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フリーターの俺に世界が救えると思いますか?  作者: 干物


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10話 side桜井みか


side 桜井みか



「これなんてどう?みかに似合いそう!」

「わぁ!かわいい!」


今日はお母さんと二人でショッピングセンターに来た。


私は本当なら大学生だったが受験に落ちてしまって浪人生というものになってしまった。


次こそは合格するぞ!と意気込んで毎日勉強しているとお母さんに買い物に誘われた。


「たまには息抜きも大事よ!」

「いいのかな?」

「いいに決まってるじゃない!」


それから無理やり連れて来られたが久しぶりの買い物を楽しんでいた。


「ご飯はどうする?あのハンバーグのお店ね、美味しいらしいのよね〜」

「じゃあそこにしようよ!」

「ふふっ、パパには内緒ね?」

「うん!」


ハンバーグ屋さんに入って注文をし、くるのを待っていると外が騒がしくなっていた。


「なんかおかしくない?」

「そうねぇ。なにかあったのかしら?」


ママが窓の向こう側を見るとすぐに私の腕を引っ張ってお店を出た。


「ママ?どうしたの?」

「いいから!はやく逃げるわよ!」


え、なに。怖い。なにかいるの?


後ろを振り返るとゲームとかでよく見るゴブリンがたくさんいた。


「うそ…なんで…夢?」

「夢じゃないわ!早く走って!」

「う、うん!」


私とママが一緒に走っていると、後ろから押されて体勢を崩し転けてしまった。


【アクセス完了。あなたの職業は【付与士】です】


「アクセス?なにが起きてるの?」


いきなり頭の中で声が聞こえる。

なにこれ。わからない。


「みか!危ない!」

「え、きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


お母さんの声で我に返り前を見ると、目の前に槍を持ったゴブリンがいた。


目を瞑って叫ぶことしかできない。


グサッ


「ごふっ…大丈夫?」

「…え?ママ…?」


ママの胸から真っ赤に染まった槍が突き出している。


うそ…いや…


「あなたは生きてね…ママとの…約束…」

「ママ!ママ!嫌!」

「ほら、行きなさい…」


ママは最後まで笑顔で私のことを見ている。

でも動けない。嫌。離れたくない。


その瞬間、ママの首が跳ね飛び、身体は真っ二つにされていた。


「グォォォォォォ!」

「ひぃ…いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


その後のことは覚えていない。

夢中で走った。

やっと外に出れると思った。


でも出られなかった。


「…ママ」


ママは殺された。

どうして殺されないといけないの?

なんで、なんでママが…


1階はゴブリンが少なかったので隠れていればなんとかなった。


スマホを眺めていると、パパから電話がきた。


「みか!大丈夫か?」

「パパ…」

「大丈夫なんだな…よかった…ママは近くにいるか?」


ママ…


「ママ…死んじゃった」

「うそだろ…」


パパも絶望している。


「みか。外には出られそうかい?」


パパの声が震えている。

必死に声を出しているんだ。


「むり。出れなかった」

「そんな…!噂の覚醒者ってやつか!?なんで…どうして!」


覚醒者?なにそれ?

パパが怒ってる。

覚醒者になったらダメなの?


「いいかい、みか。頑張って生き抜くんだ。絶対に助けがくる。そのときまで諦めちゃダメだからね?」

「うん、わかった」

「電話は切るよ?音を出して気付かれちゃダメだからね」

「うん」

「みか、パパは信じてるからね」

「うん」


ツーツーツー


電話が切れた。

パパ、泣いてたな。


それからスマホを使って色々調べながら時間を潰していると大きい音が鳴っているのが聞こえた。


「なんのおと?」

『グォォォォォォ!』


もしかして、あのゴブリンと戦ってる人がいる?


少しだけ見に行ってみよう。


周りのゴブリンに気を付けながら移動をしているとデカイゴブリンと人が戦っていて、人側がゴブリンを追い詰めていた。


「うそ…あんなにデカイのを…」


それからすぐにデカイゴブリンは消えた。


「すごい。本当に倒しちゃった」


ゴブリンを倒した人を見て感動していると、近くにゴブリンがいることに気付かなかった。


「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!」


あぁ、終わるんだ。

せっかくママが助けてくれたのにな…


「大丈夫ですか?」


え?助けてくれたの?


「…う、うん。…大丈夫」

「そうですか。とりあえず近くの服屋に行きましょうか」


服屋?なんで今そんなところに…

そう思って自分の身体を見ると下着が丸見えになるほど服が破かれていた。


「え?…あっ!」


恥ずかしい…

見ないようにはしてくれているけど、恥ずかしいものは恥ずかしい…


それからすぐに服屋まで連れてきてくれた。


「こっち見ないでよ?」

「わかってるよ」


本当に見てない。

それはそれでなんかちょっと悔しいような。

お子様に見えるからかな?


「服、勝手に着て大丈夫かな?」

「こんな状況だし大丈夫でしょ」

「あとで捕まらない?」

「そのときはそのときで」

「無責任!」


なんなのこの男!

他人事だと思って適当な!


まぁいっか。この際好きな服を選んで着てやる!


それから今通話してる相手のことを聞いたり、お互い自己紹介をしたりした。


「職業は暗殺者だ」

「うわぁ、似合うね」

「褒めてんのか?」

「褒めてる褒めてる〜」


この人といると、さっきまで感じてた絶望感やママのことを少しでも忘れられる。

安心感?ってやつかな。強いし、良いボディガードになってもらおう!


それから隠れてる人達を助けたり、2階に行ってゴブリンを倒してから1階の食品売り場に行くことになった。


「翔琉ってさすごく速いよね」

「速度も上げてるからな」

「なんかただ速いっていうより、風?みたい」

「なんだよそれ」

「なんて言えばわかんないけど風みたいな感じなの!」

「そーかよ」


もう!全然聞いてない!


それから食品売り場につき、大狼 菫という人に出会った。


女性には優しく、男性には厳しい性格みたい。


ぶっちゃけちょっと怖いけどかっこいい。


その後、蓮太郎がなにかのスキルで吹き飛び、翔琉がゴブリンプリーストのもとへ行ってしまった。


「あの男はなんだ?速すぎるだろ」

「翔琉は強いからね!すぐに倒してくれるよ」


そうは言ったが不安だ。

蓮太郎が見たことないスキルで殺された。

もしかしたら翔琉も…


「あのヒョロそうな男がね〜。あんたはアイツと付き合ってんのかい?」

「え!?付き合ってないよ!?」

「ははっ!そうかい!あんなヒョロガリ男やめときな」


む。なんでだろう。翔琉のことを悪く言われると少しムカつく。


『取引しようではないか!』


ゴブリンプリーストの声?


『貴様が仲間になるならば、これ以上ニンゲンを殺すのをやめよう』

「えー!?」

『ワタシの声は周辺にも聞こえるようにしている。貴様が拒否すれば、恨まれるかもしれぬぞ?』

「趣味が悪いな」


菫さんがイラッとしている。

こういう卑怯な手は嫌いそうだもんね。


『愚かだな』

「おっ、断ったか!やるじゃん」

『ワタシを守る結界だ。これで諦めたか?』

『バカなっ!ありえぬ!』

『ま、まて!ニンゲ…!』


それからゴブリンプリーストの声が聞こえなくなった。


「あははははっ!あのヒョロガリ、中々ガッツあるじゃねーか!」

「ぷふっ、あんなに余裕ぶって取引を持ちかけて呆気なく負けるって…ふふっ」


【レベルアップしました】

【レベルアップしました】

【レベルアップしました】


わっ!レベルが3つも上がっちゃった!


結局スキルポイントは振れてなかったんだよね。

どうしようかな。


「どうした。なにかあったのか?」

「レベルアップしたんだけど、スキルポイントをなにに使えばいいのかわからなくて…」

「そんなもん一番高いやつを上げとけばいいんだよ!最初から一番高いやつはその職業で最も重要だから高いんだろ」

「そっか!じゃあそれを重点的に上げてみよ!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー



名前:桜井 みか レベル:9


職業:付与士


HP:325 MP:550


筋力:1 防御力:1


速度:5 知能:32


感覚:10 運:1


スキルポイント:0


<スキル>

エンチャント、ブースト



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


これでよしっ!

知能を上げたからエンチャントとブーストの効果が高まっててほしい!お願い!


翔琉が戻ってきたら実験しよう!


はやく戻ってきてほしいな…


なんでかわからないけど、今は1秒でもはやく翔琉に会いたかった。



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