った。


「そうだな…だけどあっちはどうしているのだか…邪魔だ…」


あっちとは、魔裟斗と雷斗が主に防衛しているラインである。


「まあ、あっちはあっちだな。にしても…」


ジャックはさっきから地味にちょっかい出してきているフランを捕まえた。


「邪魔すんじゃねー!!」

「おわっ…やめろってジャック」

「やめろじゃねえ。なら、俺の邪魔するな。さっきから視界に入ってある意味うざいから」


ジャックはそう言って次々に肉団子や肉片へ変化していく軍兵士を観賞しながら避けたフランを捕まえてそう言った。


「酷い…少しでもこの雰囲気を和らげようと思ってたのに…」

「それは別の時にやれ…というかみんな楽しんでいるみたいだし、そんなことがやりたいのなら別でやっとけ。俺は少し領内を見てみる」


ジャックはそう言って帝国領内へ進んで行った。

____________________________________

住民side


「国境の方で煙が…」

「今、どちらが優勢なのかの…」

辺境に住む住民達は不安でいっぱいなみたいで、辺境からは神聖グラティン帝国の仕掛けた戦争によって生じた煙が幾つも見え、たまには流れ弾が飛んでくる。

「皆さん、安心してください!たかが38人の冒険者や魔族の軍人です。そんなに心配になさらないように!!」

「クリフさん。貴方があの現皇帝の右手と言ってもあちらには元魔王がいるのでしょ?」

「魔王がいるならば勝てるわけがないじゃないですか!!早く避難させてくださいよ!」

「どうせこの村は火の海に包まれるんだ!早く避難させろ!!」

「そうだそうだ」

などという不満の声も出ている。

その時、ちょうど流れ弾が飛んできた。

「【一閃】」

クリフという男がそう言うと、流れ弾、氷で出来た大きな塊は真っ二つになり、畑にそれらが落下した。

「このように僕がこの村をなんとしてでも守ります。だから安心してください」

クリフは真剣説得しようと頑張るが、一部の住民はまだ抗議中だ。

「守ると言っても小規模の魔法だから守れるのでしょうが!!もし大規模な魔法を撃たれたらどうしようもないじゃないか!!」

「私達国民よりもそんなに国土拡張の方が優先なの!?」

「いい加減クリフ君も許して俺たちをここから逃がしてくれよぉ」

「.......うるさいっ!!僕は君たちのために言っているんだよ?この村の外を出たらすぐ戦場。誰が死んでもおかしく無い状況な場所に大事な国民を連れて行けない」

クリフはその声声に若干苛立ちを抱きながらそういう。

「だいたい皆さんわかりませんか?

あの38人の中にはギース様の上司様のミレルヴァ様を倒したあの3人がいる。確かに皆さんがいう通り時間の問題です。ですが、少しくらい長い間生きたいとは思わないんですか?(生きてくれたらたくさん税をかけて苦しめるけど)

もしかして貴方方は死にたいのですか?

ただ死ぬだけなのですか?」

クリフは企みを誤魔化すことなく、それ以前に企みをバレることなく嘘の証言を続ける。

(これでどうだ?辺境の町の人は説得しやすい。だいたい俺たちは辺境の町の人はどうでもいいんだよ。せいぜい重税に苦しんで飢えるがいい。こいつらは国家の奴隷でもし負けそうになった時、ベルゼブブを召喚する際の生贄となってもらうのだからな)


「クリフ君…」

(お、これは絶対行けたな…ちょろいもんだ)

「俺たちは失望したよ」


「え?」


「君がそんな残酷なことを考えているなんてね」


(ま、まさかバレた!?一体、何が、どうしたと言うんだ!?)


焦っているクリフがある行動を取ろうとした時、あるものがクリフの後ろにニコニコしながら現れた。



「どんなこと?(これでもいつでも殺せるはずだーーっ!?)」


「それはねえ、こんなことだよ【幻影世界(イリュージョンワールド)】」


それはそう言うと、クリフに幻術で幻を見せ始めた。


今頃、クリフは…

「なんで!?」


なんでバレテルノ?

ありえない。こんなこと絶対に!!

もしかしてあれなの?

ジャックという男に何か体を弄られたの?

改造された?

脳内いじくられた?

だからこんなものを?

全ての計画が…


クリフがそう思っているとクリフの視力が戻った。


「嘘だ…ギースさん!ギース様!…もう帝国は終わりなのか…?」


「残念ながら終わりだ。お前がな。お前は幻術にかかっている間、政府の情報を全て敵、つまり俺に話した。それに、お前の声はこの村の人に聞かれ、尚且つ、お前は盗聴器をつけたままこちらに来た。お前はもう本当に終わりだろう」


ジャックは幻術で幻の世界の中でさまよっているクリフに呼びかけ、直ぐに解除し、今の現状を目の当たりにさせた。


「どうだ?この様は?」


「どうだ?じゃねぇよ…よくもやってくれたな!!【凶星、我、この世の災いとなるものが命ずる。この世界、星の対する恒星の周りを起動として回る星、人に害をなす星よ、この世界に干渉し、我が敵をその水の力で消し滅ぼせ】」


クリフがそう言うと、クリフから魔力のようなものが溢れ出し、それらは収束し、光線のように何処かへ伸びて行った。


暫くすると、この村一帯が闇に沈み、青い海だけのような星が出現した。


「ほう、その技を知っていたか。なら俺はそれと対等できる技をしてやろう。【我、"世界アトラフィックス"を治めし神が命ずる。世界地球に対なる衛星、月と同様なるものをこの世に現像し、この技、凶星をここから追い出せ】」


ジャックはそういい、無理矢理この世界、星を回っている衛星を海王星ににた星に重ならせた。


凶星、海王星。

吉星、月。

片方は人に害を

片方は人に良を

その対となる力が互いにぶつかり合い、打ち消しあった。


「そんな…」

「お前はギースという奴の力を少し分けてもらっていたようだがさっき使い果たしてしまったようだな」


「殺せ」


「その願いは後ほどお前の主に叶えてもらえ。だが、まあ、ただでは殺さない。今からお前は生贄になってもらうのだからな」


ジャックはそう言ってクリフの首に手刀を打ち、意識を刈り取った。


なんか変なので後ほど改稿予定です…

次回は、神聖グラティン帝國2 雷斗、魔裟斗side

その次は魔王side

その次は7つの大罪の契約者対ジャック(前編)

その次は7つの大罪の契約者対ジャック(後編)

の予定です。


凶星と吉星というのは星占いというので何かアイソン彗星のことを調べてたら出てきたので出しました。

そういえばアイソン彗星残念なことになりましたね…

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