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花と飴  作者: ふかとも
8/20

7場面 三角関係?

遠志です。

今、学校に居ます。ちなみにお弁当の時間です。

遠志です。

前に女の子が居ます。

遠志です…って飽きた!

某お笑い芸人のネタをパクった遠志でした。

とにかく!何故か女の子に呼び出しをくらいました!僕何かしたかな…。


「あのぉ…僕何かしましたか?」


「好きです…」


「…っはい!?」


「好きなんです…昨日見た時から…」


昨日!?随分決断が早い人だな。

「商店街で貴方を見かけた時から…」


商店街!?学校じゃないんだ。普通は学校だと思うんだけど…。


「でも、僕彼女居るんだ」


「知ってます。貴方を見た時女の人と一緒に歩いてましたから」


…その時に諦めませんか普通…。


「付き合ってとは言いません。ただお友達で居させて下さい」


返答に困る…。

彼女はいかにも大人しそうな人で顔は綺麗系。スタイルも悪くはない。

可視さんとは性格も容姿も正反対の人だ。


「分かったよ。友達ね?」


「はい。ありがとうございます」


表情が変わらないので怖い。この人には感情がないのか?一応OKもらったんだから笑うとか…何かこう…。


「では、失礼します」


「え?もうですか?」


「はい。そろそろ授業が始まりますので…それでは」


相変わらず無表情で去って行った。それにしても僕の周りには変な人ばかりが集まってくるな…。


「悪かったな!変な人で!」


「うん…ん?啓!?何でこんな所に!?」


「屋上は俺の秘密基地だ!」


「餓鬼か!」


「まぁそんな事はどうでもいい!それよりお前今塩沢愛理さんと話していたな!」


「塩沢愛理?あぁ、あの人か」


「お前…学校のNo1…No2まで…」


「No2!?道理で綺麗な訳だ。表情が無いけど…」

「その表情の無さが人気の秘密だ!いかにもお嬢様系だからな!」


「へぇ〜。そうなんだ」


「しかし遠志…お前…男子に殺されるぞ。学校のマドンナ達を独り占めしてるんだからな」


「いやいや!愛理さんには友達になろうと言われただけで…」


「友達!?くぅ〜!羨ましいぃ〜!遠志…ここでお前の…」


その続きは聴きたくない。


「ちょっと待て!愛理さんにお前の事紹介するから!な!?」


「本当か!?」


目をそんなに輝かせないでくれ…はっきり言って気持ち悪い…。


「あ…あぁ。本当だ」


「流石俺の親友!じゃあ早速行こう!」


「いや、待て!これから授業だぞ!」


「そっか!ここ学校だっけ!」


おいおい。大丈夫かよ…。






授業も終わり放課後



「よし!遠志!愛理さんの所に行くぞ!」


ちなみに言い忘れていたが啓と僕は同じクラスだ。


「あぁ。ちょっと待って」


明日の予定やらなんやらで忙しい。一応僕はこれでもクラスの学級委員だから。


「早くしろよ!」


「ちょっと待てって!」


こういう時はかなり苛つくよな…。


「遠志君!」


「あれ?可視さん!どうしてここに?」


「一緒に帰りたくて来ちゃいました!」


そうだ…可視さんは学校と普通とで性格が違うんだった。


「いや、帰る前に寄る所があるんですけど」


「何処?」


「えっと、確か塩沢愛理って言う子の所に行く…ん?」


[ゴゴゴゴゴゴッ!]


可視さんからまがまがしいオーラ発生!

周囲の居る人は直ちに避難して下さい!


「遠志君…何で愛理さんの所に行くの?」


顔は笑っている。だが、声がヤバい!


「いや!啓が連れて行け!って!さもないと殺すって脅されたんです!」


必死に言い訳をする僕。


「何!?遠志!俺はそんな事言って…」


[ドカッ!」


啓が言い終わる前にみぞおちに鉄拳をくらわす。


「ゴフッ!」


松戸啓撃沈!

よし!これで邪魔者は居なくなった!


「そういう訳なんですよ!啓に愛理さんに俺を紹介しろって言われて!」


「へぇ〜。愛理さんと遠志君はどんな関係なのかなぁ〜?」


考えろ!考えろ僕!

続く!続きはWEBで!







というのは冗談で、よし!こうしよう!


「実は…愛理さんに…」


「呼びました?」


「えぇ!?愛理さん!?」


「はい。愛理ですが何か?」


「あぁ。丁度いい所に!愛理さん!遠志…いや!遠志君とは一体どんな関係なんですか?」


ヤバい…物凄くヤバい…。


「遠志君ですか?ただの友達ですよ」


ふぅ〜。良かったぁ〜!これで誤解されずに…。


「でも私は遠志君が好きです」


……言っちゃった…。


「え?そうなんですか?いやぁ!気が合いますね!」


あれ?意外な展開…。


「可視さんが遠志君の彼女何ですよね?」


「はい。そうですよ」


「遠志君とお幸せに」


あら?愛理さん意外と素直。


「ありがとうございます」


可視さんも意外と…。



『説明しよう!実は可視と愛理は副音声ではかなりヤバい位白熱していた!」



副音声ver


「何であなたが遠志君と付き合ってるんですか?私の方が遠志君にはお似合いです」


「いやぁ!遠志には私みたいに頼れる女の子の方が良いのよ!お嬢様には遠志は荷が重いわ!」


「ただのハイテンションなだけの貴方に振り回されている遠志君に同情します」


「何ですってぇ〜!」



副音声終了



『はい!こんな感じの熱いバトルが繰り広げられているのにどうやら遠志君は気づいていない!さぁ!どうなる!」



う〜ん。二人はどうやら和解したようだな。


「では、また」


「さようなら」


愛理さんは行ってしまった。可視さんを取り巻いていたまがまがしいオーラはいつの間にか消えていた。


「じゃあ遠志君!一緒に帰りましょ!」


「はい」


こうしてちょっとした三角関係がはじまった。




副音声

「くそ!あの女!遠志は渡さないからね!」




事は遠志が思っている以上に深刻だった。

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