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【ダンジョン】人助けしたら、知らんとこでバズってた件【実況】  作者: アッサムてー
お人好し掲示板実況者と名家出身の女の子
66/117

15

視聴者たちの反応、というか注目は、考察厨の【愛人】発言に集中することとなった。

具体的には、《は?》という弾幕で画面の向こうが見えなくなった。


《は?》

《は?》

《は??》

《はい??》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《え、愛人?》

《はい?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《愛人??((((;゜Д゜))))》

《十代にして愛人いるんかwww》

《恋人じゃなくて??》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《愛人とは??》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《※別称で【情婦】【情夫】【間男】とも言う》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《はい??》

《おま、メシア、その歳で愛人おるんか》

《最近の子はスゲーなー》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《愛人ってことは、別で恋人がいるってことか??》

《いや、待て、意外と結婚してるとかじゃないのか??》

《メシア、10代でしょ?それも、孤児っぽいし、結婚できるもんなの?》

《ほら、保護者とか後見人の許可がいるとかさ》

《←世の中には事実婚というものがあるだろ》

《事実婚……》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《今の法律的に、10代って勝手に籍入れられたっけ??》

《昔は、男18歳、女16歳で婚姻できたけど……今どうなってるんだっけ?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《←婚姻可能年齢がだいぶ昔の基準だな》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《内縁関係の人物がいるとか??》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《おまいらの【は?】で画面が見えねぇwww》

《※言葉の意味だけなら、愛人ってのは人を愛することも含まれる》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《※コトバンクより引用【あい‐じん【愛人】 ① 人を愛すること。 ② 愛しているいとしい異性。 また、夫や妻以外の愛している異性】》

《解説ニキありがとよwww》

《はたしてニキなのかネキなのか……》

《つーか、魔族の説明kwsk》

《は?》

《は?》

《は?》

《は?》

《そうだ!そうだ!!魔族について話せやコノヤローヾノ。ÒдÓ)ノシ バンバン!!》


弾幕が中々おさまらないので、さすがに冬真が口を挟んだ。


「俺との関係について、誤解を生むようなこと言うな。

それと魔族について説明、求められてるぞ」


《じゃあ、魔族について説明するか》


ここでピタっと、弾幕が止んだ。

さすがにこれには画面の向こう側で、考察厨も苦笑した。


《よく訓練されてんなー( ̄▽ ̄;)》


それに続いて別の視聴者がコメントする。


《魔族に興味津々で草》


これに続いて、また別の者がコメントを流す。


《いいから、魔族についての話、はよ(ノシ 'ω')ノシ バンバン》

《そうだそうだ!!(ノシ´・ω・)ノシ バンバン》


《わかったわかった》

《つーてもなぁ、説明なんてすぐ終わるぞ?》

《魔族ってのは、言っちゃえば人型のモンスターのことだ》

《で、出現率が悪い》

《だからそうそう簡単に遭遇できない》

《ここが掲示板ならなー、魔族の画像を貼り付けるところなんだが、そうもいかんし》


さてどうするかなぁ、という考察厨のコメントが流れていく。

しかし、ここで視聴者がコメントで訊ねた。


《メシアは画像持ってないの??》


「……あるぞ」


《え?》

《まじ?》

《見たい見たい!!》


「いいけど……、多分驚くと思うぞ」


《?》

《今更??》

《これ以上、何に驚くってんだ??》


視聴者たちが疑問符を書き込む。

それが弾幕になる。

その弾幕に混じって、考察厨の書き込みも流れていった。


《まぁ、驚くよなぁ。俺たち掲示板実況者連中だって驚いたし》


「俺からも説明するか。

まず、他のモンスターと魔族には決定的な違いがある。

人の姿をしていること。

でも、角や蝙蝠みたいな翼が生えてること。

そして、それぞれちゃんと見分けられること。

つまり、人と同じで顔がそれぞれ明確に違うんだ」


《ふむふむ》

《たしかに、基本モンスターって同種なら見た目一緒だもんね》

《たまに色違いがいる程度か?》


「問題なのは、その顔」


《かお?》

《めっちゃイケメンとか??》


冬真は自分の携帯端末を操作し、撮影に成功したちょうど良さげな魔族の画像を表示させる。


「こいつでいっか、一番有名だし」


そう言いながら、冬真はドローンのカメラレンズへ携帯端末の画面を見せた。

ドローンを通して、その画像は配信される。

またも感嘆符の弾幕が、動画を覆うこととなった。


《!?》

《?!》

《!?》

《!?》

《?!》

《!!!!》

《!?》

《!?》

《!?》

《?!》

《!!??》

《!!》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《え、ちょ、ええ??!!》

《待て待て待て((((;゜Д゜))))》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!!??》

《!!!!!1》

《!?》

《まって、これ生成画像??》

《いやいやいや、いくらなんでも悪い冗談がすぎる》

《おい、メシア、悪いことは言わん、イタズラもほどほどにしとけ》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!!??》

《??!!》

《イタズラにしてはタチが悪すぎるぞ》

《これ、海外のヤツらも見てるんだ、タチの悪いイタズラで済まされるか??》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《教科書でみたことある顔だ……》

《え、え!?》

《待って待って待って!!どゆこと??これ?!》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》

《!!!!》

《!?》

《!?》

《!?》

《?!》

《!!??》

《!!》

《!?》

《!?》

《!?》

《!?》


冬真は、すぐ横にいた恋にも画像を見せた。

恋も絶句する。

弾幕で画面が埋め尽くされる中、冬真は呟いた。


「もはや伝説の探索者だよな、この顔は」


携帯端末をドローンのカメラからはなし、その画面を手元で確認する。

そこには、五十年前に世界初のSランク最年少攻略者となり、その後、海外の【バベル】級ダンジョンへ挑戦し行方不明なった伝説の探索者【キール・ロンド】の姿が映し出されていた。



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