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7大龍の契約者  作者: シグマ
大会を終えて
30/42

神聖グラティン帝國の勇者魔裟斗vsジャック/7つの大罪 暴食 ベルゼブブの契約者

ふっふっふ。この話を出したのもわけがある。

俺、ジャックは誇り高き神聖グラティン帝國の勇者魔裟斗に勝負を挑まれたため、現在『隼』のニャルラを審判とする戦闘をするつもりでたる。俺的には体術だけで倒してプライドをギタギタにするのもいいが、それは少しかわいそうだと思うから少しだけ魔法を使うと思う。だが、せいぜい使うとしても援護として使う程度だ。.....話はこれくらいにしよう。


「えー、僭越ながら私、『隼』序列第6位のニャルラが審判をします。今回の対戦者は、龍殺しの神聖グラティン帝國勇者魔裟斗vs神殺しのジャックということになります。賭けの配当は勇者魔裟斗が10倍、ジャックが1,5倍となります。では、勝負開始です」

ニャルラがそう言うと、ジャックは地面に拳を放ち、フィールドの地面を割って、直径5cmの石を取り出した。

「この俺にそんなちっぽけな武器で戦おうってか?やれるならやってみろ!!」

魔裟斗は若干、余裕そうにしているジャックを見てキレている。

「ん?じゃあお望み通りやってやるよ!!」

ジャックは手に持っている石を秒速30万キロメートルの速さで魔裟斗に投げた。

その石は大気との摩擦により、眩しい光を周りに放ちながら、魔裟斗の方へ飛んで行った。

「【比良概羅流、八式 螺旋刺針】」

と魔裟斗が呟いて、剣を抜いたが、石がそれに命中した時、「パキッ」という音がした。

この時、確かに石は見事真っ二つにできたのだが、魔裟斗の愛剣の一つでもあるただの擬似聖剣に見事ひび割れができており、今、剣を振り下ろしただけでも折れそうになっている状態でもあった。

「ふっふっふどうだ?俺の愛剣は?」

魔裟斗はきづいていない様子。

魔裟斗はその剣をジャックに振り下ろした。

だが、その剣は折れて地面に落ちて突き刺さった。

「そうだな.......お前に似てクズな剣ですね」

ジャックはそう言って地面に突き刺さった剣の刃の部分を抜き、手に取った。

「言ってろ!!」

「ああ、言っとくさ。なあ、この刃をさあ、さっきと同じくらいの速さで投げたらどうなると思う?」

ジャックは刃に魔力を纏わせながら聞いた。

「燃え尽きる」

「正解は…?」

ジャックはそれを魔裟斗の真横に向けて投げた。

それは前回投げた石と同様、光を放ちながら魔裟斗に向かって行くが、ジャックの予定通り、魔裟斗には命中せず、フィールドの壁に命中した。

そして、その壁は大幅に陥没し、その正面にあった座席の前方部分は軽く吹き飛び、その剣は災害使いのヴィールンによって掴まれ、静止していた。

ヴィールンはその剣を魔裟斗の目の前でぐしゃぐしゃにし、その後加工して壁だけは修理した。

修理を瞬間的に終えたヴィールンはジャックにこう言った。

「なるべく建造物を壊さないように」

と。それが言い終えたヴィールンは転移か何かでその場で消えて行った。

「正解は、ヴィールンに掴まれて静止するでした〜。残念、不正解です」

「んな、バカな!?俺は、俺は一体これまで何をしていたのだ.....」

魔裟斗は脱力して地面に手をつけて膝まづいた。そしてジャックは魔力の纏った腕を魔裟斗の首につき付きながら

「チェックメイト」

と言って試合を終了させた。

試合の終えたジャックは魔裟斗にこう言った。

「俺の勝ちだ。だから魔獣の卵俺によこせ」

魔裟斗はジャックに言われて自分の持つ魔獣の卵のうちの3分の1、30魔石(個)を渡した。

ジャックはそれを受け取ると、魔裟斗とニャルラに別れを告げて競技場から出て行った。

____________________________________


「よし、魔石もたんまり入ったし.....帰るか」

競技場から出たジャックは真上より少し西に傾いている太陽を見ながらそういった。だが、この時からある4人の人物がジャックをつけている。

「...........(【崩落】)」

ジャックは無詠唱をして、その4人の頭上に隕石の破片を出現させてそれを落とした。

「あがっ」

と、1人の人物がそうついつい言ってしまった。

その4人の人物はこそこそと

「馬鹿野郎、てめぇこれで暗殺ミッション失敗したらどうすんだよ!?」

「失敗したらあの7つの大罪の契約者に殺されるんだぞ。【暴食】ベルゼブブ.....恐ろしくて手が出せん」

「そうよ、そんなだらけてんじゃないわよ!!」

「悪かった。すまん」

などとどんどん声のトーンが上がっていく。

その様子をみていたジャックは気づいていないふりをして襲うのを待った。

それから5分後、その時がようやくやってきた。

「そんな脆い剣で刺し殺そうでも思ったのかな?」

ボキッ!!バキバキバキ!

剣は折れ、その男の骨も5本ぐらいは逝った。男は両脚と両腕の骨をやられたため、そのまま倒れこんだ。その時、さらに2本骨が逝った。

「後、気づいていないとでも思っていなかったのかな?」

ジャックは壁に拳を放ち、壁に穴を開けた。

だが、ジャックは拳と壁の間にある何かを確かにぶち抜いていた。

その何かとは…?

「かはっ。ぐ.......」

バタンと、2人目が脱落した。

「ねえ、知っているかな?この空には何処か、空飛ぶ城があるんだよ?その城に行かせてあげようか?しんでも知らないけど」

ジャックはそう言いながらもう一人の男の肩を掴んだ。

その肩は、メキメキメキと音を立てながら耐えている。

「はっ!!」

ジャックがさらに力を加えると、ボキッという素晴らしい音を立ててジャックの指が貫通した。

男は肩を抑えながら地面をのたうちまわっているが、誰も助けてくれない。というよりも誰も助けられない。

「【我に従いし氷を操りし龍よ、ここに永久的に氷に閉ざさられる土地を形成し、我が目の前にいる敵を凍らし尽くせ、ツンドラ】」

ジャックがそう詠唱が終わると、ジャックを中心地冷気が出てきた。

その冷気は徐々に地面を凍らせながら四人組の方へと進んでいく。

「うぅぅ。寒っ」

四人組のうちの一人がそう言った。

だが、その1人は手遅れだった。

もう太ももあたりまで氷に覆われ、下半身の痛みも感じなく、神経が完全に麻痺している状態となっている。

倒れている3人の男は顔まで氷に覆われ、まるでプロが彫刻でもしたかのように固まっている。その固まっている氷像に向けてジャックは蹴りを入れて真っ二つにした。

そして、ジャックは氷像を粉々にして魔法を解除した。

その粉々なった死体は鮮血を吹き出しながら紅に染まったとさ。おしまい.......じゃないけどな。


「よし、帰るか」

ジャックはそう言ってそろりと帰って行った。

◆ ◇ ◆

同時刻、神聖グラティン帝國帝都グラティンのある所


「あの四人組の生命信号が途絶えた......」

謎の男が豪華な服をきている人と邪悪な気配を放っている男にそういった。

「気にするな、それよりもあのジャックという少年.......何故あの四人に勝ったのだろうか.....あいつらとて竜殺しだというのに.....」

邪悪な気配は謎の男を励まし、ジャックについて疑問をもちながら考えた。

(ジャック・アトランティス.......謎の刻印を体の各部位に刻んでいる者。勇者魔裟斗も余裕であしらい、あの魂喰いのミレルヴァを倒したという男.......変だ。普通の男だとは思えない。やはりあの謎の刻印が........?)

「皇帝陛下、確かこの国とイルピー国は一部微妙に隣接していましたよね?我らの国は七つのうちの四つの大陸を股いでいる」

邪悪な気配を放っている男は皇帝陛下に聞きながら何かしらの魔法で地図を空中に浮かべあげた。

その地図は神聖グラティン帝國とイルピー国がうつっている。イルピー国と神聖グラティン帝國の接している長さは約10km。余裕で軍隊で進軍することが可能だ。

そして、イルピー国はギルド加盟国ではない。

神聖グラティン帝國にこれほどのチャンスはあるか?

ないだろう。

「7つの大罪の【暴食】ベルゼブブの契約者ギールよ、まさかイルピー国に進軍せよというのか?」

「はい。幸いあの国には鉱物資源があります。進軍するにはもってこいの土地でしょう?それに進軍すると脅してジャックという少年を操れるかもしれません。どうでしょうか?」

ギール、邪悪な気配を放っている男は皇帝陛下に言ってどれくらいの軍事力が必要か出した。

「ほう。これならいけるかもしれん。なら全土に伝えよ!!年明けと同時にイルピー王国に進軍すると!!」

「わかりました。皇帝陛下」

男は頭を下げ、何処かへと去って行った。

それを見送ったギールは皇帝陛下とまだ話をするためかまだ部屋に残っている。

「では、皇帝陛下、これを戦争時に使ってください。これは銃という異界で使われている武器です。残念ながら一丁しかありませんが、私が手を加えていますので魔力で撃てるようになっております。では、年明けに」

ギールはそう言って窓から飛び降りたかのように消えて行った。

◆ ◇ ◆

その頃、ジャックは?


「ふぅ。着いた」

「お疲れジャック」

「ヤマサメ、美味しいよ」

「あっそ。あ、これ魔石」

ジャックは鞄の中から魔石を取り出し、守護魔法をかけながらシェルヴェア、運営委員よ奴らに渡した。その後、ジャックは寮に戻って就寝した。


____________________________________

お知らせ

この7大龍の契約者を読んで頂きありがとうございます。

現在の進行状況はネタ切れもなく、順調に進んでいます。

ですが、現在、書き溜めがこれで最後となっています。

なので、書き溜めを増やすためになるべく早く書くつもりなのですが、その影響で更新が週5でなくなるかもしれません。

一週間の間になんとか5,6話の書き溜めを作っておきたいと思っています。

別に更新をストップするわけではないので最悪約1週間は更新できないかもしれません。

(前に書いたと思うけど、もう一回出しておきました)


以上、7大龍の契約者の作者から





メモ 7つの大罪 対応悪魔


ルシファー→①

レヴィアタン→①

サタン→①

ベルフェゴール→①

マンモン→②

ベルゼブブ→③

アスモデウス→×

①…??? 第四章に登場予定

②…???第三章に登場予定

③ギール 第二章の始めぐらいに死亡予定


次回、6000文字あります

題名 文化祭

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