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7大龍の契約者  作者: シグマ
第1章 校内・国内大会編
15/42

大会への準備 指揮するものを決める戦い1 第1学年vs第6学年

カナリア湖から帰って来たジャック達は、依頼を終了させ、学校に戻って来た。

そして、まだ休み中だというのに、ジャックとフラン、そして1年生の各クラスの代表が第一学年職員室に収集された。


「ったくなんで休みの日だというのに学校があるんだよ」


あー。俺のせっかくの計画がー!!.....きっとあれだ。これは俺に対する嫌がらせだ。うん。きっとそうだ。

そして、俺は今、フラグを立てているんだ。よし、俺は今からフラグのプライド(フラグにプライドはないよ)をぶち潰す。


「仕方ないよ。ジャック。だって2ヶ月後には大会があるんだよ?その準備として今代表が集められているんだよ」


と、ワーミンが腕を組みながらそうジャックにいた。ちなみに、ワーミンはDクラスの代表だ。言って見れば、フランはSクラス。グレンはA、シーナはB、メサイアはC、ジャックはEとSABCDEの代表が揃っているのだ。


こんなことは滅多にない。そして、名前を見た人はきっといないだろうがそれは仕方が無い。


「で、なんで俺が代表なんだよ!?シェルヴェアがいるじゃないか」


シェルヴェアの方が俺よりも弱くて頭悪くて運動神経悪くて丁度いい人材だぞ。


「それは仕方ないよ。だってジャックが代表に選ばれたのは選挙があったからだよ。そして、学年代表もジャックになったんだよ。本当、票がすごいことになっていたよ。300票中290票はジャックだったからね。ちなみに、俺、フランは5票で、ワーミンが2票、残りはこの人たちだよ」


どうして俺が学年の代表にならないといけないんだよ!!なんで俺に290票も票が来るんだよ!!


と、ジャックが心の中で助けを求めていると、Cクラスの代表が口を開いた。


「はいはい。そこまで。さあ、早速ですが作戦を決めましょう。ここは学年代表のジャックさんに!!」


..........これは完全なるいじめだ。まあ、楽しいことだし許そう。あ、言っておくが俺は普通(ノーマル)だからな。絶対にMじゃないからな。どっちかというと超Sだからな!!


「わかった。じゃあ第6学年を攻める作戦はこれだ。まず、Sクラスの強者達、D,C,Bクラスの弱者は4隊にわけて敵と交戦。次に、Sクラスの弱者、Eクラスは山場で待機。Aクラスも同じく。その他はS,E,Aクラスの反対側の山場にて待機。チャンスがあれば俺が命令するのでその時に第6学年に攻めに行ってください。また、地属性が使える方は敵の足場を穴だらけにしてください。風属性の方は空からなるべく人を不快にするものを敵に投げつけてください。そうだな、G(ゴキブリ)とかだな。まあ、そういうことだから各代表、副代表はクラスメートに知らせておくこと。以上、解散」


明日学校だったな。明日超楽しみだなぁ。絶対に勝ってやる。


ジャックはそう思いながら第6学年の参考資料を見ながら攻略図を寮で作っていたのは別の話。


◆◇◆◇◆◇そして、当日◆◇◆◇◆◇

ジャックは1-Eクラス控え室でそれぞれ小隊長に命令を出していた。


「じゃあ、ちょっくら戦場に行ってくる。後は頼んだぞ、フラン」


そして、命令し終えたジャックは指揮をフランに任して戦場、イルピー魔導学院 特別管理区へ一人して向かった。其の後を続くかのようにそれぞれの代表とその代表が指揮するものたちがついてくる。


「兄さん、後方部隊指揮は頼んだよ」


ジャックは最後にそういい、フェンスの中に飛び込んだ。そこには6学年の代表、クリュがいた。


「君が噂の代表かい?僕は第6学年の代表クリュ。初めに言っておくよ、僕は雷龍(サンダードラゴン)の契約者だから水系統の場合気をつけるんだよ。後、麻痺にご注意を」


クリュはそういい、指揮するものたちと開始の位置にたった。同じく、ジャックとジャック率いる者たちは開始の位置に立った。

そして、放送がかかった。


『これより、第1学年対第6学年の勝負を開始します。制限時間は4時間。それぞれ各生徒に加わるダメージは魔力消費に変換されるとされます。また、魔力が0、また、マイナスになった場合、強制転送されるのでご注意を。以上、始め!!』


放送が終えた途端、勝負が開始した。そして、ジャックは各代表に合図をし、まずは4隊を第6学年に交戦させた。ジャックはそれを確認し、前線へ飛んだ。


ーこちら、第3部隊、第7部隊へ救援を要請します。


ー第7部隊、代表メサイアは受理します。

「よし、今の現状を報告せよ」


メサイアはそう近くにいた人に尋ねた。そしてその人は完勝と伝えた。


ーただいまから第7部隊は第3部隊の救護等を開始します。

ーこちらジャック。第6部隊、第8部隊は本陣を攻めよ、指揮はワーミンがする。


等と念話とうがいろいろネットワークのようにとんでいる。


「さあて、これからは地獄だ。覚悟しろよ!!」


ジャックは目の前にいる第6学年の部隊にそう言い放ち、右足に魔力を集中させ、そのみき右足で地面を踏んだ。


バキンッ。ズガガガガガガガガガ。


などの空間や次元が割れる音と、地面全体に衝撃がかかったような音がした。


その音の直後、地面は一気に荒地と化して、近くにいた人は皆ジャックの反対方向へ吹き飛ばされている。ちなみに、ジャックはこれは決して本気ではない。だいぶ手を緩めているのだ。もし、ジャックを敵に回したら恐ろしいことが待っているだろう。


「ククク。相変わらず派手にやってくれたもんだな、大将さんよ」


そちらこそな。

ジャックは内心そう思いながら戦闘態勢を一切崩さない。


「まあ、そんなに堅くするなよ。ここはどうだ?大将同士でぶつかり合わないか?俺が負けたら素直に引く。が、俺が勝ったらお前らの負けだ」


と、クリュは俺に提案してきた。俺の答えは勿論、yesだ。あれ?なんで俺超古代語で答えているんだよ!?まあ、いいや。


「いいだろう。お前の本気を俺に見せてみろ!!【我、とある龍の契約者は龍が存在し聖域に命ずる。我が敵を打ち砕き、ここに破壊の力を実現させよ、破壊(デストロイ)】」

ジャックは話を終わらせ、詠唱し、得体の知れない何かを振り回しながらクリュに迫って行く。


「破壊属性か。とんだチートさんですな。後、小細工はやめて方がいいと思うが?」


クリュはそう言うと、拳で自分のしたに穴を開け、そこに水と擬似水酸化ナトリウムを流し込んだ。ジャックにはわかるだろうか?ここで今から行われることを。


「よし、完了。さて、ジャックさん?今から追い返してやるから各代表に連絡しておくんだな【この世の雷を操る龍よ、この証を見とってここに絶対に屈しない(いかずち)を出現させよ】」


クリュは唱え終わると、雷を穴の中にめがけて落とした。


ちなみに、今クリュがやっていることは中学生、下手したら小学生が理科の授業でする電気分解の実験というのをしている。何故、クリュが何か(水酸化ナトリウム水溶液)を投入したのか?それは簡単なことだ。水にもっと電気を流させるためだ。そして、電気が流れるとそこにいる生命体にも電気が流れる。それと、ある気体、水素と酸素が発生する。それらが上手いように混ざり合い、そこに火気を近づけるとどうなるか?


そう、爆発だ。

クリュは地中に潜んでいる奴らを全滅させようとそうしたのだ。


「電気分解.......余計なことしやがって!!まあ、いい。もうお前らのしたは空洞だからな。穴に落ちて足掻くがいい【この世の地を操る者よ、この地を我が土地とし、ここにある土を破壊せよ、陥没】」


陥没…微妙だな。まあいい。ジャックが陥没を使うと、クリュがいた足場は下に深く凹んだ。そして、それをもろに食らったクリュは立ち上がって砂の坂を登ろうとするが、登れない。


「代表クリュ。お前は蟻地獄という虫は知っているか?」

「蟻地獄?ああ、あのお椀上のところに住む虫のことか」

「それはどうやって獲物を仕留めていると思う?そして、自分の後ろを見てみればいい。そいつは俺の眷属の砂蟻。そして、そいつはどのように獲物を食いちぎるが知っているよな?」


そいつは敵の魔力を吸う。決して肉体を喰らうわけではない。いやー、地龍の眷属(けんぞく)は変わったものが多いなぁ。


◆ ◇ ◆

クリュ視点


ちっ。砂蟻だと!?

「砂蟻の主食は魔力なんだろ?」

「正解」

やはりこいつは俺の魔力切れを狙っていたか。


「どうだ?自分の魔力が奪われて意識を手放しそうになる苦痛は?なかなかいいものだろう?」

ジャックめ.........くっ。ここはどうすれば.....雷龍の力も土系のやつには効果がない。何が......


クリュが考えていると、クリュの下にシミができていた。そのシミとは、クリュの汗だ。そして、これをみたクリュはあることを思いついた。


ここを水たまりにしよう。と。

「【我、雷龍の契約者がこの地の天候を操るとする。必要魔力およそ3000。イメージ、水鳥。力の根源となる雷龍の契約者が天にめいずる。ここに雨の基礎となる雲を発生させ、ここに地を潤すほどの雨を降らせ、擬似雨】」


ふっふっふ。これでいけたはずだ。

クリュはそう思っているがその通りにはならない。何故ならーー

◆ ◇ ◆

ジャック視点


ーーー『【この世の天候を操作する神よ、我の証をみとりてここに大密林さえも砂漠に化せる灼熱の地を実現させよ、灼熱の太陽】』


と、ジャックがそれを阻止するようにクリュの魔法とは逆効果の龍魔法を放ったからだ。


そうはさせないぜ。まだまだ甘いな。


ジャックはそう思いながら勢い良く砂の中に飛び込んだ。そしてクリュの目の前に来て指を構えた。そして中指にありったけの魔力を纏わせてクリュの額に向けてーー放った。


パコンッーードゴンッ。.............ゴツッ。ガガガガガガガガ。


クリュは気絶し、空中を舞って逃げ遅れた第6学年の人にぶつかった。


そして、クリュとの賭けに勝ったジャックは審判の反応を待った。


『開始より30分。代表ジャックは代表クリュの賭けに勝ったため、第1学年の勝利とします。救護班は担架を持ってきて今すぐけが人を保健室に!!』


その放送と同時に1学年の方から歓声が上がり、それとまた同時に6学年からは何か悔しさが混ざったような気がした。


◆ ◇ ◆


第6学年と戦い終え、勝利した第1学年とで第1フィールドでちょっとしたパーティーがあったのは別の話。

次回 第1学年対第3学年


そして、

第1学年対第6学年=第1学年の勝利

第5学年対第4学年=第5学年の勝利

第2学年対第3学年=第3学年の勝利


ちなみに、次回は決勝です。

第3学年対第5学年=第3学年の勝利

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