決闘 開戦前
さて、今日はフランとティアという少年?と決闘することになった私、ジャックですが、少し情報が欲しいので現在事情を先生に説明したのち、生徒会に行きそいつらのことを聞いております。
「え?1-Sクラスにいるフランとティアという奴の資料を見せてくれって?」
「はい。昨日そいつらに絡まれた挙句こんなに楽し.....面倒なことになるとは....」
ふう。内心をそのまま言うところだった。危ない危ない。
「さっき君楽しいことって言おうとしなかったかな?後、資料の件のことだけど何処にも見当たらないの。ごめんね」
え?ないの?じゃあ仕方ない。あの方法をとるか。その前に挨拶をして帰らなければ。
「いいです。じゃあ俺はこれで....」
ジャックはそう思い、生徒会役員にそういった。そして、念話でそれぞれの契約獣に繋がせた。
(昨日絡んできたやつの情報ね。これだよ。フラン・プラハ 15歳 契約獣青龍 好きな人 王女様 得意なこと 人に絡むこと。以下にもあるけどもう想像ついているよね?)
ああ。にしてもどうでもいい情報が流れてきたな。って言うか青龍ってヒョウの.....
(そうだよ。でも安心して。カラードラゴンなんて僕達がいれば....いやいなくても動物の感というものでジャックから逃げると思う)
なんなんだ?それは?まるでそれじゃあ俺が化け物のようにしか見えないだろう?
(........もともと化け物だから。だいたい7大龍と契約してもなお、体を維持でき、さらに言えば魔力無限ぽい)
ぽいってなんなんだ?まあいいや。で、ティア・ランスは?
(そいつの契約獣は赤龍。でも僕のところにいない奴だよ)
そうか。
「そろそろ食堂に行くか。もう少しで昼休みだし」
そして、ジャックは別の棟にある食堂へ向かって行った。
◆ ◇ ◆
「昨日の劣等生さんじゃないか。あれは」
あ?劣等生?お前の方が劣等生だ。
「劣等生?」
「ああ。そしてあいつと決闘するんだ。今日の3時にな。お前も来るか?」
「いや、私も参加していい?」
お、犠牲者が増えるのか。そりゃー俺は大歓迎だぜ。
「いいよ」
「殺ったー」
え?字間違ってない?
(間違ってないみたいだよ)
そうか。で、今日の決闘お前も参加するか?だが、姿は契約獣にしか見せるなよ。
(いや、遠慮しておく。けど、補正はしておくね)
頼む。
ジャックは念話を切り、食券を買いに行き、飯を食い終えた後、1-Eの教室に行った。
◆ ◇ ◆
「よう、お前ジャックというだったよな?俺の名前はシルヴェア・セートミン。この国の公爵の次男だ。貴族だけどよろしくな。それでお前今日決闘するそうだな。そして、情報集めているらしいな。それで情報をまとめておいた。だからそのお礼として絶対勝てよ。俺は決闘、見に来るからな」
へぇー。公爵ねー。じゃあ国王との血縁関係な人なのか。でも、どうしてEに?もしかして才能がないのか。可哀想に。
「ああ、ありがとう。と言うか情報源何処?後よろしく」
情報源......もしかしてまたあいつらか?
あいつらとはフランとティアと???だ。
「えーっと。セーミン先生。今日の6限は決闘を見るって言っていた。そうそう、今日の決闘は1,2,3学年全員が見に来るそうだから」
嘘だろ!?こりゃー楽しいことに.......あいつらを恥かかせたろ。
「マジか.....」
「ああ。おっと授業が始まるっと。じゃあな」
シルヴェアは自分の席に着席した。そして、ジャックは魔法学の教科書を机の上に置き、資料を見ながら授業を受けた。
ちなみに、資料には???さんのことが書いてあった。どう書いてあったかというと、ミーアン・グルン。女。契約獣、闇龍。趣味、人を虐めること。と。それを見たジャックは邪竜に闇龍のことを聞き、資料を閉じた。
そして、授業が終わりジャックは急いで第1フィールドに向かった。
◆ ◇ ◆
「来たか。後、感謝しろよ?観客を用意したことを。ここでしっかり自分が行った罪を見つめるがいい」
「ああ、感謝してるさ。じゃあ始めようか。楽しい楽しいゲームを」
そして、ジャックがそう言った時、審判が開始の合図をし、死合が始まった。だが、ジャックはまだ知らなかった。この決闘のせいでとある厄介ごとに巻き込まれることを。
シルヴェア…契約獣:鋼鉄龍
得意な事、魔術。位は最上級。
属性は精霊
ギルドランク:A