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創世のスキル

すいません、遅くなってしまって


久々の更新です。久しぶりなので、なにかミスしちゃってる可能性もありますが、これはおかしいだろというのがあったら教えてください

「完成……と」


 手に持ってた双剣を神力に還元し、消す。


 これでなんとか俺の聖剣魔剣を所持したやつが敵になっても勝てるだろう。


 神力の回復具合は五分の一程度、万全には程遠い。


 一息吐こうと椅子に座り直したとき、アイから通信が来た。


『マスター』

「どした?」

『緊急事態です。魔族と遭遇しました』

「それくらいなら……」

『しかも、幹部クラス……いや、四天王の可能性があります』

「な……!」


 魔族の幹部クラス、その言葉を聞いた瞬間、俺に緊張が走る。


 魔族というのは、ファンタジーには必須だろうということで導入した所謂『人類の永遠の宿敵』である。


 繁殖能力と知性の代わりに、人間の数倍の身体能力か魔力を持つ厄介な存在だ。


 しかも奴らは『創造神おれ』ではなく、『忌むべき邪神あいつ』を信仰している、俺の威光は、通用しない。


『敵の数は三体、幹部クラスは私が……他二体はヒロ、そして姫二人が相手してますが……』

「……危ないな」

『しかも幹部クラスの持ってる剣が……ぐぅ!』

「アイ!」


 剣? ……まさか、魔剣!?


 通信が切れた。やな予感がして、即座に現界する。


 降り立った場所は、以前と同じ森の中。


「創造(create)……!」


 俺の中に【瞬間移動】のスキルを創造。


 こういう概念スキルの類を創造するのは、神力喰うし、しばらくすると消えてしまうので効率は悪いが、今は四の五の言ってる場合じゃない。


 さらに創造。俺の中に【千里眼】のスキルを創造。


 これで世界全てが見渡せる。



「……居た」


 目を閉じて集中すると、すぐに見つかった、ヒロ君たちの姿。


 瞬間移動で、そこに行く。


 まばたき一回の間に、俺は砂漠のど真ん中にいた。


「クレット!」


 ヒロ君が叫ぶ。彼と、姫二人の戦いはもう終わってるようだ。


「やあヒロ君、そして銀色の姫……久しぶり……ってほどじゃないか」

「アタシは!?」


 金色がなんか叫んでるが無視。


 や、ネタで無視してるだけだけど。

 ツンデレからかうのって楽しいよね。


 っと、そんな場合じゃなかった。


「アイはどこだ?」

「あちらです」


 銀色が指を指す。そっちを向くと、轟音と共に十字架の爆炎が建っていた。


 ……アイのトーテンクロイツ……だっけ。


 よかった、まだ生きてるみたいだ。


『アイ……』


 念話を送る。


『バトンタッチだ』


 言うと、爆炎の中から黒い塊が飛び出してきた。


 アイだ。アイはくるくると空中で回転しながら見事に着地、猫みたいだ。


「マスター……」

「よく頑張ったな、あとは任せろ」

「……そうではなく、何故あの魔族がマスターの魔剣を……?」


 やっぱそうか。


「まあそれは……あとで説明するよ」


 爆炎が晴れた。そして、中から人……いや、魔族が現れた。


 赤い髪に、サングラス、黒いコートを纏っている。


 アイと戦闘してたにも関わらず、傷を殆ど負ってない。相当な手練れだ。


 ――四天王……か。


「なんだお前は」


 赤髪は今までいなかった俺に警戒の視線を向ける。


 俺は、端的に答える。


「お前の敵、こいつらの味方」


 赤髪は「成る程な」と呟き、剣を構えた。


 黒い刀身に、黒い柄、鍔は卍型で、勿論黒い。

 柄の先には鎖が付いている。


「黒刀“天鎖”か」

「ほう……知ってるのか?」


 知ってるも何も……創ったの俺だしねえ……。



 黒刀“天鎖”。ようするに某死神漫画の主人公の刀を真似たもの。


 能力スキルは『瞬歩』『斬撃発射“黒”』『虚化』そして『融合』。


 瞬歩は手に入れれば誰でも使えるようになる高速移動で、斬撃発射“黒”はある程度以上のやつなら使える遠距離攻撃、虚化は刀に実力を認められた者が使える全てのステが超上昇する技、融合は刀を信頼し、刀から信頼され、刀から真名を教えられることで使える最終奥義。


 あの魔族がどこまで取得してるかわからないが、何にせよ俺が創った自信作くろれきしの一つ、しかも雛型オリジナル、アイじゃ適わないだろう。


 ま、それはともかく。


「……行くぜ」





 ――――創造(create)――――

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