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花と飴  作者: ふかとも
6/20

6場面 買い物で発見

可視さんに買い物に誘われ一旦家に帰り精一杯のおしゃれをする。


その時僕のケータイにメールが来た。

彼女からだ。


「今から行くよ!」


彼女らしい内容だ。

多分僕の家に来るのだろう。そういえば彼女の家をまだ知らないなぁ。

今日聞いてみるか・・・。


(ピンポーン!)


今日こそは連打されないように素早く出る。


「はい!」


扉を開けると私服の彼女。

服にはあまり詳しくないのであまり細かい事は言えないが、今日は男っぽい服装だ。


「そういえば今日は何を買いに?」


率直に聞いてみる。


「あんたの服!」


「はい?今何て?」


「だぁ〜かぁ〜らぁ〜!あんたの服!」


「何でですか?何で急に?」


言葉では冷静を装おってはいるが心の中は爆発寸前である。


「あたしと一緒に居る以上!あんたもそれなりの格好をしてもらわないと!」


あぁそういう事か、と思いつつ扉に鍵を掛ける。


「戸締まりよし!」


何かよく分からないが声に出てしまう。

こういうのよくあるよね?


ない?



あっそう!



『えーっと主人公が少しふてくされてしまったので筆者が語らせて頂きます。』


ちょっと待て!別にふてくされて何か・・・。


『ふっ。どうだか』


何だその笑いは!!

とにかくお前は引っ込んでろ!


『はいはい。分かりました分かりました。』


一回ずつでよろしい!

まぁこんな馬鹿は放っておいて・・・。




今彼女に服を選んでもらってます!

真剣な彼女をよそに僕はただぼーぜんとしております。


「これかな?いや、これの方が・・・」


僕と服を重ねながら独り言を言っている。

彼女に選んでもらっているのは嬉しいが周りの視線が痛い。


『何あの彼氏?彼女に任せっきり?』


等々・・・。

これ以上は言いたくありません!傷つくから!


『え〜、また主人公がいじけたので・・・』


お前は出てこんでいい!




「ねぇ!ちょっと!ねぇってば!」


「ん?何?」


「ん?何?じゃないわよ!ちょっと試着してみて!」


そう言って結構な数の服を僕に渡す。


(ドスッ)


めちゃめちゃ重いんですけど・・・。

まぁ仕方がないので一着一着試着をし、彼女に見せる。


「ほお〜。ん?へぇ〜!」


人の試着見てこんなに感心するものか普通。


とりあえず一通り試着が終わり彼女が口を開く。


「これとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれとこれ!」


彼女は凄い速さで服を選んだ。

「はぁ・・・。これ全部ですか・・・?」


「あったり前!」


彼女のいうままに買ってしまう僕。

会計は・・・8万!?


幸い今日親がお金を10万置いて行ったので助かった。


え?一体どんな親なのかって?

そのうち話しますよ・・・。


服を買い終わり適当にぶらぶらしていると彼女が急に口を開いた。


「あんた眼鏡外せば結構イケメンでない?」


急に何を言いだすんだこの人は・・・。


「そんな事無いですよ(笑)だって告られた事だって今までに一回もないのに(泣笑)」


微妙に泣いてる僕。

そういえば人前で眼鏡を外した事無かったなぁ・・・。


「えいっ!」


「あっ!」


彼女に眼鏡を外されてしまった。

俺は言う。




ん?俺?


「ちょっとちょっと!何してくれてるの!」


「あら?遠志?」


「全く・・・可愛い顔して結構おちゃめなんだから・・・。俺怒っちゃうよ?」


「あんた性格変わってない?」


ん?そういえば何か変だなぁ?


「遠志!」


「ん?」

俺が振り向いた瞬間彼女は眼鏡を僕にかけた。




僕は・・・もしや二重人格?

でも記憶はちゃんとあるんだよなぁ・・・。

まぁいいか!そんなこと!


「コンタクトにしてみれば?」


彼女からの提案。


「うーん。考えておきます」


性格が変わってしまうと分かっていて眼鏡はあまり外したくない。

僕が僕じゃなくなるみたいで嫌だ。






そういえば今までだって眼鏡を外した事あるのに何で今さらになって二重人格になっちゃうんだ?

この世界って不思議な事だらけだ。


「まぁさっきの事はとりあえず忘れて!今度はあたしの買い物を手伝って!」


「えぇ!?」


「当たり前でしょ!ほら来る!」


「はい・・・(泣)」


ただでさえ自分の服を山ほど買わされたというのに・・・。

あんまりだ・・・。



やっぱりさっきの事少し怒ってたんだ・・・。


うわぁぁぁん!







この後、僕が生き地獄を味わったのは言うまでもない。

今回はあまり面白くないかもしれませんがすいません。

次回はここで一回登場人物でもおさらいしたいと思います。

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