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プロローグ

世界設定の設定情報を更新いたしました。


今回の話のを読む前にそちらを読み直しからお読みいただくとわかりやすいのでまずそちらからお読みください。



プロローグ



紫皇院(しこういん)一族本家:


 そこには一族とその分家の者が集っていた。

「「「「「「おめでとうございます。」」」」」」

 紫皇院家現頭首紫皇院源一郎とその妻椿に祝いの言葉をのべた。

「まだ子が産まれたわけではないがありがとう。」

 源一郎はそこに集まっている者たちへとそう声をかけた。

「皆さん、ありがとう。」

 椿も感謝の言葉をそこに集っている者たちへ声をかけた。

「まこと二人の子であれば素晴らしき力を持って産まれるであろうな。」

 そう二人に声をかけたのは源一郎の父である総一郎であった。

「ありがとうございます父上。」

「ありがとうございますお義父様(とうさま)。」

 源一郎と椿は頭を下げながら総一郎にお礼のことがを言った。

「そのようなことはせんでよい。

 これからはおぬし等のような若者が時代を作るのだからな。

 わしの様なものはその時代を眺めるだけじゃよ。」

「そんなことはございません。

 お義父様はまだまだ若いではないですか。」

「お世辞でもそうゆうてくれて嬉しいぞ椿。」

 総一郎は椿に対してそう返事をした。

 椿が言ったように総一郎の年は50歳になったばかりであった。

 たいして源一郎は25歳、椿は23歳であった。

 そして、源一郎は20歳になると同時に頭首となった。

 なぜ源一郎がそんなにも早く頭首になれたかというと将の位(くらい)を持っているためである。

「お子様が産まれましたら皇神一族をわれ等が従える時代となるでしょうな。」

「いよいよ紫皇院家が世界の頂点に立つことができますでしょう。」

 などと集った者たちが口々に言った。

「皆さん、それは気が早すぎるのではないですか?」

 椿が周りの者たちを諌めるためにそう口にしたが、

「そのようなことはございません。

 必ず世界最強の魔法使いとなり、われらを導くお子が産まれましょう。」

 などと言った。




とある場所:


「ああ、愛しきわが息子よ。

 私の声が聞こえますか?」

 どこからとも無く女性の声が聞こえた。

「あなたは誰ですか?」

 幼い声がその声にこたえた。

「私はあなたの母よ。

 そして、私はあなたであり、あなたは私。」

「どういうこと?」

「今はわからなくていいわ。

 いずれわかる時がくるからね。」

「わかった。

 ほかの事を聞いてもいいですか?」

「ええ。

 答えられることならね。」

「なぜ僕に話しかけてきたのですか?」

「あなたは私のたった一人の息子だからよ。」

「じゃあ、あなたは僕に何を望むのですか?」

「このつまらない世界をあなたに変えてもらいたいからよ。」

「どうやったら世界を変えられるんですか?」

「あなたはあなたのやりたいようにすればいいわ。

 それが私の望みであり、世界を変えることになるのだから。」

「僕のやりたいように。」

「ええ、そうよ。

 私はいつもあなたを見守っているわ。

 私はいつもあなたとともに。」




紫皇院一族本家:


 椿がついに双子の男女を出産した。

「なんと…。」

「そんな…。」

 集まっていた者たちは産まれてきた男の子を見て絶句した。

「魔力を持たぬ子供が生まれるなど…。」

 産まれてきた子供たちは産まれたその瞬間から大きく違っていた。

 男の子には魔力が存在しなかった。

 女の子には世界屈指の魔力を持っていた。

「異端なる出来損ないが産まれてしまった…。」

 源一郎は産まれたばかりの男の子を見てそう呟いた。

「そう気を落とす出ない源一郎。」

 俯いていた源一郎にそう声をかけたのは総一郎であった。

「しかし父さん…。」

「確かに一人は魔力を持たぬ子じゃった。

 しかし、もう一人は今ですら世界屈指の魔力を持っている。

 この子ならわれらの念願の望みをかなえてくれるじゃろう。」

「そうですね。

 そうだ、そうに違いない!!」

 源一郎は総一郎のその言葉を聴き目に力が戻った。

「して、名をなんとする?」

「出来損ないは剣(つるぎ)。

 そして、われらの希望は桜(さくら)と名づけます。」


こうして紫皇院家には魔力を持たない男の子剣と、世界屈指の魔力を持った女の子桜が誕生した。

このことがこの後の世界を大きく動かすことになるとは紫皇院一族のものは気づくことは無かった。

しかし、その事を知っている人物が一人だけいた。


「ついに私の愛しい息子が産まれた。

 必ずあの子ならこのつまらない世界を変えてくれる。

 あの子はどんな世界に変えてくれるのかしら?

 今から楽しみだわ。

 どんなことがあっても私はあなたを愛しているわ剣。」


果たしてそのことに気づいたものとはいったい誰だったのか。

そして、世界はどのように変化していくのかは今は誰にもわからなかった。



初めてのオリジナルストーリを書いてみましたがどうだったでしょうか?

次の話より本編となっています。

この話をより良くしたいため読んでくださったかたからの感想や疑問お待ちしております。

お時間がありましたらよろしくお願いいたします。


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