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フリーターの俺に世界が救えると思いますか?  作者: 干物


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6話


「これからどうするの?外には出られないよね」

「ここにいる人達をできるだけ助けにいく」

「暗殺者なら殺しにいきそうなのに」

「やっぱバカにしてんだろ?ていうか、みかは今までどこに隠れてたんだ?一緒に隠れてた人達はいないのか?」


みかが一瞬立ち止まったが、すぐに歩きはじめた。


「…1人で隠れてたよ。凄い音が聞こえたから誰かいると思って出てきたんだ」

「そうか。付与士なんだよな?戦えないのか?」

「むり!私の初期武器は木の枝みたいな杖だし、スキルもエンチャントしかないもん」

「完全にサポート特化ってことか?」

「そういうこと〜」


付与士か。サポート特化ならこれからもっと戦いやすくなるか?


「この外がどういう状況になってるか知ってる?」

「知らないな。ずっとゴブリンと戦っててそれどころじゃなかった」

「そっか…じゃあ教えてあげる!少ししかわかってないけどね」


この外がどうなっているか教えてもらったことをまとめると。


まず、このショッピングセンターのようにモンスターが出現し、覚醒者だけが出られないという状況は日本だけで5ヶ所あり、世界中でも起きているようだ。


場所は大阪に2箇所、東京に2箇所、北海道に1箇所あるらしい。

覚醒者も次々と増えてきており、モンスターに対する唯一の手段は、その覚醒者達が戦うことしか今はないそうだ。


「今わかってるのはそれだけか?」

「そうみたい。自衛隊の人達も戦ったみたいだけど、モンスターに傷一つ与えられなかったって」

「それで覚醒したとはいえ今まで戦ったことのない俺達が戦うしかないって?」

「でも翔琉は強いじゃん!あのデカくて強そうなゴブリンも倒してたじゃん!」

「運がよかったんだよ」


「うっそだ〜!」って騒いでいるとゴブリンが寄ってきた。


「もう少し小さい声で話せ」

「ご、ごめん!武器にエンチャントするから許して?」


そう言うと俺の持っている短刀がオレンジ色のオーラを放ちはじめた。


「攻撃力と切れ味が上がったはずだよ!」

「試し斬りしてみるか」

「頑張ってー!」


ゴブリンを斬ってみると今までよりも斬りやすくなった!…はずだ。


「あれ?なんかあんま変わんない?」

「こいつらが弱すぎて効果があまりわからないな」

「えー!?そんなことある!?」

「ホブゴブリン戦ならわかっただろうな」

「ホブゴブリン!?そんなやついたの!?」

「さっき言ってたデカくて強そうな奴がホブゴブリンだったよ」

「あれがホブゴブリンなんだ!」

「お前絶対にゲームとかアニメが好きだろ?」

「うん!好きだよ!」


やっぱりな、すぐに話が通じると思ったんだよ。

でも、これがゲームではなく現実だってこともしっかりわかってるんだろうな。

たまに悲しそうな顔をするときがあるし、もしかしたら友達が目の前で…若そうなのにしっかりしてる。


あまり思い出しそうな話題は避けたいよな…


「翔琉は?」

「俺もゲームとか好きだよ。ん?あそこに誰か隠れてないか?」

「え?どこ?」


感覚を上げているおかげか人の気配というか何かがいそうな気がする。


「行ってみよう」

「う、うん!」


大量に物があるところに行き、カーテンなどをかき分けていくと、大人や子供が数人いた。


「だ、だれ!?化物は!?」

「大丈夫ですよ、助けにきました」

「なんか紳士ぶってない?もう大丈夫ですよ!安心してください!この男は怪しいですが、めちゃくちゃ強いので化物どもは倒してくれます!」


「「「おぉ!」」」と希望に満ちた顔をしている。

俺が話したときは警戒心マックスだったのに…


「お兄ちゃん、お母さん知らない?」

「ごめんな、わからない。もしかしたらもう外まで逃げてるかもしれないから、すぐに外にでような」

「うん…」


泣きそうな顔をしている。

最悪なことしか想像できないよな…


「けっ!そんなひょろひょろのガキに何ができんだよ!?覚醒者ってやつか?じゃあなんでもっとはやく助けに来なかったんだよ!」


うるさいジジイだな。

どこにでもこういう奴はいるよな。


「なによその言い方!こっちだって自分の身を守るのに必死だったの!」

「もしかしてお前も覚醒者なのか?はっ!お前みたいな小娘が戦えんのかよ!」


あーもう、みかとジジイが言い合いをはじめた。


「みか、もういいだろ?はやく行こう」

「でも!」

「でもじゃない。…ゴブリンが寄ってきた。ちょっと倒してくるから、みんなのことを見ておいてくれ」

「わかったよ…」


ジジイが大きい声をだしたせいでゴブリン達がかなりの数寄ってきてしまった。


2階に通じるエスカレーターも近いのでそこからきたヤツらだろうな。


数は20ぐらいか?

煙幕を使ってみたかったしちょうどいい。


「煙幕」


煙幕を使うと自分から黒い霧が溢れはじめ、辺りを暗闇に変えた。


「グギャ?」

「グギッ?」


煙幕を使用するとMPを30使って150/180になり、ゴブリン達も俺のことを完全に見失っている。


隠密を使わずにこれか。

このローブの効果もあるおかげか?


ゴブリンを一体ずつ仕留めていくたびに、悲鳴のような叫び声をあげるので、まだ生き残っているゴブリン達が恐怖で怯えはじめている。


最後の一体を仕留め煙幕を解除し、MPを確認すると120/180まで減っていた。


「煙幕を一定時間維持するとMPが徐々に減っていくんだな」


【称号:ゴブリンスレイヤーを獲得しました】


称号?そんなものまであるのか。


効果はゴブリンに対してのダメージとアイテムのドロップ率が上昇。


そういえばボロボロのナイフとか他のアイテムが勝手にインベントリに入ってたな。


インベントリ内を確認してみると、使えそうなアイテムは薬草しかなかった。他はゴブリンの耳や爪など、使えそうな物はなかった。


「薬草の効果はほんの少しだけ回復か。ほんとゲームみたいだよな」

「翔琉〜!」


インベントリ内を確認していると、みかに呼ばれた。


「終わった?」

「おう、全員倒したよ。さっさと行こう」

「おっけー!みんなのこと呼んでくるね!」

「頼んだ」


元気なのか元気なように見せているのかわからないな。

少しでも気を紛らわせることができていたらいいな。



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