4話
「グ…!?」
俺が笑うとホブゴブリンが一瞬怯んでいた。
「グアアアアアアアアアアッ!」
怯んだと思ったら咆哮。
忙しい奴だな…。
近くに散らばっている服を取って投げつけ、隠密を発動させ背後に回り斬りつけようとしたが棍棒で防がれた。
「まずいっ!」
「ウガアアァッ!」
「くそっ…!」
棍棒で防がれたと思ったらそのまま振り抜いて俺ごと吹き飛ばした。
「いってぇ…」
受け身なんて授業でしかやったことがないのでとれるわけがなかった。
HPは200/250。
吹き飛ばされただけで5分の1減らされた。
「バカ力だな」
「オデハ…ツヨイッ!オデハ…ツヨイッ!」
「俺に攻撃を当てれたのがそんなに嬉しいか?」
さっきと同じ戦法はもう効かない。
「ウガアッ!」
ホブゴブリンの攻撃を避け、脇腹を斬るが浅い。浅すぎる…。
これじゃあいつまで経っても殺せる気がしない。
その後も攻撃を避け続け攻撃しているが全然効いている気がしない。
「はぁ…はぁ…」
一発くらうとアウトという緊張感と攻撃をしても効いている気がしないのでだんだん集中力も落ちているし、そしていくらステータスが上がっているといっても日頃の運動不足のせいで体力不足。
「ウゴアアアアッ!」
「体力バカが…」
ホブゴブリンが血まみれだが元気いっぱいだ。
「ふぅ…やめだ」
短刀をしまった。
「お前に一番効果がありそうなのはこれだよなっ!」
「フゥゥゥッ…ニンゲン…オロカ…ダナ…」
拳で殴り殺す。
どうせ短刀を受け止められたら終わりなんだ。
それならいっそのこと、棍棒ごと破壊してやる。
「その愚かな人間にビビってたのは誰だっけ?」
ホブゴブリンを煽るとすぐに突進してきた。
棍棒をギリギリ躱し、腹を殴る。
「グォォォッ…」
「効いてるみたいだな。おらぁっ!」
「ガァッ!」
腹を抑えて片膝をついたので、次は顔面を殴り飛ばした。
筋力を上げておかなければ打つ手なしだったな。
「ほら、さっさと立てよ」
「ウグッ…ニンゲン…」
飛び込んでカウンターをもらうのが怖いので歩いて近付く。
近付いていくとホブゴブリンはゆっくり立ち上がった。
「オデ…ハ…ツヨイ…!」
棍棒を避け本気で殴る。
殴り方なんて知らないからただ全力で殴り続ける。
「グハッ!」
こういう身体が大きい相手に対しては素手の方がいいかもしれないな。
「オデ…バ…ヅヨイ……オデバ…ヅヨイ…」
「お前はもう勝てないよ」
振り下ろしてきた棍棒はスピードが遅く、タイミングを合わせやすかったので殴ると破壊することができた。
「ァァァァァ…オデ…オデ…ツヨイ…オデ…」
棍棒を破壊すると座り込んでおかしくなってしまった。
「すぐに殺してやるよ」
「オデ…オデ…オデ…」
ゴキィィッ
首を180度回転させると倒れこみ、霧散した。
【レベルアップしました】
【レベルアップしました】
【レベルアップしました】
おっ!レベルが3も上がった!
【スキル:煙幕を獲得しました】
【強敵を倒しました】
【特別報酬を獲得しました】
スキルもゲットしたぞ!
煙幕ってことはバカみたいに服を投げて視界を悪くするようなことをしなくてよさそうだ!
あと、特別報酬?
【特別報酬:漆黒のローブを入手しました】
【漆黒のローブを装備しますか?】
それはもちろん、はいで。
「おぉ、厨二病っぽい見た目だけど動きやすくていいな」
効果も良い。
漆黒のローブ:防御力15
効果:敵に見つかりにくくなる。
シンプルだが職業が暗殺者の俺にとってはちょうどいい効果だ。
ステータスも上げるか!
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名前:燈黒 翔琉 レベル:8
職業:暗殺者
HP:400 MP:180
筋力:20 防御力:1
速度:14 知能:2
感覚:10 運:1
スキルポイント:0
<スキル>
隠密 煙幕
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よしっ!とりあえずこんなものか?
筋力を20、感覚を10まで上げ、残りは速度に振った。
防御力は漆黒のローブでなんとかなるだろう。
危なくなったら全力で逃げに徹すればいいしな。
ブー、ブー、ブー、ブー
ん?スマホが鳴ってる?
画面を見てみると店長から電話がかけられていた。




