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プロローグ

初の連載小説です。

よろしくお願いします。

「賢者キルケーの名において、異世界から召喚したマサヤを”我が国の英雄”と認定します!」




キルケーは群衆を前に高らかと宣言した。


青色の瞳は揺るぐことはなく、真っ直ぐに群衆を見つめる。


確固たる意志と覚悟を持って宣言したことが窺える。




見守っていた群衆は、みな戸惑った。


先ほどまで犯罪者として公開処刑されようとしていた男が、国の英雄に認定されるというのだ。


この状況を理解し、冷静に受け止められる者などいない。




「…………」


マサヤの意識は回復しているものの、やはりこの状況を理解することは出来ていなかった。


まだ立ち上がる元気はなく、寝転んだまま群衆に向かって立ちはだかるキルケーの後ろ姿を眺めるだけだった。




キルケーは群衆を前にして、ドラゴン討伐戦で起こった“真実“を語り始めた。


ドラゴンを討伐したのはマサヤであり、キルケーの命を救ったのもマサヤ。


そして、勇者たちが犯した罪。その詳細も余すことなく語った。




高みの見物を決めこんでいた勇者たち三人は、一気に情勢が悪化したことを悟る。


予定通りにひと暴れしたいところなのだが、目の前に座る国王に怯えて動くことができなかった。




マサヤの左右に展開している二人の少女は、殺意のこもった目で勇者たちを睨みつけた。


そして、より一層気を引き締める。


群衆が上げた拳はまだ振り下ろされたわけじゃないのだ。


ただ群衆の不満が一気に爆発しないのは、二人の少女が殺気を剥き出しにして牽制し続けているおかげでもある。




二階に座している国王は、微動だにせず事の成り行きを静かに見守っている。






ドラゴン討伐式典。


王都広場の中央。


横たわるマサヤを中心にして、それぞれの思惑が激しくぶつかり合った。











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