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花と飴  作者: ふかとも
4/20

4場面 孤立!?(後半)

学校の中を逃げ回る僕!


「くそっ!ちょっ・・・何でだよ!」


後ろから学校中の男子が追い掛けてくる。

女子はというと自分のクラスで楽しそうに喋っている。

完全に廊下で起こっている事は無視のようだ。

後ろから先頭きって追ってくるのはやはり親友の松戸 啓。


「おら〜!待ちやがれ〜!」


「啓の奴・・・(怒)」


あいつが首謀者のようだ。

あいつをぶっ飛ばせば男子ゾンビの反乱はおさまるかもしれない。


「一旦隠れないと・・・」


丁度廊下の角を曲がり運よく開いていた教室に入る。

「殺殺殺殺殺殺殺殺殺(泣)」


まだ泣いてるよ(笑)

面白いなあいつら・・・。

そして、教室の前を通り過ぎて行った。


「ふぅ〜。良かったぁ〜!」


さて、普通に戦って勝てる訳ない。

罠でも仕掛けるか・・・。

しかし・・・この学校はどうなってるんだ?

授業は?


(ピンポーン♪パンポーン♪)


その時、放送が流れた。


「え〜。今日は一日中、『藤宮 遠志君を捕まえよう!』の授業を行いま〜す!」


何じゃそりゃ〜!!!(怒)

一体何でだよ!!?


「それは、学校のマドンナに手を出したからで〜す!」


それだけの理由で!?

ていうか先生も彼女が好きだったのか!?


「という訳だ遠志!覚悟しろぉ〜!」


何だこの先生・・・。


だが、どうやら学校全体を敵にまわしたらしい。

とりあえず今は啓をぶっ飛ばせれば良い。


さてと・・・。



















放送室に来た僕。

罠も結構仕掛けておいた。

案の定放送室にはあの放送の声の主の先生が居た。

名前を沖板 池児。

ただの馬鹿だ。

ちなみにこの学校の副校長。

世も末だよ・・・全く・・・。


「ん?遠志!貴様!よくも学校のマドンナと!」


「うるせぇ!」


(バキッ♪)


「オォ!ノォ〜!」


死なない程度に殴って気絶させた。

全く・・・本当に馬鹿だこの先公・・・。

何だかこの学校に通っている自分が情けなくて涙が出てきた。

さてと・・・

僕は放送室のマイクで喋った。


「啓!てめぇ!逆恨みしやがって!放送室来い!」


実は放送室に通じる道には罠を沢山仕掛けておいた。


「ふふふ(黒)」


自分でも悪役みたいな笑いだと思う。


(ドカン!バキッ!うわっ!ギャ〜!ヘブッ!)


どうやら僕の仕掛けた罠に上手くはまっているようだ。

ちなみにどんな罠を仕掛けたかというと・・・・・・。

ヒモがあり、それに引っ掛かると消火器が四方八方から噴射してきたりとか、ちょっとピーな本があってそれを取ったら上から沢山ボールが落ちてきたりとか・・・。

まぁ後は妄想・・・いや、皆さんの想像におまかせします。

その時、放送室のドアが開いた。

啓だった。


「お望み通り来てやったぞ!(泣)」


まだ啓は泣いている。っていうか半ベソをかいている。


「よく来たな。逆恨みの逆襲だ!くらえ!」


僕は思い切りボールを投げつけた。

それを啓はなんなくキャッチ。

そういえば啓は運動神経がいいんだった。


「ふふふ(笑)甘いな!」


そして啓が足を一歩踏み出した瞬間上からタライが落ちてくる。

啓はそれをも受け止めた。


「ふふふ(笑)お前の考えなどお見通し何だよ!」


「くっ・・・」


僕は後退りをしていく。

だんだん啓が近付いてくる。


「可視さんをもて遊んだ罰だ!くらえ!」


もて遊んだ!?

こいつ何か勘違いしてるぞ!?

勘違いでやられてたまるか!


「あ!後ろに可視さんが!」


そう言って啓の後ろを指指した。


「え!?マドンナ!?」


そう言って目がハートマークの啓は振り返る。

今だ!

僕は思い切りそこら辺に置いてあった物を投げた。


「どわっ!」


啓は吹っ飛んだ。




あ!机を投げちゃった・・・。

大丈夫かなあいつ・・・。

まぁいいか!


こうして僕の病み上がりの学校での一日は終わりを告げた。

副校長は校長先生にこっぴどく怒られたらしい。

男子達は僕の罠達のお陰でゾンビ状態が解け、さらに、啓を失ったお陰で諦めたらしい。


ちなみに啓は無事だった。

起き上がった後、


「宇宙人が現れた!皆忠誠を誓え!」


等々変な事を言っていたが僕がまた気絶させておいた。

どうやって?

それは・・・秘密!


学校のマドンナはこの間おしとやかに友達と喋っていたらしい。


後、何故皆に僕達が付き合っているかバレたかというと、誰にも会わないと思っていた登校中に隠れて男子達が見ていたらしい。


ふぅ〜。まぁ、とりあえず一見落着だ!


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