シェルヴェアの秘密/それと帝國の現状
ちゃんと活動報告にいろいろ書いているので.....
「ついに、この日が来てしまったのか............」
ジャックは明けてきた空を見ながらそういった。
太陽は徐々に高度、東から徐々に西、と言ってもまだ東にあるがに、登ってきた。
小鳥はさえずり、蝉の鳴き声が聞こえてきた。
魔獣は目を覚まし、狩りに。
そして、女子寮にいるこの日の原因も目覚め.......ジャックのいる首都イルピー郊外へ......
ジャックは待たざるを得なく、富士山のような形状をしている山の中腹あたりにある野原で寝転がっている。
ジャックの視界には、雲ひとつない青空。
餌を求めて地上に降り立つ魔獣。
ジャックを襲って紅の液体を撒き散らしながら飛ぶ鳥。
「ああ、今日も平和だ」
ジャックがそう呟いていると、ジャックの横に誰かが座った。その誰かとは、言わなくてもわかるだろう。
「ねえ、ジャック。なんでよりによってここで待ち合わせにしたの?」
「学校とかでやるとある意味の被害が凄くなるからな」
特に俺以外の男子諸君がな。
あの視線はやばい。
やはり、男の嫉妬いや、女...男女両方の嫉妬の視線は危ないからな。いや、マジで。
「そう」
「じゃあ適当に回りましょうか?」
ジャックは立ち上がって草や土などをはたき落とした。
メサイアも立ち上がり、顔を赤らめながらもジャックの手を片方の手で握った。
「............さて、【この世の理を定める、我に従いし7つの柱の龍の使い、炎龍の使いの火竜よ、ここに姿を現し、我らの行動の補佐をせよ、召喚】」
ジャックは目の前に火竜を召喚した。
ジャックはメサイアを持ち上げて火龍に乗った。
『じゃあ、頼んだよ。適当にある程度安全でどこの国でもない南国の島に連れてって。スピードは約時速300km、2時間置きに休憩していいから』
『わかりました。では飛びますよ』
火竜はそう言って羽ばたいた。
ジャックはそれを確認して竜の肌に優しい結界を張り、寝転がった。
その結界はジャックが維持しているため、ジャックが死なない限り消えることはない。そして、内部は地上とあまり変わりなくなっているので特に内部での問題がない。
「ジャック、これってどこに向かってるの?」
「南国の島」
行きたかったんだよな。
海だったら遊べるし、他国が軍事演習したらびっくり仰天なことをして驚かすこともできるし。
この前なんか7大龍の全員を前に出したら即逃げて行ったからな。あの後軍隊引き連れてきたみたいだけど俺の罠に引っかかたかな?
引っかかっていたら今頃無人島漂流記でもしているんじゃないかな。
「南国の島?ってことは海で遊ぶつもりなの?」
「そうだが?俺は元々海に行くつもりで居たから別にメサイアが来ようが来まいがどっちでもいいんだよ............ん?なんて?」
ジャックはそうメサイアに行ったが、メサイアがプルプルと震えながどんどん声をでかくしていって何かブツブツ言っている。
「ん?なんて?じゃないわよ!!あなたが悪いのでしょう?なのにそれの謝礼としてこの態度。どう言うつもりなのかしら?帰ったら言いふらして欲しいのかしらねえ?」
「じゃあ、逆に聞くがお前はどんなんに期待していたんだよ!!ああ、もういい。別に言いふらしたらどうだ?俺だったら別に鎮圧することも可能だしたとえお前がどうこう言おうがお前を処分しちゃえば何の問題もない。実際神々の歴史の中で処分されたものはいっぱいいるしな」
ジャックにも火がつき、メサイアとの言い争いとなった。
「......っ。なんであんたはわからないの...........」
「あー聞こえないなー」
ジャックは聞こえているが挑発するためにそう言った。
「もういい」
「そうか。じゃあな『火竜、ちょっと悪いが戻っておいてくれ』」
ジャックは火竜を戻してメサイアとともにしたにらっかした。
ジャックは風属性魔法で落ちる速度を調整しているが、メサイアは出来ない。
だが、ジャックはメサイアを助ける気なんてない。
何故なら、メサイアは神の血を受け継いでいるからだ。別に地面にクレーターを作ったところで何の問題もないと。
ジャックはそのままゆっくりと高度を低くし、メサイアはある南国の島にクレーターを作っていた。
「いやー、よかった。無人島で。さてさて回収回収」
「................!!」
「大丈夫か?」
メサイアが目を開いた時、手を差し出しているジャックの姿があった。メサイアはその手を握って土をはたき落として立ち上がった。
「ありがとう」
「いや別にな。それより着いたぞ」
ジャックは魔法で何処にあるか場所を確認してみると、イルピー国南東、グラヒィン島と書いており、所有者がシェルヴェアとなっていた。
ジャックはそれを見て他に誰か人がいないかみると、他にも6人の反応があった。
ジャックはそれを詳しく確認しようとすると、ある時、
「あれ?ジャック?..........いや、失礼しました」
フランはそう言って出てきたが、ジャックとメサイアの姿を捉えた時、まさか!?と思ってそのまま帰って行った。だが、ガシッとフランは肩をつかまれた。
「気ィ使わんくてイィがァ?何ィか勘違ィしてないかァ?」
「なんか声おかしくなってるよ、ジャック。それよりもどうやってここに来たの?」
「飛んできた」
「やっぱり?まあ、いいや。ジャック達も来たら?皆でシェルヴェアの別荘に泊まっているんだよ。いやー、流石公爵様。凄いっ」
フランは一人で語り始め、ジャックは話が追いつけなく、話が終わるのを待っていた。
だが、ジャックは好都合だと考え、とりあえず着いて行くことにした。
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「シェルヴェア、人数増えたけどいいかな?」
「いいけど。誰?」
シェルヴェアはフランにそう尋ねた。
フランは少しシェルヴェアの目の前からよけて後ろにいたジャックとメサイアを来させた。
「よう、シェルヴェア。いや、グラーー「その話は後でしようか。いいよ、入って(やっぱり僕のことを知っていたか。僕を含む『鶴』の旧魔国防衛隊序列40〜50位の僕たちのことを。まあ、僕はクウォーターだからどっちかというと人間に近いんだけどね。まあいいや)」」
シェルヴェアはジャックを案内する。
ちなみに、旧魔国防衛隊『鶴』とは何かかを説明しよう。
旧魔国とは現在、魔国防衛隊『鷹』が管理している領地と神聖グラティン帝國領が旧魔国ティラパールハーバーだった。
その国はつい数年前、神聖グラティン帝國に攻め滅ぼされ、植民地と化した。だが、其の後神聖グラティン帝國を魔国が攻撃し、逆に魔国の植民地となったが現在は地域として存在している国であり、地球のある国で例えると台湾みたいなものである。
そして、『鶴』はその国の実力者の集団であり、そのメンバーは現在魔国で活躍中である。
団体、組織名は『翡翠』
その組織は20人で形成されており、ジャック、魔王側の集団だ。
主な活動は人間の国の動きを監視、影で補佐ぐらいだ。
『翡翠』の本部はもちろん魔国にあるが、支部は人間の国、イルピー国、東西南北国、カナリア国、アトランタ国にある。
特に、イルピー国には支部が4つあり、その支部には各別組織がいる。
その例は『鴉』 『烏』 『鳩』 『椋鳥』『雀』である。それらは同じく魔国運営元だ。
それらの本部が『翡翠』の支部となっている。
その組織は約50人で形成され、主な活動は資金集め、医療、食糧援助、兵糧援助、国境防衛だ。とまあ、いろいろあるわけだが、シェルヴェアは見た目人間であるが一応魔族の血も引いている。若干であるがな。
そのシェルヴェアは『鶴』の『翡翠』の序列3位。だからこんな暮らしもできるし、公爵家にしてもらえるというか、影武者としての役割を持つ公爵家になれたのだ。
そして、シェルヴェアの本名。
それは、グラスレッド。
グラスレッドとジャックは一応面識があった。だけどその時のジャックはまだ若い。
それは、まだジャックが魔王に引き取られた時のことだったから。覚えているかは、わからない。
その頃、ジャックとシェルヴェアは
「ジャック、知っていたのか」
「もちろん。今は『翡翠』の序列3位だっけ?でもどうしてあの時魔王に抵抗したのかな?」
「知らなかったんだよ。僕が魔王だと思っていたのはヴィールン様だから。今、ヴィールン様は『隼』の序列1位だったよな?」
「そうだけど?っていうか序列3位のお前がなぜここでのんびりしている!?」
「いやー、この前ギルドに顔出したら貼り紙が。なんかタダみたいだし受けてみよっかってやったら受かった。だからこうして学園生活を」
「そうか。で、お前は本当は何歳なんだよ!?」
「うーんこれくらいかな」
シェルヴェアは最初に3を指で表して、そのあとに4、2と現した。
ジャックはそれを見てこんなに魔族って長寿だったっけ?って考えるが、魔力量によって人の寿命が大幅に変化するということを思い出して納得した。
「まあ、この話はここまでにしよう。後、フランとティアと雷斗とヴィレオスが来ていることは確認したがあと一人、誰だ?」
「あと一人?なんかの間違いじゃないかな。3人いるよ。クリュと生徒会長さんと風紀委員長さんがね」
は?俺調べたぞちゃんと。
もしかして幽霊だったりはしないよな?
俺はゴーストとか苦手なんだよ。
特にポルターガイストとかが起こると浄化して消滅させるまで気がすまなくなるし.....
「そう。じゃあ俺は勝手に裏にあったプールで浮かんで寝とくからなるべく起こさないでくれよ?」
「いや、ちょっとまて!ジャック!......ああ、あそこには毒龍が住み着いているのになんということだ!!」
シェルヴェアは大変だ!!と叫びながら雷斗たちの方へ行った。
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一方ジャックはプールの方へ行っていた。
ポチャンッ.....静かなくらい闇の中の水の中で何かが動いた。
「ッ!.......なんだ。気の所為か」
ジャックは一応念のためと浄化が施された結界を自分の半径1mの感覚で張っているが音は防げない。
ジャックは少しビクビクしながはプールサイドを歩いていたその時、プールサイドに何か紫色の水たまりがあった。
「なんもないなんもない」
「何が何ともないと?」
何か、毒龍はプールから顔を出してジャックに問うった。ぬあっ!?
ジャックはびっくりしてそそくさ逃げようとその場を駆ける。だがーー
「あれ?地面がない」ドスンッーーという音を立てて落ちた。
「ドジだなお前」
「悪かったな毒龍」
ジャックはそういいながら光魔法でプール及びプールサイドを明るくした。
「にしても毒龍、なんでここにいるんだ?」
「今は木龍の聖域であるここを管理しているからだ。木龍殿は今、あるところにある無人島の慣れ果てた様子を見て悲しんでいる。そんな木龍に聖域を任しておいたら聖域が枯れ木だけになってしまう。だから私が守護しているのだ。毒龍の私といえども木ぐらい生やすことはできる!!」
あ、そうですか。よかったですね。
ん?あるところにある無人島?
どこだろう?もしかして○が○○を送った○ではないだろうな?
そうだったら……ま、バレないからいいか。
「そういえば、お前の聖域ってどこにあるんだ?」
「ない」
え?ないの?何故に?
いや、だって準7大龍といえども聖域の一つや二つ守護しているでしょう?
言って見ればクリュの雷龍でさえ聖域3つあるんだぞ。
まあ、そのうち一つはあんまり行きたくないがな。
だってあそこほとんどバチバチってもういやなんだよ。
ジャックはそう思いながら次なんの話をするかを考える。
「そうか。で、ないという理由は?」
「守護するのがめんどくさい。こうして私が準7大龍でいるのも他の火竜や瑞龍、木龍や雷龍、闇龍、光龍のおかげと言ってもいい。だが、正直なところ冥王龍にこの称号を与えてやってもいいと思っている。まあ、流石に雑魚の緑龍なんぞには渡さないがな」
毒龍はカラードラゴンの悪口をいいながら、何かを飲み込んだ。
「おい、さっき何か食ったよな?」
「ああ、あまりにうるさい羽虫がいたので私の化身、分身であるただの毒に包んでぶっ殺しておいたよ。全く。最近、神聖グラティン帝國の軍隊だとかがこっちに魔法はなってくるし武器投げてくるし、本当にもう国を滅ぼしてくださいとしか言いようがない。なあ、滅ぼしていいか?」
え?何故に俺に聞く?
いやいや、あんたが参加したらこちらの軍もダメージ諸ぐらいや。
「さあな。俺はそろそろ疲れているので結界を張って寝る。邪魔をするなよ?」
ジャックはそう言って闇に意識を手放した。
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今の神聖グラティン帝國のあるところ
「皇帝陛下!!」
「何事だ」
皇帝は走ってきた兵士の体を起こし、そう聞いた。
兵士は陛下の後ろにいる巨大なハエになんとも思わず気にせずそのこと、伝えようとしていたことを話した。それを聞いて皇帝陛下は驚き、また、歓喜していた。その理由、それは毒龍、木龍を捕獲することができるかもしれないからだ。だが、その攻撃に対してすぐに兵士が使い物にならない点が役立たずになってしまうところを懸念している。
「なんと!?まあいい。ところで、あるところに送った兵どもはどうなっーー「皇帝陛下ー!!神聖グラティン帝國勇者魔裟斗が第3帝都で貴族兵と共に、反乱をおこし、騎士団 【紅魔】が全滅しました。また、どこで情報を得たのか知りませんが、魔国軍『鴨』が第6帝都に攻めてまいりました。被害はその帝都約4分の3が焼失、残りは瓦礫の山となっています。」……報告ご苦労。第6帝都は壊滅か。第3帝都も........「陛下!報告があります。神聖グラティン帝國上空に木龍が出現しました。その影響で神聖グラティン、北アトランティス、ガラ諸島、そして、このサンチュクルー大陸の第2帝都にて7つの大罪と戦闘中」.....」
この時、神聖グラティン帝国の皇帝はこう思った。
イルピー国に宣戦布告しようと木龍の聖域に軍を配備したのはまずかったと。
このままでは冬の戦争た間に合わない。だから時をずらして来年の冬にと。
「わかった。軍を撤退させよ!!また、あいつに伝えて来い!戦争は来年だと!「困りますねー。せっかく私が協力して7大龍をやろうと思ってたというのに。まったく。死ねよ」」
突然現れた男は、自分の腕をナイフがわりにして皇帝の首をあっさりはねた。
そして、
「これでわた…僕の夢が実現できる」と。
次回、10万字突破記念、PV3万突破記念、ユニーク5000人突破記念として特別話を投稿する予定です。内容はジャックとメサイアと○○○
後、このためにシェルヴェア(仮名)にしていたんですよね。
追記
その前に辻褄を合わせるために過去を二話ほど入れます




