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短編:詩&エッセイ

君に向かって伸びる陽炎。

作者: 蓮火

僕らの恋は所詮、いつわり。 いや、遊びだったのかな?


少しでも近づきたくって手を伸ばすけど、


僕のこの手が、君に届いた(ためし)は一度もない。



遠く。 遥か遠くに、響く声。 今は虚しさだけが残っている。



僕の愛はいつから、 こんなに虚しくなったというのだろうか?




あの夏祭り。  僕は君を誘うため、君の家まで押しかけた。


少し迷惑そうな顔をしていた君。 だけど、頷いてくれた。



僕は君に手を差し出す。  君はその僕の右手を握る。



少し緊張で震えていたお互いの手。 その時は、純粋だった。




いつから、僕の愛はこんなにも重くなったというのだろうか?




切れてしまった緊張の糸。


お互いを結びつけるのは、“束縛”の二文字。



別に隣に居る意味は、特にない。 だけど、使命感がそこには。




砕け散った心。 音をたてて、僕のところから去っていく。




気持ちがすれ違うたび、お互いはお互いを意識しなくなる。




いつから、僕は君の瞳を見なくなったというのだろうか?




あんなにも輝いていた僕らの将来。 あんなにも輝いていた君の瞳。



伝わらない想い。 届かない想い。 僕は初めから君を見てはいなかった。
















遊びでの恋なんて、恋じゃない。 やっぱ、恋は本気じゃないと。

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